1965年に発表された、フランク・ハーバートのSF小説のシリーズ”デューン”を基に製作された作品。 遥か未来の全宇宙の支配権争いを描く、製作総指揮ディノ・デ・ラウレンティス、監督、脚本デヴィッド・リンチ、主演カイル・マクラクラン、ユルゲン・プロホノフ、フランチェスカ・アニス他共演のSF映画。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・リンチ
製作:ラファエラ・デ・ラウレンティス
製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス
原作:フランク・ハーバート”デューン”
脚本:デヴィッド・リンチ
撮影:フレディ・フランシス
編集:アントニー・ギブス
音楽
ブライアン・イーノ
TOTO
出演
ポール・アトレイデス:カイル・マクラクラン
レト・アトレイデス公爵:ユルゲン・プロホノフ
レディ・ジェシカ:フランチェスカ・アニス
シャッダム4世:ホセ・ファーラー
イルラン姫:ヴァージニア・マドセン
リエト・カインズ博士:マックス・フォン・シドー
チャニ:ショーン・ヤング
スティルガー:エヴェレット・マッギル
スフィル・ハワト:フレディ・ジョーンズ
ダンカン・アイダホ:リチャード・ジョーダン
ガーニー・ハレック:パトリック・スチュワート
ウェリントン・ユエ:ディーン・ストックウェル
シャダウト・メイプス:リンダ・ハント
ウラディミール・ハルコネン男爵:ケネス・マクミラン
フェイド・ラウサ:スティング
ラバン:ポール・L・スミス
パイター・ド・ブリース:ブラッド・ドゥーリフ
ラキン・ネフド:ジャック・ナンス
ガイウス・ヘレン・モヒアム:シアン・フィリップス
ラマロ:シルヴァーナ・マンガーノ
アリア・アトレイデス:アリシア・ウィット
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1984年製作 137分
公開
北米:1984年12月14日
日本:1985年3月30日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $30,925,690
■ アカデミー賞 ■
第57回アカデミー賞
・ノミネート
録音賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
10,191年。
宇宙を支配するのは皇帝シャッダム4世(ホセ・ファーラー)であった。
最も貴重な物資は、長寿の秘薬香料”メランジ”であり、宇宙の旅には欠かせぬものだった。
ミュータント化したギルドの航海士達は、”オレンジ・スパイス・ガス”を使用してきたが、彼らは宇宙空間を収縮させて、どこにでも動かぬまま旅ができた。
香料が採れるのは、フレメンという者達が隠れ住み、やがて救世主が現れるという予言を信じていた、全宇宙で唯一か所、砂漠の惑星”アラキス”またの名は”デューン”だった。
女性種族ベネ・ゲセリットの教母ガイウス・ヘレン・モヒアム(シアン・フィリップス)は、ギルドの航海士が到着することをシャッダム4世に伝える。
ギルド側は、大公家が三勢力に分裂している現状で、シャッダムが黒幕として、アトレイデス公爵とハルコネン男爵の不和を画策していると考えた。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
10,191年。
宇宙を支配する皇帝シャッダム4世は、最も貴重な物資、長寿の秘薬香料”メランジ”が採取できる唯一の場所、惑星アラキスまたの名を”デューン”を従弟のレト・アトレイデス公爵に統治させ、ハルコネン男爵との不和を画策する。
それを知ったミュータント化したギルドは、レトではなく息子のポールを殺害するようシャッダムに命ずる。
妃妾ジェシカとポールと共にアラキスに着いたレトは、ハルコネンと手を組んだ側近ユエ博士の裏切りにより傷つけられる。
ハルコネンはアラキスを襲撃し、その場を制圧しレトらを捕える。
レトは息絶え、ジェシカと共に砂漠の虫の餌食になりかけたポールは、その場に潜み救世主の出現を待つ民フレメンに遭遇する・・・。
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1975年にアレハンドロ・ホドロフスキーが製作に着手しながら中止された企画を、ディノ・デ・ラウレンティスとデヴィッド・リンチが組んで映画化されたSFドラマとして話題になった。
原作が壮大な長編だけに、物語を噛み砕く程度の内容に終わり、ファンや批評家、原作者フランク・ハーバートにも不評だった。
デヴィッド・リンチが好むシュールで悪趣味的な映像が生かされているという声もあるが、個人的には全く違う意見で物足りない内容だ。
超人の域に達した主人公カイル・マクラクランと敵対する狂暴な男スティングが対決するクライマックスなども、三流アクション並みの戦いに言葉もない。
第57回アカデミー賞では録音賞にノミネートされた。
ブライアン・イーノの勇壮な音楽は非常に印象的だ。
救世主そして究極の超人となるカイル・マクラクラン(映画デビュー作)、その父であるアトレイデス公爵のユルゲン・プロホノフ、その妃妾フランチェスカ・アニス、皇帝ホセ・ファーラー、皇女ヴァージニア・マドセン、ベネ・ゲセリットの教母シアン・フィリップス、フレメンである生物学者マックス・フォン・シドー、その娘ショーン・ヤング、フレメンのリーダー、エヴェレット・マッギル、アトレイデス家のメンタート、フレディ・ジョーンズ、副官リチャード・ジョーダン、パトリック・スチュワート、ディーン・ストックウェル、家政婦リンダ・ハント、ハルコネン男爵ケネス・マクミラン、その甥スティングとポール・L・スミス、メンタートのブラッド・ドゥーリフ、部下ジャック・ナンス、老教母シルヴァーナ・マンガーノ、主人公の妹アリシア・ウィットなどが共演している。