1994年からダークホースコミックスに登場する人気シリーズで2004年に公開された「ヘルボーイ」の続編。 機械軍団”ゴールデン・アーミー”を復活させ人類を滅ぼそうとする悪に対しそれを阻止しようと勇敢に立ち向うヘルボーイ他B.P.R.D.捜査官の活躍を描く、監督、脚本ギレルモ・デル・トロ、主演ロン・パールマン、ジョン・ハート、セルマ・ブレア、ダグ・ジョーンズ、セス・マクファーレン他共演のファンタジー・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作
ローレンス・ゴードン
マイク・リチャードソン
ロイド・レヴィン
原作:マイク・ミニョーラ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:ベルナ・ビラプラーナ
音楽:ダニー・エルフマン
出演
ヘルボーイ:ロン・パールマン
エリザベス・シャーマン:セルマ・ブレア
エイブ・サピエン/死の天使/侍従:ダグ・ジョーンズ
ヨハン・クラウス:ジョン・アレクサンダー
ヨハン・クラウス(声):セス・マクファーレン
トム・マニング:ジェフリー・タンバー
ヌアダ王子:ルーク・ゴス
ヌアラ王女:アンナ・ウォルトン
バロル王:ロイ・ドートリス
Mr.ウィンク/司教長/フラグルワンプ/トロール:ブライアン・スティール
トレヴァー”ブルーム”ブルッテンホルム教授:ジョン・ハート
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2008年製作 119分
公開
北米:2008年7月11日
日本:2009年1月9日
製作費 $72,000,000
北米興行収入 $75,754,70
世界 $160,388,060
■ アカデミー賞 ■
第81回アカデミー賞
・ノミネート
メイクアップ賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1944年、第二次世界大戦末期。
超常現象捜査班は、アメリカ軍と共にスコットランド沖合いで極秘の調査を行い、異様な生物を捕らえた。
その生物は、軍に同行していた神秘学の専門家トレヴァー”ブルーム”ブルッテンホルム教授(ジョン・ハート)の養子となり育てられ、キャンディとTVが大好きな少年に育つ。
悪魔のようなその子は、”ヘルボーイ”と呼ばれた。
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1955年、クリスマス・イヴ。
ニューメキシコ州、ダグラス陸軍基地。
ブルーム教授は、少年ヘルボーイにある物語を聞かせる。
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太古の昔、人間は全ての土地を支配しようとして、無数のエルフ、オーガー、ゴブリンが殺された。
エルフの隻腕の王バロルは、戦いに敗れて絶望してしまう。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ヘルボーイ」(2004)
・「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」(2008)
・「ヘルボーイ」(2019)
*(簡略ストー リー)
エルフのヌアダ王子は、太古の伝説にあった機械軍団”ゴールデン・アーミー”を復活させ、人類を滅ぼそうと企む。
ヌアダは、それを復活させる魔力を持つ、三つの部位に分かれた王冠の一つを、オークション会場で強奪する。
B.P.R.D.(超常現象捜査防衛局)局長マニングは、ヘルボーイ、その恋人で発火能力を持つ超能力者エリザベス、半漁人エイブらを引き連れて現場に向かう。
ヘルボーイのミスで、身を隠して捜査していた彼らは、世間に名が知れてしまう失態を演じてしまう。
その頃、ヌアダは父王バロルの命を奪い王冠を手に入れ、残る一つの部位を持ち去った、双子の妹ヌアラ王女を追う。
政府は、今回のB.P.R.D.の不祥事の措置として、エクトプラズムの権威であるクラウスを送り込む。
ヘルボーイらは、オークション会場で捕らえた”歯の妖精”を手がかりに、ブルックリン橋の下の”トロールの市場”に向かうのだが・・・。
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2004年に公開された前作「ヘルボーイ」の続編ではあるが、単独作品として全く違和感なく楽しめる作品。
幻想的な世界と、現実社会を見事に融合させた奇想天外なストーリー、ヘルボーイをはじめとする個性的な愛すべきキャラクターを生かした、脚本も兼ねているギレルモ・デル・トロの、手抜きのない演出も光る、見応えある作品。
前作とアニメシーリーズに続く作品「パンズ・ラビリンス」(2006)で、非常に高い評価を受けたギレルモ・デル・トロの、ユーモアや映像センスが堪能でき、美しさと圧倒的なパワーも楽しめる、娯楽の要素満載の作品。
第81回アカデミー賞では、受賞は逃すものの、”ヘルボーイ”ロン・パールマンの、全身メイクをはじめとする素晴らしい技術が評価され、メイク・アップ賞にノミネートされた。
ファンタジー&アクションのストーリーを大いに盛り上げる、ダニー・エルフマンの音楽も印象的。
アメリカン・コミック作品には珍しく本国以外の方が人気が高く、北米では約7600万ドルの興行収入に留まるが、全世界では約1億6000万ドルのヒットとなった。
メイクなしでも通用しそうなロン・パールマンは正にはまり役で、人間ではないが人情やユーモア、また厳つい容姿に似合わず、茶目っ気や弱さも見せ、他の捜査官との掛け合いも楽しい、出色の熱演が見ものだ。
その恋人で、彼との子を身篭り心揺れる超能力者セルマ・ブレア、心優しい半漁人、死の天使、王の侍従3役のダグ・ジョーンズ、エクトプラズムの権威で、ある堅物のジョン・アレクサンダー(声:セス・マクファーレン)、局長ジェフリー・タンバー、王子ルーク・ゴス、王女のアンナ・ウォルトン、王ロイ・ドートリス、ウィンク他のブライアン・スティール、そして、ヘルボーイの養父でジョン・ハートが共演している。