不誠実を信条にする実在の詩人で33歳の若さでこの世を去ったジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵の晩年と女優エリザベス・バリーとの関係を描く、ジョニー・デップ、サマンサ・モートン、ジョン・マルコヴィッチ(製作兼)、ロザムンド・パイク、トム・ホランダー他共演のドラマ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ローレンス・ダンモア
製作
リアンヌ・ハルフォン
ジョン・マルコヴィッチ
ラッセル・スミス
脚本:スティーヴン・ジェフリーズ
撮影:アレクサンダー・メルマン
編集:ジル・ビルコック
音楽:マイケル・ナイマン
出演
ジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵:ジョニー・デップ
エリザベス・バリー:サマンサ・モートン
チャールズ2世:ジョン・マルコヴィッチ
エリザベス・ウィルモット(エリザベス・マレット):ロザムンド・パイク
ジョージ・エセレッジ:トム・ホランダー
チャールズ・サックヴィル:ジョニー・ヴェガス
ビリー・ダウンズ:ルパート・フレンド
ジェーン:ケリー・ライリー
ハリス:ジャック・ダヴェンポート
オルコック:リチャード・コイル
ロチェスター伯爵夫人:フランチェスカ・アニス
イギリス/オーストラリア 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー
2004年製作 114分
公開
イギリス:2005年11月18日
北米:2005年11月25日
日本:2006年4月8日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $4,835,070
世界 $10,852,060
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1660年、イングランド。
王政復古でチャールズ2世(ジョン・マルコヴィッチ)が王位に復帰し、演劇、芸術、科学、セックスを奨励した。
しかし、世の中は乱れ、1675年チャールズはある”友人”に協力を求めた。
チャールズは、王妃の親族の前で卑猥な詩を読んだことで追放した詩人ジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵(ジョニー・デップ)の幽閉を解く。
妻エリザベス(ロザムンド・パイク)と共にロンドンに戻ったロチェスターは、戯曲家のジョージ・エセレッジ(トム・ホランダー)とチャールズ・サックヴィル(ジョニー・ヴェガス)の元に向かい、幽閉された理由などを話す。
ロチェスターは、エセレッジから18歳の青年ビリー・ダウンズ(ルパート・フレンド)を紹介される。
その後、不誠実さが気に入り通りで助けた泥棒オルコック(リチャード・コイル)を、ロチェスターは召使にする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
17世紀、イングランド。
王政復古後の混乱期、国王チャールズ2世は、親族の前で卑猥な詩を読んだ罪で幽閉していた詩人ジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵を呼び戻し協力を求める。
妻エリザベスと共にロンドンに戻ったロチェスターは、ある芝居で観客に非難される女優エリザベス・バリーに注目する。
酒と女に溺れていたロチェスターだったが、バリーに大女優になる才能があると考え彼女を指導することを申し出る。
翌日から、強い信念と女優としての誇りを持つバリーと稽古を始めたロチェスターは、次第に彼女に惹かれていくのだが・・・。
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詩人ロチェスター伯爵と女優エリザベス・バリーとの関係を中心に描く物語は、17世紀後半のイングランドの混乱期を背景に、かなり刺激的な内容で描かれている。
当時の社会情勢や風土、人物描写などから発する独特の雰囲気の中では、”官能”という言葉では足りない、そんな映像表現が実に興味深い。
つまり、卑猥な言葉のやり取りや人々の行動が現在よりも自由であったとも言える。
それらがその時代が感じられるところに注目したい。
舞台劇が原作だけあり、役者達の激しい演技のぶつかり合いにより、映像の中あっても生の演劇を観ているような臨場感が感じられる力強さが伝わってくる作品でもある。
個性派であるジョニー・デップが、体を張った熱演で主人公を演じ、ユーモアなどは封印した迫真の演技を見せる。
実力を認められているだけあり、役者としての信念を貫く主人公に劣らぬ存在感でヒロインのエリザベス・バリーを好演するサマンサ・モートン、チャールズ2世を重厚に演ずるジョン・マルコヴィッチ、主人公の妻エリザベス・ウィルモットを印象深く演ずるロザムンド・パイク、戯曲家ジョージ・エセレッジ役のトム・ホランダー、同じくチャールズ・サックヴィル役のジョニー・ヴェガス、主人公に気に入られる青年ルパート・フレンド、娼婦ケリー・ライリー、役者ジャック・ダヴェンポート、主人公の召使いリチャード・コイル、主人公の母親フランチェスカ・アニスなどが共演している。