人に愛やユーモアで接することを信条とする実在の精神科医ハンター・ドハティ“パッチ”アダムスの苦難を描く、製作総指揮、監督トム・シャドヤック、主演ロビン・ウィリアムズ、モニカ・ポッター、フィリップ・シーモア・ホフマン他共演のヒューマン・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トム・シャドヤック
製作総指揮
マーシャ・ガーセス・ウィリアムズ
トム・シャドヤック
製作
バリー・ケンプ
マイク・ファレル
マーヴィン・ミノフ
チャールズ・ニューワース
原作:
ハンター・ドハーティ・アダムス
モーリーン・マイランダー
”Gesundheit: Good Health Is a Laughing Matter”
脚本:スティーヴ・オーデカーク
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:ドン・ジンマーマン
音楽:マーク・シャイマン
出演
ハンター・ドハティ“パッチ”アダムス:ロビン・ウィリアムズ
トルーマン・シフ:ダニエル・ロンドン
カリン・フィッシャー:モニカ・ポッター
ミッチ・ローマン:フィリップ・シーモア・ホフマン
ディーン・ウォルコット:ボブ・ガントン
イートン:ジョセフ・ソマー
ジョレッタ:イルマ・P・ホール
ビル・デイヴィス:ピーター・コヨーテ
ルディ:マイケル・ジェッター
アーサー・メンデルソン:ハロルド・グールド
ディーン・アンダーソン:ハーヴ・プレスネル
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1998年製作 115分
公開
北米:1998年12月25日
日本:1999年3月19日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $135,014,970
世界 $202,292,900
■ アカデミー賞 ■
第71回アカデミー賞
・ノミネート
作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1969年、フェアファックス病院、精神科。
ハンター・ドハティ・アダムス(ロビン・ウィリアムズ)は、自殺未遂の末に入院し、ルディ(マイケル・ジェッター)と同室になる。
アダムスは、突然叫びだすルディや、驚異の頭脳を持つと言われた会社社長アーサー・メンデルソン(ハロルド・グールド)ら、患者達の異常な姿を観察する。
ある夜、メンデルソンの部屋を訪ねたアダムスは、彼が異常に見えるのは、人とは着眼点が違うだけだと気づく。
それを理解したメンデルソンは、親しみを込めてアダムスを”パッチ”と呼ぶ。
そして、ルディとも心が通い合ったアダムスは退院を希望し、その後、彼は自分のことを”パッチ”と呼ぶようになる。
2年後、バージニア総合大学・メディカル・カレッジ。
寮に向ったパッチは、エリート学生ミッチ・ローマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)と同室になる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
自殺未遂で精神科病院に入院したハンター・アダムスは、患者のメンデルソンの言葉で、自分自身が人のために尽くす医師になることを決意し、自らを”パッチ”と呼ぶようになる。
医科大に入学したパッチは、医師を機械的に育成することに疑問を感じ、許されていない患者との接触を始めてしまう。
パッチは、ユーモアと優しい心を忘れずに患者達と接して病院内の雰囲気を変えていく。
しかし、保守的な学部長のウォルコットは、彼の行為を認めずに、病院に近づくことを禁ずる。
学生達から見ると遊んでいるとしか思えないパッチだったが、成績はトップ・クラスだった。
そんなパッチは、友人トルーマンや心惹かれるカリン、実業家のメンデルソンの協力で、理想の医療施設の建設を目指すのだが・・・。
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ハンター・ドハーティ・アダムスとモーリーン・マイランダーの著書”Gesundheit: Good Health Is a Laughing Matter”を基に製作された作品。
全編を通し、大学側の学部長が悪者のように描かれているが、一般的には彼の言うことが正しい考えであり、患者達には受け入れられるものの、いかに主人公である“パッチ”アダムスの行動が破天荒であったかを描写するための、演出であることは明らかだ。
クライマックス、裁定の場での主人公の発言も説得力はあるものの大袈裟であり、あそこまで語らなくても、既に感動のドラマは出来上がっているのが。
全体的には興味深い物語だが、ロビン・ウィリアムズが余りにもはまり役でうま過ぎるのも気になり、彼が自分自身を演じているように見えてならない。
トム・シャドヤックの演出も単調ではあるが、第71回アカデミー賞の作曲賞にノミネートされた、マーク・シャイマンの美しい音楽は印象に残る。
北米興行収入は約1億3500万ドル、全世界では2億ドルを超すヒットとなった。
その内容よりも、脇を固める若手、ベテランを合わせた実力派スターの出演は注目だ。
ひ弱に見えながらも、主人公の良き友人として彼を励ましサポートする医学生ダニエル・ロンドン、主人公との愛を完結できないまま、悲しい結末を迎えるモニカ・ポッター、主人公を嫌うものの、最後には彼の支えとなる同僚のフィリップ・シーモア・ホフマン、保守的な学部長のボブ・ガントン、主人公の行為に理解を示す医師ジョセフ・ソマー、看護師イルマ・P・ホール、頑固ながん患者のピーター・コヨーテ、精神患者マイケル・ジェッター、主人公に人生の道を悟らせる実業家であり精神患者役のハロルド・グールド、思慮深い学長ハーヴ・プレスネル等が共演している。