1993年に発表された、アルトゥーロ・ペレス=レベルテの小説”The Club Dumas”を基に製作された作品。 世界に3冊しか存在しない悪魔祈祷書の鑑定を依頼された古書ディーラーが体験する恐怖を描く、製作、監督、脚本ロマン・ポランスキー、主演ジョニー・デップ、フランク・ランジェラ、レナ・オリン、エマニュエル・セニエ他共演のスリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロマン・ポランスキー
製作:ロマン・ポランスキー
製作総指揮
マイケル・チェイコ
ウォルフガング・グラッテス
原作:アルトゥーロ・ペレス=レベルテ”The Club Dumas”
脚本
ロマン・ポランスキー
エンリケ・ウルビス
ジョン・ブラウンジョン
撮影:ダリウス・コンジ
編集:ハーヴ・デ・ルーズ
音楽:ヴォイチェフ・キラール
出演
ディーン・コルソ:ジョニー・デップ
ボリス・バルカン:フランク・ランジェラ
リアナ・テルファー:レナ・オリン
謎の女:エマニュエル・セニエ
ケスラー男爵夫人:バーバラ・ジェフォード
バーニー・ロスタイン:ジェームズ・ルッソ
ヴィクター・ファルガス:ジャック・テイラー
リアナのボディーガード:トニー・アモニ
パブロ・セニサ/ペドロ・セサニ:ホセ・ロペス・ロデロ
アンドリュー・テルファー:ウィリー・ホルト
ウィトキン:アレン・ガーフィールド
スペイン/フランス 映画
配給
Bac Films(フランス)
Araba Films(スペイン)
Artisan Entertainment
1999年製作 133分
公開
フランス:1999年8月25日
スペイン:1999年8月25日
北米:1999年12月24日
日本:2000年6月3日
製作費 $38,000,000
北米興行収入 $18,653,750
世界 $58,401,900
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
愛書家であるアンドリュー・テルファー(ウィリー・ホルト)は、遺書を遺して首つり自殺をする。
ニューヨーク。
古書ディーラーのディーン・コルソ(ジョニー・デップ)は、出版社の経営者で古書収集家ボリス・バルカン(フランク・ランジェラ)の元に向かう。
コルソは、厳重に管理されているバルカンの愛蔵書室に案内される。
見事な蔵書の中で最高傑作が欠けているというバルカンは、1666年に書かれた”アリスティデ・トルキア”の”影の王国への9つの門”を見せる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
古書ディーラーのディーン・コルソは、古書収集家バルカンに呼ばれる。
バルカンは、世界に3冊しか存在しない”トルキア”の17世紀の書”影の王国への9つの門”の1冊を見せる。
コルソは、他の2冊が本物か又は全てが偽物かの鑑定を、高額の報酬で依頼される。
その書をバルカンに売り自殺してテルファーの妻リアナに会ったコルソは、それを手に入れたのがスペインのトレドだと知らされる。
謎の女に監視され、危険を感じたコルソは友人の古書店主バーニーに本を預けるが、彼は何者かに殺されてしまう。
隠してあった本を持参してスペインに向かい、版画の違いを確認したコルソは、女の存在を気にしながら他の2冊を調べるため、ポルトガルとフランスに向かう。
しかし、その書の持ち主は謎の死を遂げ、コルソにも危険が迫る・・・。
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禁断の書の秘密を解こうとするサスペンスの面白味はあるが、クライマックスはやや盛り上がりに欠ける。
しかし、実力派スターの競演と、小道具として使われる古書など、様々な工夫が見られ楽しめる一作となっている。
二枚目半程度の男性をユーモアを交えて演ずる、カリスマ的魅力が感じ始めた頃のジョニー・デップの演技が注目。
そのジョニー・デップの個性を活かした、ロマン・ポランスキーの抑え気味の演出、彼の妻である、謎の女を妖艶に演ずるエマニュエル・セニエの存在が何とも不思議な雰囲気を漂わせる。
かなり強欲で強かな人物でありながら、少々脱線気味の場面など楽しい演技を見せてくれる、古書ディーラーのジョニー・デップ、彼に古書の鑑定を依頼するフランク・ランジェラ、大人の女性の魅力で迫る古書を狙うレナ・オリン、謎の女として手荒い手法で主人公に協力するエマニュエル・セニエ、書の所有者であるバーバラ・ジェフォードとジャック・テイラー、古書店店主ジェームズ・ルッソ、書店の兄弟を演ずるホセ・ロペス・ロデロ、自殺する書の元所有者役のウィリー・ホルト、リアナ(L・オリン)のボディーガード役のトニー・アモニ、その他アレン・ガーフィールドなどが共演している。