1599年に発表されたと言われる、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ヘンリー五世」の映画化。 監督、脚本、主演ケネス・ブラナー、ポール・スコフィールド、イアン・ホルム、ジュディ・デンチ、エマ・トンプソン、クリスチャン・ベール他共演。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケネス・ブラナー
製作総指揮:ステファン・エヴァンス
製作:ブルース・シャーマン
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本:ケネス・ブラナー
撮影:ケネス・マクミラン
編集:マイケル・ブラッドセル
衣装デザイン:フィリス・ダルトン
音楽:パトリック・ドイル
出演
ヘンリー5世:ケネス・ブラナー
フランス王シャルル6世:ポール・スコフィールド
フルーエリン:イアン・ホルム
クイックリー夫人:ジュディ・デンチ
キャサリン・オブ・ヴァロワ:エマ・トンプソン
エクセター公:ブライアン・ブレッスド
バードルフ:リチャード・ブライアーズ
ピストル:ロバート・スティーブンス
ニム:ジェフリー・ハッチングス
ジェイミー:ジミー・ユーイル
マクモリス:ジョン・セッションズ
ジョン・フォルスタッフ卿:ロビー・コルトレーン
フォルスタッフの小姓:クリスチャン・ベール
オルレアン公:リチャード・クリフォード
アリス:ジェラルディン・マクユーイン
モンジョイ:クリストファー・レヴェンスクロフト
ルイ・ド・ギュイエンヌ:マイケル・マロニー
司令官:リチャード・イーストン
語り手:デレク・ジャコビ
イギリス 映画
配給 The Samuel Goldwyn Company
1989年製作 137分
公開
イギリス:1989年10月6日
北米:1989年11月8日
日本:1990年9月
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $10,161,100
■ アカデミー賞 ■
第62回アカデミー賞
・受賞
衣装デザイン賞
・ノミネート
監督
主演男優賞(ケネス・ブラナー)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
語り手(デレク・ジャコビ)は、自分達の芝居に観客を招き入れる。
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1415年。
イングランド国王ヘンリー5世(ケネス・ブラナー)は、曾祖父エドワード三世によるフランスの領士継承権が正当であることを確認する。
フランスの皇太子ルイ・ド・ギュイエンヌの使者からの、冗談のような貢物のテニスボールに腹を立て、国王はフランスへの遠征を決意する。
王の軍隊に合流する予定の、旗手のピストル(ロバート・スティーブンス)やバードルフ(リチャード・ブライアーズ)、ニム(ジェフリー・ハッチングス)らは、王のかつての放蕩仲間のジョン・フォルスタッフ卿(ロビー・コルトレーン)の小姓(クリスチャン・ベール)から主人の危篤を知らされる。
フォルスタッフを看病したクイックリー夫人(ジュディ・デンチ)は、ピストルらを呼び寄せる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
イングランド国王ヘンリー5世は、フランスの領士継承権を確認して遠征を決める。
対するフランス王シャルル6世もそれを迎え撃とうとするが、イングランド軍は、劣勢にも拘らず兵士の指揮は衰えず進軍を続ける。
そして、撤退や賠償金請求を拒み続けるヘンリー5世は、圧倒的多数の敵軍に立ち向かい”アジャンクールの戦い”に挑む・・・。
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フランスの王位継承権をめぐる戦い百年戦争の中での、ヘンリー5世によるフランス遠征から”アジャンクールの戦い”と両国の和平合意、そして国王が、フランス王女キャサリンとの結婚を成立させるまで描いた物語。
1944年の、ローレンス・ オリヴィエ監督、脚本、主演による傑作「ヘンリィ五世」と見比べると興味深い。
1944年版は、メルヘン映画のような美しい映像表現が印象的で、当然のことながら、ドラマ展開は酷似しているものの、本作は血生臭い戦いの描写も多い歴史劇として描かれている。
ローレンス・オリヴィエの再来と言われたケネス・ブラナーが、同じく監督、脚本、主演を兼ねた意欲作で、まだ20代の彼の才能を世界に知らしめた作品でもある。
第62回アカデミー賞では、衣装デザイン賞を受賞した。
・ノミネート
監督
主演男優賞(ケネス・ブラナー)
イギリスを代表する、多くの実力派俳優の競演も見もので、各自のキャラクターを生かした、ケネス・ブラナーの演出も高く評価された。
フランス王シャルル6世役のポール・スコフィールド、イングランド軍の隊長イアン・ホルム、エクセター公役のブライアン・ブレッスド、兵士役のリチャード・ブライアーズ、ロバート・スティーブンス、ジェフリー・ハッチングス、ジミー・ユーイル、ジョン・セッションズ、若き日の国王に仕えたジョン・フォルスタッフ卿役のロビー・コルトレーン、その小姓クリスチャン・ベールが登場するのも注目で、フォルスタッフ卿を看護するジュディ・デンチ、同年K・ブラナーと結婚するフランス王女キャサリン役のエマ・トンプソン、彼女の侍女役ジェラルディン・マクユーイン、皇太子ルイのマイケル・マロニー、オルレアン公役のリチャード・クリフォード、伝令官のクリストファー・レヴェンスクロフト、司令官リチャード・イーストン、そして語り手デレク・ジャコビなどが共演している。