カリフォルニア産のワインが本場フランス産を上回る評価を得た”Judgment of Paris”(1976開催)の”歴史的”な快挙を基に描く、製作、原案、脚本、編集ランドール・ミラー、主演アラン・リックマン、ビル・プルマン、ビル・プルマン他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ランドール・ミラー
製作
マーク・トベロフ
ジョディ・セイヴィン
ランドール・ミラー
原案
ジョディ・セイヴィン
ランドール・ミラー
ロス・シュワルツ
ラネット・パドン
脚本
ジョディ・セイヴィン
ランドール・ミラー
ロス・シュワルツ
撮影:マイケル・J・オジアー
編集
ランドール・ミラー
ダン・オブライエン
音楽:マーク・アドラー
出演
スティーヴン・スパリュエ:アラン・リックマン
ジム・バレット:ビル・プルマン
ボー・バレット:ビル・プルマン
サム・フルトン:レイチェル・テイラー
グスタヴォ・ブランビラ:フレディ・ロドリゲス
モーリス・キャンタヴェール:デニス・ファリナ
サンダース教授:ブラッドリー・ウィットフォード
ガルシア:ミゲル・サンドヴァル
ジョー:エリザ・ドゥシュク
アメリカ 映画
配給 Freestyle Releasing
2008年製作 109分
公開
北米:2008年8月8日
日本:未公開
北米興行収入 $4,078,610
世界 $4,628,550
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1976年、カリフォルニア州、ナパ・バレー、カリスト。
ワイン醸造業者で”シャトー・モンテレーナ”のオーナー、ジム・バレット(ビル・プルマン)は苦しい経営状態に加え、奔放な息子ボー(クリス・パイン)に手を焼いていた。
パリ。
ワイン・ショップのオーナーでソムリエでもある、イギリス人のスティーヴン・スパリュエ(アラン・リックマン)は、ワイン愛好家のアメリカ人モーリス・キャンタヴェール(デニス・ファリナ)の相手をするだけで、ビジネスにならないことを嘆いていた。
そんなスパリュエは、フランスのワインばかりを並べて語ろうとしていることをモーリス指摘され、それらをヒントに、仏米のワインを比較審査する”ブラインド・テイスティング”の審査会を開催することを考え、早速カリフォルニア飛びワインを探そうとする。
ある夜、ボーは実習生として現われたサム・フルトン(レイチェル・テイラー)とグスタヴォ・ブランビラ(フレディ・ロドリゲス)と共に、ジョー(エリザ・ドゥシュク)のバーに向う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
パリ。
ワイン・ショップを経営し、ソムリエでもあるイギリス人のスティーヴン・スパリュエは、友人のワイン愛好家であるアメリカ人モーリスの助言で閃き、仏米のワインを”ブラインド・テイスティング”で審査することを考える。
カリフォルニアに向ったスパリュエは、ナパ・バレーのワイナリーのオーナー、ジム・バレットのワインを試飲して地域一帯を見て回る。
経営悪化に苦悩する日々が続くバレットは、将来も定まらない奔放な息子ボーにも手を焼いていた。
そんなボーはバレットの窮状を知り、離婚していた母親に資金を援助してもらうものの、父の理解は得られない。
ボーの友人でもある使用人のグスタヴォは、バレットから解雇を言い渡されるものの、自分の醸造には絶対的な自信を持っていた。
バレットに、フランス人がアメリカ・ワインを認めるわけがないと言われ、その提供を断られたスパリュエはパリに帰ろうとする。
実習生のサムのことで、ボーとグスタヴォは仲違してしまうが、グスタヴォのワインを飲んだボーは、その味に納得する。
そしてボーは、絶対的な自信を持ち二本のシャルドネをスパリュエに渡すのだが・・・。
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小作として製作された作品ではあるものの、新旧豪華キャストによる痛快なドラマとして、月並みな言い方だが得した気分になれる作品。
主人公スティーヴン・スパリュエの、偶然の発想がきっかけとなり、当時タブーとも言える仏米のワイン決戦の裏舞台を描き、気取った英国紳士や、アメリカ人気質丸出しのワイナリー・オーナー、奔放だが親思いの息子、ワイン造りを芸術と考える青年などなど・・・
人間味溢れる登場人物のハーモニーが実に心地よい、愛すべき作品に仕上がっている。
主演はアラン・リックマンのような雰囲気なのだが、役柄の比率ががうまく分散されていて観ていて全く飽きが来ない。
アメリカ国内の風景や音楽を含め、どこか古風で雰囲気がある描写や映像がお洒落に感じる。
”歴史的”イベント”Judgment of Paris”主催者スティーヴン・スパリュエを演ずるアラン・リックマン、経営難に苦しみながらも一徹な性格を曲げない、人間味の溢れるワイナリー・オーナー、ジム・バレット役のビル・プルマン、その息子で、彼なりに父親をサポートするボー・バレットのクリス・パイン、実習生のレイチェル・テイラー、ワイナリーの使用人であるグスタヴォ・ブランビラのフレディ・ロドリゲス、彼らしくない役なのだが実にいい味を出し、ドラマにアクセントを加えるワイン愛好家のデニス・ファリナ、ワインの変色を分析する大学教授役のブラッドリー・ウィットフォード、使用人ミゲル・サンドヴァル、バーのオーナー、エリザ・ドゥシュク等が共演している。