2003年に発表された、ドン・デリーロの小説”コズモポリス”を基に製作された作品。 若くして巨万の富を手に入れた投資家の完璧な生活が崩れる様を描く、監督、脚本デヴィッド・クローネンバーグ、主演ロバート・パティンソン、ジュリエット・ビノシュ、ポール・ジアマッティ、サマンサ・モートン他共演によるサスペンス・タッチのドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
製作
パウロ・ブランコ
マーティン・カッツ
原作:ドン・デリーロ”コズモポリス”
脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
撮影:ピーター・サシツキー
編集:ロナルド・サンダース
音楽:ハワード・ショア
出演
エリック・パッカー:ロバート・パティンソン
ベノ・レヴィン:ポール・ジアマッティ
ディディ・ファンチャー:ジュリエット・ビノシュ
エリーズ・シフリン・パッカー:サラ・ガドン
アンドレ・ベトレスク:マチュー・アマルリック
シェイナー:ジェイ・バルチェル
トーヴァル:ケヴィン・デュランド
マイケル・チン:フィリップ・ノズカ
ブラザ・フェズ:ケイナーン
ジェイン・メルマン:エミリー・ハンプシャー
ヴィジャ・キンスキー:サマンサ・モートン
ケンドラ・ヘイズ:パトリシア・マッケンジー
カナダ/フランス/ポルトガル/イタリア 映画
配給 eOne Films
2012年製作 109分
公開
北米:2012年8月17日
日本:2013年4月13日
製作費 $20,500,000
北米興行収入 $763,560
世界 $6,063,560
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
投資家である28歳の大富豪エリック・パッカー(ロバート・パティンソン)は、白のリムジンをオフィスにして、あらゆる業務をこなし資産を運用していた。
大統領訪問を控え交通渋滞が続く中、理髪店に向かおうとしたエリックは、テクノロジーとセキュリティー担当の創業パートナーでもあるシェイナー(ジェイ・バルチェル)と打ち合わせをする。
エリックは、妻エリーズ(サラ・ガドン)の乗るタクシーに気づき、それに乗り込み彼女を朝食に誘う。
その後、ボディーガードのトーヴァル(ケヴィン・デュランド)から、渋滞が解消されないということを知らされたエリックは、一日中動きが取れないことを覚悟する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
28歳のエリック・パッカーは、若くして巨万の富を手にした青年投資家だった。
大統領訪問を控えた街が混乱して渋滞する中、エリックは昔馴染みの理髪店に向かおうとする。
エリックは、ハイテクが完備されたリムジンの中をオフィスに使い、各担当スタッフと打ち合わせなどをしながら目的の場所に向かおうとする。
富豪令嬢の妻エリーズを見かけたエリックは、彼女を食事に誘い、その度に愛し合おうとするが断られる。
美術コンサルタントやボディーガードと愛し合いながら、エリックは理髪店に到着するのだが・・・。
__________
鬼才デヴィッド・クローネンバーグが、アメリカを代表する作家ドン・デリーロの小説を原作に、若くして全てを手に入れた青年の崩れゆく人生の始まりの一日を描いた異色作。
殆どが完璧な居住空間である巨大リムジン内部の映像で、ウィンドーの外の殺伐とした風景などを対照的に映し出し、非現実的な世界に生きる青年をクールな視点で描く、クローネンバーグの独特の映像表現に注目。
観念的な表現が多いドラマの中で、スリリングに展開する内容は、サスペンス・タッチでもある。
第65回カンヌ国際映画祭では、パルム・ドール候補になった。
表情からして”無機質”と言う言葉が当てはまる主人公のロバート・パティンソンは、大ヒットした「トワイライト」シリーズのイメージを意識させることなく、実力を兼ね備えた役者に成長していく予感を感じる好演を見せる。
途中で一瞬姿を見せて、クライマックスで存在感を発揮する、主人公を憎む元社員役のポール・ジアマッティ、美術コンサルタントのジュリエット・ビノシュ、主人公の妻サラ・ガドン、非資本主義者マチュー・アマルリック、テクノロジーとシステム・セキュリティー担当のジェイ・バルチェル、ボディーガード主任のケヴィン・デュランド、システム・アナリストのフィリップ・ノズカ、財務担当エミリー・ハンプシャー、アドバイザー、サマンサ・モートン、女性ボディーガードのパトリシア・マッケンジー、ラッパーのケイナーンなどが共演している。