1999年に発表された、モーリス・G・ダンテックの小説”Babylon Babies”を基に製作された作品。 監督、脚本マチュー・カソヴィッツ、主演ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ヨー、メラニー・ティエリー、マーク・ストロング、ランベール・ウィルソン、シャーロット・ランプリング、ジェラール・ドパルデュー他共演のアクション。 |
・マーク・ストロング / Mark Strong / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:マチュー・カソヴィッツ
製作総指揮
デヴィッド・ヴァルデス
エイヴラム・カプラン
製作:エイライン・ゴールドマン
原作:モーリス・G・ダンテック
脚本
マチュー・カソヴィッツ
エリック・ベナール
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:バンジャマン・ヴェイユ
音楽:アトリ・オーヴァーソン
出演
トーロップ:ヴィン・ディーゼル
シスター・レベッカ:ミシェル・ヨー
オーロラ:メラニー・ティエリー
アーサー・ダルクワンディエ:ランベール・ウィルソン
フィン:マーク・ストロング
ノーライト派教主:シャーロット・ランプリング
ゴルスキー:ジェラール・ドパルデュー
アメリカ/フランス 映画
配給 20世紀FOX
2008年製作 101分
公開
北米:2008年8月29日
フランス:2008年8月20日
日本:2009年5月9日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $22,531,700
世界 $72,108,610
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アメリカ人の凄腕の傭兵トーロップ(ヴィン・ディーゼル)は、ロシアの闇社会の大物ゴルスキー(ジェラール・ドパルデュー)に呼び出される。
ゴルスキーに接触したトーロップは、ある少女を6日間でニューヨークに運ぶ仕事を依頼される。
トーロップは車を用意されモンゴルに運ばれ、新興宗教ノーライト派の修道院でシスター・レベッカ(ミシェル・ヨー)に迎えられる。
少女オーロラ(メラニー・ティエリー)にシスター・レベッカも同行することになり、トーロップはオーロラと軽く挨拶を交わしアメリカに向け出発する。
カザフスタン–ロシア国境、トロイツク。
何者かに監視されながら、トーロップらは列車に乗ろうとするが、修道院から初めて外界に出たオーロラは、市場で取り乱してしまう。
列車でウラジオストクに着いた三人は、難民キャンプに向かい、トーロップは仲間のフィン(マーク・ストロング)の協力を得ようとする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
アメリカ人である一匹狼の凄腕の傭兵トーロップは、謎の少女オーロラをニューヨークに移送する仕事を、ロシアの闇社会の大物ゴルスキーに依頼される。
トーロップは、オーロラの異常な行動に驚きながらも、彼女の護衛役の修道女シスター・レベッカの協力で、無事にニューヨークに到着する。
しかし、オーロラには、世界を支配するために施された、肉体的な秘密が隠されていて、それを知ったトーロップは、命を懸けて彼女の身をを守ろうとするのだが・・・。
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現代に近い、荒廃した近未来を舞台にしたSFではあるが、ユーラシア大陸を横断して、陸海空路で難局を突破して北米大陸を渡り、目的地ニューヨークに向かう、主人公達の体を張ったアクションが見ものの、どこか古風な感じが安心感を与えてくれる作品でもある。
7000万ドルをかけた作品ではあるが、工夫を凝らしてはいる映像の割には、今一新鮮味がない。
また、ストーリーにそれほど深みもなく、魅力的なキャスティングを生かしきれてないところも気になる。
興行収入も、ヴィン・ディーゼル作品にしては寂しい、北米で約2250万ドル、全世界でようやく製作費を回収する程度の成績に終わった。
*世界 $72,108,608
肉体派ヴィン・ディーゼルは、いつもながらの、問答無用の頑強な悪党風で登場するが、中盤以降は人間味を感じさせるキャラクターを演じている。
彼女にしては無難程度の役柄だったのが残念な修道女ミシェル・ヨー、謎の少女メラニー・ティエリー、その父親ランベール・ウィルソン、こちらもやや軽い役で、呆気なく主人公に殺されてしまうマーク・ストロング、対照的に、珍しく、傲慢な新興宗教教主を演ずるシャーロット・ランプリング、そして、ロシアの暗黒街の大物を演ずるジェラール・ドパルデューなど、豪華な顔ぶれが注目だ。