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妻殺しの罪を着せられた元ボクサーが汚名を晴らそうとする姿を描く、監督フィル・カールソン、主演はジョン・ペイン、イヴリン・キース、ブラッド・デクスター、フランク・フェイレン、ペギー・キャッスル他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:フィル・カールソン
製作:エドワード・スモール
原作:ジョージ・ザッカーマン”Crosstown”
脚本:ロバート・スミス
撮影:フランツ・プラナー
編集:バディ・スモール
音楽
アーサー・ラング
エミール・ニューマン
出演
アーニー・ドリスコル:ジョン・ペイン
リンダ・ジェームズ:イヴリン・キース
ヴィクター・ローリンズ:ブラッド・デクスター
スタン・ホーガン:フランク・フェイレン
ポーリン・ドリスコル:ペギー・キャッスル
クリストファー:ジェイ・アドラー
ミッキー:ジャック・ランバート
ロイド・モーガン:グレン・ランガン
ポップ・ダーキー:エディ・ウォーラー
バド:ジョン・デイ
ウォルド・ダゲット:イアン・ウルフ
ナット・フィンリー:ピーター・リーズ
舞台監督:ウィリアム・タネン
チャック:ジーン・レイノルズ
バーテンダー:ポール・ブライアー
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1953年製作 83分
公開
北米:1953年9月11日
日本:1953年12月8日
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
タクシー・ドライバーのアーニー・ドリスコル(ジョン・ペイン)は、世界王者を狙えるヘビー級ボクサーだったが、失明する可能性がある重傷を負い引退した。
アーニーの妻ポーリン(ペギー・キャッスル)は、ボクサーに未練がある夫との貧しい生活に満足できなかった。
アーニーは、そんなポーリンの様子が心配になり気にするが、ドラッグストアで、タクシー会社の経営者である友人のスタン・ホーガン(フランク・フェイレン)に励まされる。
そこに現れた女優のリンダ・ジェームズ(イヴリン・キース)は、ブロードウェイの舞台に推薦されたことを、知人のアーニーに知らせて喜んでもらう。
夜間に生花店で働くポーリンは、裕福な宝石泥棒ヴィクター・ローリンズ(ブラッド・デクスター)と不倫関係だった。
アーニーは、スタンの助言に従い、プレゼントを買ってポーリンの店に向かうが、彼女がヴィクターとキスしている姿を目撃してしまう。
それをアーニーに知られてしまったポーリンは動揺し、ヴィクターと共にその場を去る。
ヴィクターは、ポーリンを連れて故買屋のクリストファー(ジェイ・アドラー)の元に向かうが、彼女がいたことで、ダイヤの取引を拒まれる。
会社に戻ったアーニーは、ポーリーの件をスタンの助言のせいにして苛立ち、彼を責めて突き飛ばす。
冷静になったアーニーは、スタンに謝罪する。
ドラッグストアに向かったアーニーは、男を殺したと言って動揺するリンダに助けを求められ、劇場に向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1945年に”コスモポリタン”に掲載されたジョージ・ザッカーマンの短編”Crosstown”を基に製作された作品。
フィルム・ノワールを得意とするフィル・カールソンが監督し、主演はジョン・ペイン、イヴリン・キース、ブラッド・デクスター、フランク・フェイレン、ペギー・キャッスル他共演の犯罪ドラマ。
妻殺しの罪を着せられた元ボクサーが汚名を晴らそうとする姿を描くフィルム・ノワール。
フィル・カールソンと主演のジョン・ペインは、本作同様フィルム・ノワール作品として評価の高い前年の「アリバイなき男」(1952)、さらには「悪魔の島」(1955)でも組んでいる。
ボクシングのことや妻の浮気で苦しむ主人公の心情と、緻密なストーリーが見どころの作品であり、ボクサーである主人公の特色を生かす肉体アクションも注目だ。
主演のジョン・ペインは、重傷を負ってボクサーを引退したことを苦にしながら、妻の浮気が絡む事件に巻き込まれる主人公を熱演している。
役者として成功するために主人公を利用したことを後悔して協力する女性を魅力的に演ずるイヴリン・キース、主人公に自分の殺人の罪を着せようとする宝石泥棒ブラッド・デクスター、主人公の友人であるタクシー会社の経営者フランク・フェイレン、主人公の妻ペギー・キャッスル、故買屋のジェイ・アドラー、その仲間ジャック・ランバートとジーン・レイノルズ、俳優のグレン・ランガン、主人公のボクシング・マネージャー、エディ・ウォーラー、舞台のプロデューサー、ウォルド・ダゲット:イアン・ウルフ、舞台監督ウィリアム・タネン、タクシー・ドライバーのピーター・リーズ、バーテンダー:ポール・ブライアーなどが共演している。