ニューヨークの”ワールドトレードセンター”のツインタワーに、ハイジャック機が突入したというニュースに気づいたネルソンらは驚く。
カンバーランド川、午前8時31分。
脱出訓練をしていた”特殊部隊第5群・アルファ分遣隊(ODA)595”のハル・スペンサー准尉(マイケル・シャノン)は、迎えが遅れたベン・マイロ一等軍曹(トレヴァンテ・ローズ)からテロ事件を知らされる。
休暇中だったネルソンは本部に向かい、上官のバワーズ中佐(ロブ・リグル)から手伝うようにと言われる。
現場復帰を希望したネルソンは、それを許可しないパワーズから、犯人はアルカーイダだということを知らされる。
パワーズの指示を無視してODA 595の隊員らの元に向かったネルソンは、家族のために内勤になったが、非常事態なので復帰することをサム・ディラー一等軍曹(マイケル・ペーニャ)に伝える。
退役するはずだったスペンサーは、書類を提出していないことをネルソンに確認し、パワーズに復帰の件を話してくると伝える。
中東は解散した自分たちの担当地域だったと言う部下に、必ず戦わせると伝えたネルソンは苛立つ。
目の前で退役願いを破ったスペンサーに説得されたパワーズは、ネルソンのオフィスに向かい彼を復帰させる。
妻マーシャから戻るまでは他人だと言わたスペンサーは、息子ジェイクに愛しているとしか言えなかった。
旅立つ前に妻リサと愛し合おうとしたディラーは、子供たちと過ごしてほしいと言われる。
ネルソンは、必ず戻ることをジーンに約束する。
2001年10月16日、ウズベキスタン、”カルシ・ハナバード空軍基地”。
ジョン・F・マルホランドJr.大佐(ウィリアム・フィクナー)から指示を受けたネルソンは、”マザーリシャリーフ”を奪取すればビン・ラーディンには痛手だと意見する。
それはアフガニスタン軍のシッド・ドスタム将軍(ナヴィド・ネガーバン)の仕事だと言われたネルソンは、アフガニスタン北部に侵入すればCIA工作員が将軍の元に案内することを知らされる。
ドスタムの軍がタリバンの拠点に向かう援護をするのが任務だと言われたネルソンは、現地に到着したら航空支援を要請し、後は将軍に任せることを6週間以内に行うよう指示される。
マルホランドは、雪で山道が閉鎖されるまでの3週間でやり遂げる自信を見せるネルソンと11人のチーム、タスクフォース/任務部隊”ダガー”に任務を任せる。
”911”から最初の反撃に向かうネルソンに、崩壊したワールドトレードセンタービルの一部を渡そしたマルホランドは、必ず勝てと伝える。
最初の反撃作戦を任されたスペンサーは喜び、ネルソンは必ず全員戻すと彼に伝える。
部下に作戦の内容を話したネルソンとスペンサーは、困難な任務であることを伝え、夜の出撃に備えさせる。
ジーンに戻ると約束したネルソンは、死んだ場合の手紙を書く気になれなかった。
”SOAR/第160特殊作戦航空連隊”の”CH-47/チヌーク”で輸送されたODA 595はアフガニスタンに向かい、目標地点に着陸する。
1日目 マザーリシャリーフの南40マイル
迎えに来たCIA工作員ブライアン(テイラー・シェリダン)の部隊と合流したネルソンらは、”アラモ”と呼ばれる拠点に案内される。
ネルソンとスペンサーらは、ブライアンから現在の状況とドスタムのことなどの説明を受け、別の場所に向かう彼と別れる。
2日目 マザーリシャリーフの南34マイル
現れたドスタムと話したネルソンは、実戦で人を殺したスペンサーらが、若い自分に従う理由が理解できないと言われる。
ネルソンから、タリバンの元に案内すれば証明すると言われたドスタムは、その場に向かおうとする。
6人がドスタムと共に馬で山に向かうことになり、ネルソンは残りの6人をアラモに残す。
ネルソンは、ディラー、ショーン・コファーズ(ジェフ・スタルツ)、バーン・マイケルズ(サッド・ラッキンビル)、ビル・ベネット、ケヴィン・ジャクソンを選ぶ。
敵はアメリカ兵の死体一つに10万ドル、軍服に5万ドルの賞金を懸けていると言うドスタムは、隊員を率いて出発する。
殆ど乗馬の経験がない部下たちに乗り方を教えたネルソンは、スペンサーにアラモの指揮を任せる。
ベシャームの外れ タリバン占領3年目
”シャリーア”を守らせるタリバンのリーダー、ムラー・ラザンは、8歳以上の女に教育を与えた女教師を、子供たちの前で射殺する。
デヒー村 マザーリシャリーフ南32マイル
到着したネルソンらは、ドスタムらが水の補給をする間に待機して警戒する。
ODA 595 アルファ・セル コバーキーの洞窟
キャンプすることになったネルソンは、マイケルズから、山で電波が遮られGPSも使えないと言われる。
4日目 ODA 595 ブラボー・セル アラモ
マイロらは周囲を見張り警戒する。
スペンサーからの補給品の要請を受けたマルホランドとパワーズは、ネルソンとは連絡が取れず、ドスタムと行動している彼はコバーキーだろうということを知らされる。
ネルソンはスペンサーとは別行動をとり、6頭の馬で移動中だということだった。
タリバン占領下の村 マザーリシャリーフの南28マイル
ネルソンと共にラザンの軍隊を確認したドスタムは、アメリカ兵が傷つくと政府が手を引くと言って、慎重に事を運ぼうとする。
航空支援を要請したいネルソンは、ドスタムから位置を知らされるが、距離が遠いためにタリバンとは確認できないと伝える。
ラザン軍と交信してそれが敵だと証明したドスタムは、ネルソンに航空支援を指示して空爆させる。
”B-52”の爆撃が始まりラザンは避難を始め、空爆が失敗したことを確認したネルソンは、投下を中止させて馬に乗り現場に近づく。
馬を下りたネルソンは、近づく敵の攻撃を受けながら、新しい座標を知らせる。
投下を指示したネルソンは部下と共に撤退し、敵陣は破壊され、ドスタムから、村への侵攻は明日だと言われる。
アラモ付近に補給物資が投下されるものの、多くは現地民に奪われてしまう。
6日目 ブラボー・セル アラモ
少年兵ナジーブに付きまとわれているマイロは、その件をスペンサーに話し、自分たちが殺されないように守っていると言われ、仕方なく彼の相手をする。
ネルソンの行動が読めないマルホランドは、ベシャームを陥落させるために、別の部隊を送ることを考える。
タリバン占領下のベシャーム
空爆が終わり、ラザンに呼びかけたドスタムは、ネルソンらを残して突撃する。
戦車を確認したネルソンは補給線があったことに気づき、空爆を要請するものの、燃料不足のため無理だと言われる。
ネルソンは、2人を残して援護に向かう。
ドスタムに航空支援がないことを伝えたネルソンは撤退を指示し、ベネットが負傷する。
洞窟に戻ったネルソンは、補給線のことを黙っていたドスタムに、知っていれば戦車を叩けたと言って彼を非難する。
知っている情報を求めるネルソンに、ラザンらは死を歓迎し、天国で豊かになれると信じていると話したドスタムは、情報があれば報いられると言われる。
史上最高の兵器を使えると言われたドスタムは、最高と言えるのは心であり、自分の軍は兵士ではなく”戦士”だとネルソンに伝える。
心を使い戦士になれと言われたネルソンは、納得するしかなかった。
夜中にドスタムに起こされたネルソンは、マザーリシャリーフに向かうターンギー峠のことを知り、そのためにはベシャームを取る必要があると言われる。
補給線は知っていたが戦車は想定外だったと言うドスタムは、勝たせることを約束するネルソンを信じる。
翌日、部下に峠の件を話したネルソンは、ディラーに75マイルある場所に向かわせることを伝える。
ベネットとコファーズを選んだディラーは、出発の準備をする。
8日目 ブラボー・セル アラモ
ネルソンからの連絡を受けたスペンサーは、ディラーらを派遣したので合流してほしいと言われる。
その後、腰を痛めながら洞窟に到着したスペンサーは、ネルソンからディラーらが音信不通だと言われ、補給線の側面に向かわせたことを知る。
その後、スペンサーの指示で空爆が行われ、ネルソンらは爆撃地点を調べる。
スペンサーは隠れているタリバンを確認し、次の瞬間に攻撃が始まり、ネルソンは反撃する。
ドスタムは退却せずに突撃し、ネルソンらも彼らを援護し、スペンサーも後方から狙撃して敵は掃討される。
10日目 ベシャームの解放された村
休息するネルソンは、自分が一帯を治めていた時は、女はベールを脱ぎ少女は教育を受けていたと話すドスタムから、ラザンに家族を殺された心の痛みを思い出すと言われる。
ラムズフェルド国防長官からメールが届いたことを知らされたネルソンは、いつマザーリシャリーフに着くのかという内容だったために、”騎馬兵を率い、戦車や迫撃砲、機関銃と戦う男に助言しています”と返信させる。
その後、戦況を伝えるラムズフェルドの声明が発表される。
16日目 チャーリー・セル ターンギー峠北端
座標を知らせたディラーらは、爆撃を成功させる。
シュールガレ洞窟 ターンギー峠南 アルファ・セル
腰が治らないスペンサーに呼ばれたネルソンは、本部がODA 555をアタ・モハマドの元に向かわせたことを知る。
スペンサーから、その方が早くマザーリシャリーフに着くと本部が判断したと言われたネルソンは、ドスタムがそれを知れば、タリバンとの戦いをやめてしまうと考える。
政治力を発揮し、北部同盟を分断させない方法を考えるようにと、スペンサーはネルソンに伝える。
18日目 チャーリー・セル ターンギー峠北端
空腹に耐えながら前進していたディラーは羊飼いに遭遇し、羊を300ドルで買う。
タリバンが峠の拠点に撤退したことをドスタムから知らされたネルソンは、他のチームがアタ・モハマドの元に派遣され、マザーリシャリーフに向かうことを話す。
納得できないドスタムに、自分たちだけの戦いではないので、協力し合い空爆で峠を叩く作戦を話すネルソンだったが、先を越されることを嫌う彼を説得できない。
憤慨したネルソンは、戦士になれと言ったドスタムに、縄張り争いをする単なる軍閥だと伝えて批判する。
それを無視するドスタムは、部下たちと共にその場を去る。
ドスタムが去ったことを部下に話したネルソンは、自分たちは生き残れないだろうと伝える。
このままでは国で起きたテロは繰り返されると言うネルソンは、戦いに参加するのことを自分の意思で決めさせる。
覚悟はできていると言うスペンサーらは、共に戦うことをネルソンに伝える。
翌日、スペンサーとブラックを東翼で空爆誘導を、マイロ、ジャクソン、エセックスは敵の西翼、ディラーのチャーリー・セルは北翼でマザーリシャリーフからの援軍を阻止、フォールズとマイケルズは南翼でネルソンらを援護することになり、それがパワーズからマルホランドに報告される。
20日目 ターンギー峠 南翼
敵の斥候を見つけたネルソンは、フォールズに連絡して狙撃させる。
チャーリー・セル ターンギー峠 北翼
峠を監視するディラーは、アンテナを設置させる。
ブラボー・セル ターンギー峠 東翼
スペンサーは、目標の指示を開始するようにというネルソンからの連絡を受ける。
ディラーと無線で交信したネルソンは、生き残るようにと伝える。
ターゲットの位置を知らせたスペンサーは、空爆を指示する。
敵機甲部隊は爆撃で全滅し、ネルソンは、500m南の目標の爆撃指示をスペンサーに伝える。
複数の敵兵が投降して来たことをネルソンに伝えたスペンサーは、拘束して報告するよう指示される。
攻撃を受けたディラーは、アンテナが落ちたために拾いに行く。
ディラーは、敵の自走多連装ロケット砲”BM-21”を確認する。
近づいてきた投降兵を警戒し一人ずつ調べようとしたスペンサーだったが、一人の兵士が自爆する。
スペンサーが重傷を負い、それをブラックから知らされたネルソンは、救急ヘリコプターを呼ぶ。
ドスタムの部隊が現れたことを確認したネルソンは、BM-21が峠に入ったことをディラーから知らされる。
ロケット砲は発射されて戦闘が始まり、馬まで戻るネルソンは、ヘリ到着前に敵が来そうなため、スペンサーと連絡をとれろうとする。
ブラックはスペンサーの耳に無線を近づけ、ネルソンはスペンサーを励ます。
マイロらは、近づく敵に向けて爆撃要請をする。
爆撃が始まり、退避したマイロらは吹き飛ばされる。
エセックスとジャクソンの無事を確認したマイロは、傷ついたナジーブ抱きかかえる。
ラザンは、ロケット砲攻撃を続ける。
BM-21にロケット砲を装填する間に破壊しようとするネルソンは、ドスタムの兵を率いて馬に乗り突撃する。
爆風で落馬するものの無事だったネルソンは、態勢を整えて装填中のBM-21に近づく。
車で逃げたラザンを追ったドスタムは、陥没地点に落ちた彼を射殺する。
戦闘は終わり、その場を制圧したネルソンは、ヘリの到着を確認して戻ることをマイケルズに伝える。
スペンサーの元に向かったネルソンは、瀕死の彼を励ます。
ヘリが着陸し、スペンサーは運び込まれる。
ドスタムを捜すネルソンは、アタ・モハマドを追う彼を止めるために、マザーリシャリーフに向かうようチャーリー・セルに指示する。
ヘリは飛び立ち、ネルソンらもマザーリシャリーフに向かう。
マザーリシャリーフ。
到着したネルソンは、ドスタムがアタ・モハマドと握手する姿を見つめる。
今日は町を譲るつもりのドスタムは、正しい選択だと言うネルソンに、この国に正しい選択などないと伝える。
アフガニスタンは帝国の墓場であり、アメリカ人も一つの部族に過ぎず、去れば臆病者に残れば敵になるが、君は今後も自分の兄弟だと、ドスタムはネルソンに伝える。
到着したマイロは、回復したナジームに警護してくれたことを感謝し、ネルソンに迎えられる。
ディラーと互いを労ったネルソンは、マルホランドから受け取ったワールドトレードセンターの一部をその地に埋める。
ウズベキスタン カルシ・ハナバード空軍基地 23日目
ネルソンらは、一人の犠牲者も出さずに帰還する。
パワーズから、無事だったスペンサーはドイツに移送されることを知らされたネルソンは、マルホランドから約束を守ったと言われる。
帰国したネルソンは、ジーンとマディの元に戻る。
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アメリカ陸軍”特殊部隊第5群・アルファ分遣隊(ODA)595”全隊員12名は、任務を遂行して生還した。
マザーリシャリーフの奪還はアメリカ軍の偉業であり、軍事計画家は2年かかると予測していたが、”タスクフォース/ダガー”は、それを3週間で成し遂げた。
アルカイーダは、これを最悪の敗北と考えている。
任務は機密扱いだったために、”ODA 595”の偉業は公にはならなかった。
2014年、ドスタムはアフガニスタン副大統領に就任し、ミッチ・ネルソンとは現在も親友である。
2012年、”ホース・ソルジャー”を称え、騎馬兵像が”ワールドトレードセンター”跡地に建てられた。