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ワンダー Wonder (2017)

遺伝子疾患で普通の人とは違う顔で生まれた少年の苦悩や喜びそして家族愛を描く、監督、脚本スティーヴン・チョボスキー、主演ジュリア・ロバーツオーウェン・ウィルソンジェイコブ・トレンブレイイザベラ・ヴィドヴィッチ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・チョボスキー
製作
デヴィッド・ホバーマン
トッド・リーバーマン
製作総指揮
ジェフ・スコール
ロバート・ケッセル
マイケル・ビューグ
R・J・パラシオ
アレクサンダー・ヤング
原作:R・J・パラシオWonder
脚本
スティーヴン・チョボスキー
スティーヴ・コンラッド
ジャック・ソーン
撮影:ドン・バージェス
編集:マーク・リヴォルシー
音楽
マーセロ・ザーヴォス
ビー・ミラー

出演
イザベル・プルマン:ジュリア・ロバーツ
ネイト・プルマン:オーウェン・ウィルソン
オーガスト”オギー”プルマン:ジェイコブ・トレンブレイ
オリヴィア”ヴィア”プルマン:イザベラ・ヴィドヴィッチ
トゥシュマン校長:マンディ・パティンキン
ブラウン:ダヴィード・ディグス
リサ:ソニア・ブラガ
ミランダ:ダニエル・ローズ・ラッセル
ジャスティン・ホランダー:ナジ・ジーター
ジャック・ウィル:ノア・ジュープ
サマー:ミリー・デイヴィス
ジュリアン・オールバンズ:ブライス・ガイザー
シャーロット・コディ:エル・マッキノン
オールバンズ夫人:クリスタル・ロウ
ペトーサ:アリ・リーバート
マイルズ:カイル・ハリソン・ブライトコフ
エディ:ウィリアム・ディッキンソン
ヘンリー:ジェームズ・ヒューズ
エイモス:タイ・コンシリオ

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2017年製作 113分
公開
北米:2017年11月17日
日本:2018年6月15日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $132,422,810
世界 $305,937,720


アカデミー賞
第90回アカデミー賞

・ノミネート
メイクアップ賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨークブルックリン
10歳の少年オーガスト”オギー”プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、”フランスシェッティ‐クレーン症候群”が原因で顔が変形して生まれ、27回の手術を繰り返した。

顔を隠すためにいつも宇宙服ヘルメットを被るオギーは、父ネイト(オーウェン・ウィルソン)と母イザベル(ジュリア・ロバーツ)、姉のオリヴィア”ヴィア”(イザベラ・ヴィドヴィッチ)、そして愛犬デイジーと共に暮らしていた。

イザベルは、自宅学習で自分が教えていたオギーを、新学期から学校に通わせようと考えるものの、ネイトはそれに反対する。

オギー

入学を控えて緊張するオギーは、イザベルに連れられて夏休み中の学校に向かう。
...全てを見る(結末あり)

トゥシュマン校長(マンディ・パティンキン)に迎えられたオギーは、慣れるために校内を案内してくれる生徒のジュリアン・オールバンズ(ブライス・ガイザー)、ジャック・ウィル(ノア・ジュープ)、シャーロット・コディ(エル・マッキノン)を紹介される。

トゥシュマンから30分で戻るようにと指示された3人は、オギーを連れて行く。

ホームルーム室、カフェテリア、理科室を案内するジュリアンは、オギーに意地悪な質問ばかりする。

ジャックとシャーロットは気を遣い、オギーは、自宅学習でも劣っていないことを証明してジュリアンを黙らせる。

その夜、昼間のことを訊かれたオギーは、学校に行きたい気持ちを家族に伝えて喜んでもらう。

新学期。
ヘルメットを被り家族と共に学校に向かったオギーは、イザベルらに助言される。

ネイトにヘルメットを脱がされたオギーは、家族に見守られながら校舎に向かう。

子供たちの視線を気にするオギーは教室に向かい、担任で英語教師のブラウン(ダヴィード・ディグス)の授業を受ける。

指名されたオギーは自己紹介して、家族のことと”スター・ウォーズ”が好きだと話す。

ジュリアンから質問されたオギーは、後ろ髪の三つ編みは”パダワン”の真似かと訊かれ、それには答えず、好きなキャラクターは”ボバ・フェット”と答える。

”ダース・シディアス”も好きかと尋ねたジュリアンは、ブラウンから、これ以上は休み時間にするようにと指示される。

その頃イザベルは、オギーのことを考えながら、1人でランチを食べようとしていた。

昼休みのランチの時間、カフェテリアにいたオギーは、食べ方をジュリアンにからかわれる。

午後の理科の時間、教師のペトーサ(アリ・リーバート)の質問に、オギーだけが答えられる。

下校しようとしたオギーは、ジュリアンに三つ編みのことをからかわれ、迎えに来たイザベルが持っていたヘルメットを被る。

帰宅したオギーは三つ編みを切ってしまい、食事も食べようとしない。

イザベルから学校の初日のことを訊かれたオギーは、苛立ちながら”よかった”と答えて、席を立ち部屋に向かう。

オギーの態度を注意したイザベルは、泣きながら謝罪し、なぜ自分は醜いのか尋ねる彼に、醜くないと伝える。

学校では誰も口をきいてくれないと言うオギーは、これからもずっとこうなのかイザベルに尋ねるものの、分からないとしか答えてもらえなかった。

心は人の未来を示し、顔は過去を示す地図だと話すイザベルは、醜くないと言いながらオギーを抱きしめる。

話に加わったネイトはオギーから一日のことを訊かれ、この瞬間が最高に幸せだと答える。

仲良く話す三人の様子を見つめながら、微笑むヴィアは部屋に入る。

ヴィア

4歳の誕生日に両親に弟を欲しがったことを思い出しながら、家族と共に学校に向かったヴィアは、初日のオギーに助言して、初登校の高校に向かう。

ヴィアは、愛する祖母リサ(ソニア・ブラガ)が亡くなって以来、親友のミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)が自分の一番の理解者だった。

ミランダからの連絡がなくなり久しぶりに会い話をしたヴィアは、髪の毛を染めて素っ気ない雰囲気の彼女の態度にショックを受ける。

演劇クラスの前で考え込んでいたヴィアは、学生のジャスティン・ホランダー(ナジ・ジーター)に声をかけられ、演劇に興味を持つ愉快で優しそうな彼が気になる存在になる。
__________

ネイトから、オギーが学校でイジメられたらしいと知らされたヴィアは、高校初日のことを訊かれ、ミランダによろしくと言われたために彼女のことを想う。

オギーと眠るイザベルの様子を見に行ったヴィアは、オギーのために絵本のイラストレーターと美術教師になる夢が中断した母のことを考える。

修士号を取る直前にオギーを産んだイザベルが息子中心の生活になったことで、ヴィアは寂しい思いをしていた。

翌日、演劇クラスに向かったヴィアは、その場にいたミランダと簡単な会話を交わす。

学校にも少し慣れたオギーは、ジロジロ見られても、”チューバッカ”がその場に現れれば同じように注目されると考えた。

理科が得意なオギーは、小テストも問題なく回答し、困っているジャックに、見つからないようにして答案用紙を見せてあげる。

ランチの時間、いつも一人のオギーの席に座ったジャックは、テストのお礼を言う。

理科が苦手な様子のジャックを放課後、家に誘ったオギーは、彼と仲良くなる。

デイジーと共に正門で待つイザベルは、ジャックと夢中で話し家に呼ぶと言うオギーの姿を見て驚き感激する。

その後もいつも行動を共にするオギーとジャックは、親友になる。

ジャスティンと親交を深めるヴィアは、芝居”わが町”の主役”エミリー”役を勧められ、家族も応援してくれると言われるものの、無理だけど亡くなった祖母がいてくれればと答える。

ジャスティンから、一人っ子同士なので自分が応援するので仲良くしたいと言われたヴィアは、オギーのことを話すことができなかった。

天国の祖母も応援してくれると言われたヴィアは、リサのことを想いだし、いつも彼女と過ごしたコニーアイランドに向かう。

ハロウィンが翌日に迫り、ジャックにボバ・フェットになると言っていたオギーは、デイジーに衣装を破られたことをイザベルに伝える。

イザベルから、”ゴーストフェイス”にするようにと言われたオギーは苛立つ。

帰宅したヴィアがコニーアイランドに行ってきたことを知ったイザベルは、明日のハロウィンは学校を休み一緒に過ごすことを提案する。

翌日、顔を隠せるハロウィンが一番好きなオギーは、ゴーストフェイスの衣装で学校に向かう。

教室に現れたオギーがボバ・フェットではなかったために、ジャックは気づかない。

ジャックは、自分がオギーのような顔なら自殺する、校長に頼まれたので仲良くしていたとジュリアンに話し、それを聞いたオギーはショックを受ける。

ダーティ・ダンシング”を観ていたイザベルは、ミランダのことをヴィアに尋ねる。

ミランダが話をしてくれなくなったことを知ったイザベルは、自分も高校時代に同じ経験をしたことを話してヴィアを安心させる。

学校からの電話を受けたイザベルは、気分が悪くなったオギーが吐いたことをトゥシュマンから知らされる。

イザベルがオギーのために学校に向かったため、休日が台無しになったヴィアは苛立つ。

帰宅して部屋で泣いているオギーをパレードに誘ったヴィアは、ジャックが影口を言ったことを知る。

自分がペスト菌扱いされていると言うオギーに、ミランダのことを話したヴィアは、彼女が自分を嫌っているとオギーに伝える。

学校ではよくあることだと言うヴィアはオギーを励まし、説得してパレードに出かける。

その後、ヴィアは”わが町”のオーディションを受ける。

昔の論文のデータをフロッピーディスクから取り出すことに成功したイザベルは、それを仕上げようとする。

ジャックは、オギーの素っ気ない態度が気になる。

ジャック・ウィル

夏休み。
奨学生だったジャックは、母から、ジュリアンとシャーロット共にある少年に会ってほしいと学校に頼まれたことを知らされる。

気が進まないジャックは、アイスクリーム屋にいた子(オギー)が新学期から登校することになったと言われ、母にに説得される。

母に頼まれてオギーと仲良くしたジャックは、賢くて愉快な彼とずっと友達でいたいと思うようになる。

ランチの時間、ジャックを無視するオギーの悪口を言う友人を見て嫌気がさしたサマー(ミリー・デイヴィス)は、オギーの席に向かう。

サマーも校長に頼まれたと思ったオギーは、誤解だったために謝罪して握手し、ジャックと何があったのかを訊かれて彼女に話す。

ミランダが芝居の主役エミリー役に決まり、ヴィアはその代役になる。

ジャスティンから役の練習ができると言われたヴィアは、キスシーンがあるために戸惑う。

ジャスティンとキスしたヴィアは、一人っ子でないことを話し、彼を家に招きイザベルとオギーを紹介する。

イザベルとオギーは買い物に出かけ、遺伝子の問題でオギーがあんな顔で生まれたことを話したヴィアは、自分が同じことになっていたかもしれないとジャスティンに伝える。

その後、仲が良く楽しそうなヴィアとジャスティンを見て、ミランダは寂しい思いをする。

オギーに電話をかけたミランダは、学校に通っているしやサマーという友達ができたことを知る。

寂しいとヴィアに伝えてほしいミランダは、オギーから自分で話せばいいと言われ、答えらえずに電話を切る。

ミランダ

ヴィアとは幼稚園から親友だったミランダは、去年のクリスマスにプルマン家に招かれ、弟のように思うオギーに宇宙服ヘルメットをプレゼントした。

離婚した母は酒に溺れうつ状態であり、そんなこともありサマーキャンプに参加したミランダは、その場で別人になりきる遊びをした。

急に人気者になったミランダは有頂天になるが、オーディションで見かけたヴィアになりきり、彼女の気持ちが理解できた。

両親やオギーとクリスマスを過ごすヴィアの姿を通りから見つめるミランダは、今の自分には助けが欲しいと考える。

サマーと雪遊びをするオギーに無視されたジャックは、捨ててあった古いソリを持ち帰る。

タイムズスクエア
新年を迎えたヴィアとジャスティンは、愛を確かめる。

イザベルは、論文を仕上げようとする。

学校が始まり、マイルズ(カイル・ハリソン・ブライトコフ)が、捨てた古いソリが翌日なくなっていたのはホームレスの仕業だろうと話す会話を聞いたジャックは、気まずい思いをする。

サマーに話しかけたジャックは、オギーが自分を無視する理由を尋ね、ハロウィン以来、口をきいてくれないと伝える。

”ゴーストフェイス”とだけ言われたジャックは、理科の授業中にすべてを理解する。

理科研究コンテストが開かれることになり、ペアを組むためにジュリアンに誘われたジャックは、それを断り、オギーと組むことをペトーサに伝える。

ジュリアンから裏切ったと言われたジャックは、オギーをゾンビ扱いする彼を殴り騒ぎとなる。

何も話さないジャックの喧嘩の原因を察したトゥシュマンは、彼を2日の停学にするものの気持ちは理解する。

ヴィアは、家族が演劇を観に来ることに反対する。

自分が原因だと思うオギーは、憤慨して部屋に閉じこもるものの、デイジーの具合が悪くなったことを知る。

ヴィアとオギーは、デイジーを抱いて病院に向かうイザベルを見送る。

デイジーのことを心配するオギーは、ヴィアから芝居を観に来てほしいと言われる。

両親が病院から戻り、ヴィアとオギーは、デイジーが亡くなったことを知る。

その夜、1人涙するネイトに寄り添うオギーは、父と共にデイジーのことを想う。

その後、ジャックとチャットで話したオギーは、自分のようだったら本当に自殺するか尋ねる。

ジュリアンみたいだったら自殺すると答えるジャックとオギーは、理科研究コンテストで驚かせてあげようという意見で一致し、友達同士だということを確認する。

ネイトとオギーと共に”わが町”の上演会場に着いたイザベルは、メガネを忘れたことに気づく。

ジャスティンに話しかけられたミランダは、両親は来ていないと伝ええるものの、ヴィアの家族が応援してくれると言われて動揺する。

客席のネイトらを確認したミランダは、吐き気がするために役を降りることを担当教師に伝える。

代役のヴィアが台詞を覚えていると教師に伝えたミランダは、彼女を捜すよう指示される。

芝居は始まり、進行役としてジャスティンが登場する。

ヴィアの支度を手伝ったミランダは、緊張する彼女をステージに送り出す。

ネイトからヴィアが出演していると言われたイザベルは驚き、彼のメガネを借りてそれを確認し、オギーは微笑む。

イザベルは、クライマックスでエミリー役を熱演するヴィアの姿を見ながら、彼女の4歳の誕生日に、弟が欲しいと願ったことを想いだす。

芝居は終わり、ヴィアやジャスティンらは大きな拍手を受け、ミランダも満足する。

ネイトとオギーに感謝したヴィアは、イザベルに抱きしめられる。

ミランダとジャスティンと共に家で食事をしたイザベルらは、楽しい時間を過ごす。

オギーは、理科研究コンテストのために完成させた”カメラ・オブスクラ”をヴィアとジャスティンに体験させる。

コンテスト当日。
オギーとジャックの”カメラ・オブスクラ”は注目を集め、一等賞を受賞する。

その後、ジュリアンから嫌がらせを受けたオギーは、自分をフリーク呼ばわりし、姿が消されたクラス写真をロッカーに貼られる。

それを知ったブラウンは、生徒のエイモス(タイ・コンシリオ)から事情を聞き、今回の件は学校内で問題になる。

両親と共にジュリアンを呼んだトゥシュマンは、息子がイジメたことを認めない母親(クリスタル・ロウ)に、クラス写真を見せる。

裏に死ねと書いたのことをジュリアンに確認したトゥシュマンは、画像加工してオギーを消したことを両親に伝える。

自分が加工したと言う母親に、他の嫌がらせの事実を伝えたトゥシュマンは、それでも納得しない彼女が、ジュリアンを転校させるつもりであることを知る。

席を立った両親と共に去ろうとする動揺するジュリアンは、トゥシュマンに謝罪する。

その後、オギーら生徒は野外学習のために郊外に向かい、楽しい時間を過ごす。

ネイトと二人だけの時間を楽しむイザベルは、彼に仕上がった論文を見せる。

映画鑑賞の時間になり、”オズの魔法使”が上演されるものの、オギーとジャックはその場から抜け出し遊ぼうとする。

森の中で、他校の生徒にからかわれたオギーを助けようとしたジャックは、突き倒される。

立ち向かおうとしたオギーも倒されるが、そこにエイモスららが現れ、助けてもらったジャックとオギーは彼らに感謝する。

エイモスから勇敢だったと言われたオギーは、嬉しくなり涙する。

花火大会を楽しんだオギーは、幸せを実感する。

街に戻り、迎えに来た両親に喧嘩したことを話したオギーは、上級生に勝ったと伝える。

終了式当日。
ネイトから1年間よく頑張ったと言われたオギーは、どこに行く時も被っていたヘルメットがなくなったことを話す。

自分が会社にもっていったと言うネイトは、息子の大好きな顔を見たかったとオギーに伝える。

納得したオギーは返さなくてもいいと伝え、ネイトに抱きしめられる。

終了式は始まり、学校に行かせてくれたイザベルに感謝したオギーは、幸せだったと伝える。

イザベルは、あなたは”ワンダー”(すばらしい子)だとオギーに伝える。

スピーチを始めたトゥシュマンは、模範となる最優秀生徒に贈られるヘンリー・ビーチャー賞を発表する。

賞を受賞したオギーは、家族や皆に祝福されながら壇上に上がる。

笑みを浮かべるオギーは、皆に感謝してお辞儀をする。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨークブルックリン
フランスシェッティ‐クレーン症候群”が原因で顔が変形して生まれ、27回の手術を繰り返した10歳の少年オーガスト”オギー”プルマンは、母イザベルの家庭学習を受けていたが、新学期から学校に通うことになる。
両親イザベルとネイト、姉ヴィアに見送られて登校したオギーは、生徒たちの視線を気にしながら授業を受ける。
クラスメイトのジュリアンの嫌がらせに遭いながらもジャックと仲良くなったオギーは、少しずつ学校に慣れるのだが・・・。
__________

2012年に発表された、R・J・パラシオのベストセラー小説”Wonder”を基に製作された作品。

小説家及び脚本家でもあるスティーヴン・チョボスキーの監督作品(脚本兼)で、遺伝子疾患”フランスシェッティ‐クレーン症候群”のために、普通の人とは違う顔で生まれた少年の苦悩や喜びそして家族愛を描くドラマ。

まだ10歳であるため親の保護を受けているものの、様々な体験をして苦悩しながら日々を送る少年が、初めて経験する学校という外の世界に戸惑いつつ、家族や友人たちに支えながら成長していく姿が活き活きと描かれている、辛いことを必ず経験するのが人生であることを教えてくれる感動のドラマ。

本作は批評家、一般から好評価を受けて絶賛され、北米興行収入は約1億3200万ドル、全世界では3億ドルを超す大ヒットとなった。

第90回アカデミー賞では、メイクアップ賞にノミネートされた。

主人公が、容姿が原因でイジメられる展開など、全てが予想できる内容の中で、これだけ人の心に訴える物語に仕上げた、スティーヴン・チョボスキーの演出と脚本は見事だ。

息子の将来を考え学校に行かせる決断をする母親ジュリア・ロバーツ、家族を愛する優しい父親オーウェン・ウィルソン、ハンデを背負いながら別世界に挑戦する主人公の少年を好演するジェイコブ・トレンブレイ、弟思いの姉イザベラ・ヴィドヴィッチ、子供たちの成長を温かく見守る校長のマンディ・パティンキン、主人公の担任である英語教師ダヴィード・ディグス、主人公の亡くなった祖母ソニア・ブラガ、ヴィア(イザベラ・ヴィドヴィッチ)の親友ダニエル・ローズ・ラッセル、ヴィアと親交を深める学生のナジ・ジーター、主人公の親友になる少年ノア・ジュープ、同じく女子生徒のミリー・デイヴィス、主人公に嫌がらせをする少年ブライス・ガイザー、その母親クリスタル・ロウ、主人公のクラスメイト、エル・マッキノン、理科の教師アリ・リーバート、主人公のクラスメイトで、はじめはイジメに加わるもののその後に親友になるカイル・ハリソン・ブライトコフ、ウィリアム・ディッキンソン、ジェームズ・ヒューズ、タイ・コンシリオなどが共演している。


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