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歩道の終わる所 Where the Sidewalk Ends (1950)

殺人事件の容疑者を誤って殺してしまった刑事の行動を描く、製作、監督オットー・プレミンジャー、主演ダナ・アンドリュースジーン・ティアニーゲイリー・メリル他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:オットー・プレミンジャー
製作:オットー・プレミンジャー
原作:ウィリアム・L・スチュアート”Night Cry”
脚本:ベン・ヘクト
撮影:ジョセフ・ラシェル
編集:ルイス・ローフラー
音楽:シリル・J・モックリッジ

出演
マーク・ディクソン刑事:ダナ・アンドリュース
モーガン・テイラー:ジーン・ティアニー
トミー・スカリーシ:ゲイリー・メリル
ポール・クライン刑事:バート・フリード
ジグス・テイラー:トム・タリー
トーマス警部補:カール・マルデン
マーサ:ルース・ドネリー
ケン・ペイン:クレイグ・スティーヴンス
スティーブ:ネヴィル・ブランド(クレジットなし)
モリソン:ハリー・フォン・ゼル(クレジットなし)
オレグ:オレグ・カッシーニ(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1950年製作 95分
公開
北米:1950年7月7日
日本:未公開
製作費 $1,475,000


ストーリー
ニューヨーク
マーク・ディクソン刑事(ダナ・アンドリュース)は、同期のトーマス警部補(カール・マルデン)が昇進していく中、強引な捜査と暴力行為が問題となり、巡査部長に降格される。
ギャングのトミー・スカリーシ(ゲイリー・メリル)が闇で営業するクラップス・ゲームの場で、美しいモーガン・テイラー(ジーン・ティアニー)は、連れのケン・ペイン(クレイグ・スティーヴンス)に帰ることを伝える。
大金を手にしたテキサスの実業家モリソン(ハリー・フォン・ゼル)は、モーガンを送ろうとする。
スカリーシは、モリソンが19,000ドルを儲けたことを不満い、次の機会に取り返してくれと言われて納得できない。
自分がモリソンを連れて来たために焦ったペインは、うモーガンに彼を引き止めるよう指示するものの、それに従わないために、彼女の頬を平手打ちする。
モーガンはその場を去り、ペインに襲いかかったモリソンは、殴られて記を失う。
モリソンは刺殺され、ディクソンと同僚のポール・クライン刑事(バート・フリード)が現場に駆けつける。
その場に居たスカリーシを尋問したディクソンは、因縁のある彼を牽制する。
そこにトーマスが現れ、スカリーシは、モリソンを連れてきたのはケン・ペインと連れのモーガンで、ペインと揉めた後にモリソンが倒れて死んだと話す。
ケンの居場所を知ったディクソンは、トーマスの指示でその場に向かう。
ペインのアパートに向かったディクソンは、モリソンが殺されたことを伝えるが、酔って殴りかかってきた彼を叩きのめす。
ペインが頭を打ち死んだことに気づいたディクソンは焦り、電話をかけてきたクラインには何も話さなかった。
タクシーを呼んだディクソンは、ペインのコートを着て彼を装い、荷物を持って駅に向かう。
ペインが旅立ったように見せかけたディクソンは現場に戻り、その場に来ていたクラインと共にペインを捜そうとするのだが・・・。


解説 評価 感想
1948年に発表された、ウィリアム・L・スチュアートの小説”Night Cry”を基に製作された作品。

ローラ殺人事件」(1944)などのオットー・プレミンジャーが製作を兼ねて監督し、主演はダナ・アンドリュースジーン・ティアニーゲイリー・メリルなどが共演した作品。

殺人事件の容疑者を誤って殺してしまった刑事の行動を描くフィルム・ノワール

ダナ・アンドリュースジーン・ティアニーと共に何作もの作品を製作したオットー・プレミンジャーにとっては、20世紀FOXでの最後の作品となった。

上記3人によるフィルム・ノワールの傑作「ローラ殺人事件」(1944)に比べるとやや粗削り的な感じはするが、社会の裏に潜む闇を一刑事の行動を通して描く、オットー・プレミンジャーの強いメッセージが伝わる力作に仕上がっている。

主演のダナ・アンドリュースは、父親が犯罪者だったために、同類の人間を軽蔑して憎む刑事を見事に演じている。

ヒロインのジーン・ティアニーは、主人公と関係し惹かれ合うようになる美しい女性を魅力的に演じている。

主人公と因縁がある事件に関わるギャングのゲイリー・メリル、主人公の同僚バート・フリード、モーガン(ジーン・ティアニー)の父親トム・タリー、主人公の上司である警部補カール・マルデン、主人公の知人であるカフェのオーナー、ルース・ドネリー、主人公が殺してしまう容疑者のクレイグ・スティーヴンス、スカリーシ(ゲイリー・メリル)の手下ネヴィル・ブランド、殺される実業家ハリー・フォン・ゼル、ブティックのデザイナー役で、ファッションデザイナーのオレグ・カッシーニなどが共演している。


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