悪徳業者に対抗して無法者となったダルトン兄弟とその友人の弁護士の戦いを描く、監督ジョージ・マーシャル、主演ランドルフ・スコット、ケイ・フランシス、ブライアン・ドンレヴィ、ジョージ・バンクロフト、ブロデリック・クロフォード他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・マーシャル
原作
”When the Daltons Rode”
エメット・ダルトン
ジャック・ジャングメイヤー
脚本:ハロルド・シューメイト
撮影:ハル・モーア
編集:エドワード・カーティス
音楽:フランク・スキナー
出演
トッド・ジャクソン:ランドルフ・スコット
ジュリー・キング:ケイ・フランシス
グラット・ダルトン:ブライアン・ドンレヴィ
ケイレブ・ウィンターズ:ジョージ・バンクロフト
ボブ・ダルトン:ブロデリック・クロフォード
ベン・ダルトン:スチュアート・アーウィン
オザーク・ジョーンズ:アンディ・ディヴァイン
エメット・ダルトン:フランク・アルバートソン
ダルトン夫人:メアリー・ゴードン
リグビー:ハーヴェイ・スティーブンス
保安官:エドガー・ディアリング
クレム・ウィルソン:クエン・ラムジー
ナンシー:ドロシー・グレンジャー
写真屋:ロバート・マッケンジー
ハンナ:フェイ・マッケンジー
ルシウス・ソーンダウン判事:ウォルター・ソダーリング
ミニー:メアリー・エインズリー
ウェイド地方検事:エルヴィル・オルダーソン
アナベラ:サリー・ペイン
年配の男:エドガー・ブキャナン(クレジットなし)
スージー:ジューン・ウィルキンス
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1940年製作 81分
公開
北米:1940年8月23日
日本:1952年6月19日
■ ストーリー ■
カンザス州。
弁護士のトッド・ジャクソン(ランドルフ・スコット)は、馬車を修理する年配の男(エドガー・ブキャナン)に、ダルトン牧場の場所を尋ねる。
場所を知ったトッドは、写真屋の前で立ち止まり、兄弟と母親で写真を撮る一家を見て笑ってしまう。
それに気づいたグラット・ダルトン(ブライアン・ドンレヴィ)は苛立つ。
グラットは、女好きのオザーク・ジョーンズ(アンディ・ディヴァイン)のトラブルに巻き込まれたトッドに銃を発砲し、彼をからかい恥をかかせる。
トッドは仕返しをしてその場は騒ぎとなるが、相手が、保安官補のボブ(ブロデリック・クロフォード)、エメット(フランク・アルバートソン)、ベン(スチュアート・アーウィン)、そしてグラットのダルトン兄弟だと気づき、彼らの母親(メアリー・ゴードン)に挨拶する。
兄弟と母親は、かつて隣りの農場に住んでいたトッドだと知り驚き、再会を喜ぶ。
その後、電報を送りに行ったトッドは、ジュリー・キング(ケイ・フランシス)に出会い、電信技士だった彼女に惹かれる。
その夜、ダルトン夫人の誕生パーティーが開かれ、招待されたトッドは、現われたジュリーがボブの婚約者だということを知る。
その時、土地開発会社に土地を奪われたと言う農民が現われ、憤慨したグラットは、自分たちの方法で対抗しようとする。
グラットは、友人の実業家ケイレブ・ウィンターズ(ジョージ・バンクロフト)から、合法な手段で戦うべきだと言われるものの納得できない。
意見を求められたトッドは、農民で協同組合を作り資金を集め、裁判に備えることを提案する。
町を去る予定だったトッドは、ダルトン兄弟や母親、そしてジュリーに協力を求められ、仕事を受けることにするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1931年に発表された、”ダルトン・ギャング”の一員エメット・ダルトンとジャック・ジャングメイヤーの著書”When the Daltons Rode”を基に製作された作品。
「砂塵」(1939)などのジョージ・マーシャルが監督し、主演はランドルフ・スコット、ケイ・フランシス、ブライアン・ドンレヴィ、ジョージ・バンクロフト、ブロデリック・クロフォードなどが共演した作品。
母親と共に平穏に暮らしていたダルトン兄弟が、いかにして無法者”ダルトン・ギャング”となり殺害されるまでの物語で、彼らに関係した友人の弁護士の行動と共に、彼らの悪徳開発業者との対決が描かれた西部劇。
慌ただしく展開する物語の中で、主人公の弁護士、兄弟他の個性を生かし、ユーモアもまじえたジョージ・マーシャルの軽快な演出が見どころの作品。
主演のランドルフ・スコットは、幼馴染のダルトン兄弟や農民のために悪徳業者と戦う弁護士を熱演している。
主人公と惹かれ合うようになる女性ケイ・フランシス、ダルトン兄弟のグラット・ダルトン役で、彼にしてはやや印象が薄い役柄が残念なブライアン・ドンレヴィ、兄弟の中の暴れ者で存在感を発揮するボブ・ダルトンのブロデリック・クロフォード、ベン・ダルトンのスチュアート・アーウィン、エメット・ダルトンのフランク・アルバートソン、悪徳開発業者と手を組むジョージ・バンクロフト、女好きの町民でダルトン・ギャングに加わるアンディ・ディヴァイン、同じくクエン・ラムジー、兄弟の母親メアリー・ゴードン、保安官のエドガー・ディアリング、オザーク(アンディ・ディヴァイン)と付き合う女性ドロシー・グレンジャー、フェイ・マッケンジー、メアリー・エインズリー、サリー・ペイン、写真屋のロバート・マッケンジー、判事のウォルター・ソダーリング、地方検事のエルヴィル・オルダーソン、冒頭とラストで主人公と話す老人エドガー・ブキャナンなどが共演している。