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ヴェラクルス Vera Cruz (1954)

1948年にバート・ランカスターハロルド・ヘクトと組んで設立した独立プロダクション”ヘクト=ランカスター・プロ”の作品。
監督ロバート・アルドリッチ、主演ゲイリー・クーパーシーザー・ロメロアーネスト・ボーグナインチャールズ・ブロンソン他共演による西部劇の大作にして一級の娯楽作品。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・アルドリッチ

製作
ジェームズ・ヒル

ハロルド・ヘクト
バート・ランカスター
脚本
ローランド・キビー

ジェームズ・R・ウェブ
撮影:アーネスト・ラズロ
編集:アラン・クロスランドJr.
音楽:ヒューゴー・フリードホーファー

出演
ベン・トレーン:ゲイリー・クーパー

ジョー・エリン:バート・ランカスター
マリー・デュヴァール伯爵夫人:デニーズ・ダーセル
アンリ・ド・ラボルデール侯爵:シーザー・ロメロ
ニナ:サラ・モンティエル
ドネガン:アーネスト・ボーグナイン
ピッツバーグ:チャールズ・ブロンソン
テックス:ジャック・イーラム
ダネット大尉:ヘンリー・ブランドン
ラミレス将軍:モリス・アンクラム
マクシミリアン皇帝ジョージ・マクレディ

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1954年製作 93分
公開
北米:1954年12月25日
日本:1955年4月17日
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $9,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
南北戦争直後のメキシコ
マクシミリアン皇帝による外国支配に対し、革命軍が反乱を起こし、 稼ぎ場所となった動乱の地に、アメリカの元兵士や無法者が流れこんだ。

戦争で財産をなくし、メキシコにやって来た元大佐ベン・トレーン(ゲイリー・クーパー)は、無法者のジョー・エリン(バート・ランカスター)に出会う。

エリンから馬を買ったトレーンは、それが軍隊から盗んだ馬だと知らされ、二人は軍に追われることになる。

トレーンが落馬した隙に、エリンは彼の金を奪い逃げようとする。

しかし、エリンは逆に、トレーンに銃を向けられて置き去りにされる。

ある町に立ち寄ったトレーンは、エリンの仲間と思われる、無愛想な男達に因縁をつけられる。

それに動じないトレーンは、そこに現れたエリンと、互いの腕を認め合い、金儲けのために手を組むことにする。

そしてトレーンは、エリンの仲間、ドネガン(アーネスト・ボーグナイン)、ピッツバーグ(チャールズ・ブロンソン)、テックス(ジャック・イーラム)らと行動を共にすることになる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
メキシコの内乱を利用して荒稼ぎしようとする、アメリカ人の元軍人ベン・トレーンと、無法者のジョー・エリンは手を組み、マクシミリアン皇帝側につく。
帰国のためヴェラクルスに向う伯爵夫人マリーの護衛を5万ドルで請負ったトレーンとエリンは、馬車に、軍資金300万ドルが隠されているのを知り、それを奪おうとする。
マリーと手を組んだトレーンとエリンだったが、それを阻止しようとするラボルデール侯爵との駆け引きと、皇帝側と革命軍との戦いに巻き込まれていく・・・。
__________

男臭さとアクションに加え、セットの豪華さや女優陣の美しさなど、ロバート・アルドリッチのシンプル且つ切れ味鋭い演出も光る見応え十分の作品。

ヒューゴー・フリードホーファーの、ドラマの緊張感や決闘シーンを盛り上げる音楽も印象に残る。

ゲイリー・クーパーを主演で持ち上げてはいるものの、真っ白な歯をむき出しにした不敵な面構えや、粗暴で野蛮なキャラクターでクーパーを圧倒する、バート・ランカスターの魅力は出色である。

賞金稼ぎとして登場するクーパーも半悪人だが、実は故郷復興のための資金集めが目的で、革命軍の正義感に心を動かされるところなどは、いかにも彼らしい役どころで、メキシコ娘に心惹かれたりもする、人間味溢れるガンマンを好演している。

二人が見せるガンさばきや、簡潔であるにも拘らず、緊張感あるクライマックスの対決は、西部劇史上に残る決闘シーンと言っても過言でない。

共演のシーザー・ロメロの、用意周到な強かさ、デニーズ・ダーセルサラ・モンティエルの際立つ美しさ、また対照的に野蛮な無法者アーネスト・ボーグナイン、まだ端役の若き日のチャールズ・ブロンソンジャック・イーラム、軍大尉ヘンリー・ブランドン、革命軍将軍モリス・アンクラムマクシミリアン皇帝ジョージ・マクレディなどの多彩な顔合わせも見所だ。


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