元警官の老探偵が関わる殺人事件を描く、監督、脚本ロバート・ベントン、主演ポール・ニューマン、スーザン・サランドン、ジーン・ハックマン、ストッカード・チャニング、ジェームズ・ガーナー、リース・ウィザースプーンによるフィルム・ノワール・タッチのサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ベントン
製作
アーレン・ドノヴァン
スコット・ルーディン
製作総指揮:マイケル・ハウスマン
脚本
ロバート・ベントン
リチャード・ルッソ
撮影:ピョートル・ソボチンスキー
編集:キャロル・リトルトン
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演
ハリー・ロス:ポール・ニューマン
キャサリン・エイムス:スーザン・サランドン
ジャック・エイムス:ジーン・ハックマン
ヴァーナ・ホランダー:ストッカード・チャニング
メル・エイムス:リース・ウィザースプーン
レイモンド・ホープ:ジェームズ・ガーナー
ルーベン・エスコバル:ジャンカルロ・エスポジート
ジェフ・ウィリス:リーヴ・シュレイバー
グロリア・ラマー:マーゴ・マーティンデイル
レスター・アイヴァー:M・エメット・ウォルシュ
フィル・イーガン:ジョン・スペンサー
夜店の店員:ルイス・アークエット
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1998年製作 94分
公開
北米:1998年3月6日
日本:未公開
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $15,030,730
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1995年、メキシコ、プエルト・ヴェラルタ。
元警官で初老の私立探偵ハリー・ロス(ポール・ニューマン)は、世話になっている映画スターの大物ジャック・エイムス(ジーン・ハックマン)と妻キャサリン(スーザン・サランドン)の依頼で、17歳の娘メル(リース・ウィザースプーン)を連れ戻そうとする。
それをメルの恋人ジェフ・ウィリス(リーヴ・シュレイバー)に邪魔されたロスは、彼を叩きのめす。
ところが、ロスが落とした銃を拾ったメルがそれを暴発させてしまい、弾丸はロスの大腿部にあたる。
2年後、ロサンゼルス。
警察署内でロスは、探偵も引退した自分についてを話し始める・・・。
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...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
老探偵ハリー・ロスは、大物スター・カップルのジャックとキャサリンの屋敷に住んでいた。
ある日ロスは、ジャックから、グロリアという女性にある物(現金)を届けてほしいと言われる。
それを受けたロスはグロリアの家で、元警官のレスターに銃撃され、傷を負っていた彼は死亡する。
レスターの家を調べたロスは、かつて失踪した映画スターと恋人キャサリン、彼女とジャックの新聞記事を見つける。
現場に駆け付けた元同僚で警部補のヴァーナに逮捕されたロスは、事情聴取だけで釈放され、事件に隠された秘密を探り始めるのだが・・・。
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監督、脚本ロバート・ベントン、音楽エルマー・バーンスタイン、キャストはポール・ニューマンをはじめ実力派揃いの注目作品。
これだけの豪華スタッフ、キャストにも拘らず、本国での評価は低く、商業ベースに乗らないと判断されたのか日本では劇場未公開だった。
しかし、70歳を過ぎたポール・ニューマンの、ユーモアを微妙に交えた円熟の演技は必見であり、脇を固める共演陣も実に魅力的だ。
上記のように、かつてのフィルム・ノワール、ハードボイルド作品へのオマージュか、既に出回っていた携帯電話などは登場せずに、公衆電話などで連絡する場面を多用し、どことなく古風な雰囲気がいい味を出している。
映画スターの役柄ということで、撮影当時50歳のスーザン・サランドンは美しく、親子ほど年齢差があるポール・ニューマンとのマッチングもいい。
二人を上回る存在感あるジーン・ハックマンは、目立ち過ぎないように病人として登場する工夫がまたよろしい。
主人公の元恋人で同僚の警部補ストッカード・チャニングのキャラクターも魅力的で、スターのお騒がせな娘役、リース・ウィザースプーンのヌード・シーンは話題になった。
温厚そうな善人にしか見えない主人公の元同僚ジェームズ・ガーナーの意外な役柄も注目であり、未熟な探偵ジャンカルロ・エスポジート、強請犯リーヴ・シュレイバーとマーゴ・マーティンデイル、二人と絡む元警官M・エメット・ウォルシュ、警部役のジョン・スペンサー、夜店の店員役ルイス・アークエットなどが共演している。