ワンダラーズ The Wanderers (1979)

現れたジョーイとターキーから、相手がボルティーズだと知らされたリッチーとバディは、逃げるしかなかった。

リッチーらは追い詰められるが、そこに現れたペリー・ラガーディア（トニー・ガニオス）は、ボルティーズを叩きのめして追い払う。

ようやく現れたテラーは、ペリーに笑みを浮かべて引き下がる。

姿を消したペリーに団地で再会したジョーイは、最近、引っ越して来た隣人だと知る。

ペリーをワンダラーズに誘ったジョーイは、不仲の父エミリオ（ウィリアム・アンドリュース）を紹介する。

翌日、ペリーと一緒に登校したジョーイは、各人種ごとにグループを作り競い合っていることを話す。

ペリーがイタリア系だと知ったジョーイは、黒人グループ”デル・ボマーズ”のリーダー、クリントン・スティッチ（マイケル・ライト）に声をかける。

授業が始まり、ペリーに自己紹介したリッチーは、昨日のことを話し感謝する。

教師のシャープ（ヴァル・エイヴリー）から、帽子を脱下と言われたターキーは、それに従い皆にからかわれる。

人種の話をしたシャープは、教室内がイタリア人と黒人にほぼ二分されていることを確認する。

ストレートに相手を呼ぶよう指示された双方は争い始め、リッチーは、土曜日にクリントンのデル・ボマーズと対決することになる。

その夜、他のグループと打ち合わせをしたリッチーは、協力を得られない。

ターキーからボルティーズに話をすることを提案されたリッチーは、それを却下する。

そこに中国系カンフー・グループ”ウォンズ”が現れ、リッチーはリーダーのウォンに協力を求める。

それを断ったウォンは、情勢を見守ると言ってその場を去る。

その後、デスピーから父チャビー（ドルフ・スウィート）が会いたがっていると言われたリッチーは、マフィアのボスである彼の元に向かう。

兄弟と共にリッチーと話したチャビーは、黒人と揉めていることを知っていたため、加勢が必要か尋ねる。

リッチーは、自分たちで何とかなると答える。

仕方なくターキーの提案を聞き入れたリッチーは、テラーの元に向かう。

テラーに黒人と揉めていることを話したターキーは、黒人のメンバー、ロジャー（サム＝アート・ウィリアムズ）から、従弟のクリントンを知っているか訊かれる。

公園に連れて行かれたリッチーとジョーイは、テラーに脅されてからかわれ、ターキーはボルティーズに加わる。

チャビーの元に向かったリッチーは、黒人と話しはつけると言われ、ロングアイランドの連中をボウリングで負かすよう指示される。

その男たちと賭けをしようとしたチャビーは、彼らが素人をカモにしているボウリングのプロだと知っていたために、痛めつける。

揉め事の件は任せろとリッチーに伝えたチャビーは、デル・ボマーズとのフットボールの試合に賭けるので、必ず勝つよう指示する。

絵を描くことが得意なジョーイは、試合のためにフラッグを作っていたのだが、父エミリオに侮辱される。

翌日、ジョーイらと街にいたリッチーは、通りがかったニーナ・ベッカー（カレン・アレン）をからかうものの、彼女に惹かれてしまう。

ジョーイにニーナを紹介したリッチーは、電話番号を教えておくよう彼に指示する。

ペリーの運転する車でニーナを追ったリッチーらは、彼女を見失い、他のグループ”ダッキー・ボーイズ”の縄張りに迷い込んでしまう。

進路を塞がれたペリーが車を降りたために、喧嘩が始まる。

リッチーらは、痛めつけられたペリーを車に乗せてその場から逃げる。

病院で治療を受けたペリーと共に団地に戻ったジョーイは、浮気をしているエミリオが、別の部屋から出てくるのを目撃する。

エミリオから電話だと言われたジョーイは、ニーナからだったために驚き、ワンダラーズのパーティーのことを訊かれる。

パーティーの夜、リッチーとジョーイは、迎えに来たニーナの車でガラッソ邸に向かう。

パーティーが始まり、デスピーは、ニーナに寄り添うリッチーが気になる。

暴れたい気分になったテラーは、ターキーからワンダラーズのパーティーがあることを知らされる。

海兵隊員採用担当官から声をかけられたテラーはオフィスに向かい、世界と戦えると言われて採用書類を渡され、酔った勢いで署名してしまう。

それを嘆くピーウィーから、海兵隊に入隊したと言われたテラーらは、担当官に間違いだったと伝えるのもの聞き入れられない。

担当官に襲い掛かろうとしたテラーは、銃を向けられたために引き下がる。

リッチーとデスピー、ジョーイとニーナは、着ていた服を賭けたカードを始める。

ニーナをものにするために、リッチーとジョーイはイカサマをする。

それに気づいたデスピーは憤慨してパーティーに戻り、リッチーはジョーイを彼女の元に向かわせる。

服を着ようとしたニーナは、迫るリッチーとキスする。

ピーウィーの制止も聞かずに、テラーはワンダラーズのパーティーに向かう。

リッチーとニーナは、車の中で愛し合おうとする。

ガラッソ邸に到着したテラーは、ワンダラーズを連れ出すようターキーに指示する。

それを知ったペリーはターキーに襲い掛かり、テラーらが去ったために裏切り者を追い払う。

ジョーイらは、車の中で抱き合うリッチーとニーナを見て驚く。

ショックを受けたジョーイは、自分を利用したリッチーを非難して殴り倒し、その場を去る。

リッチーを罵倒したデスピーは、泣きながら家に戻る。

テラーらを捜すターキーは、ダッキー・ボーイズの縄張りに迷い込む。

集団に追われたターキーは追い詰められ、非常階段から落下して死亡する。

それを知ったジョーイらはターキーの死を悲しみ、リッチーは仲間外れにされる。

その後、ケネディ大統領が暗殺されたことを知ったリッチーは、悲しむデスピーを慰め、パーティの件を謝罪して許してもらう。

デスピーから妊娠したことを知らされたリッチーは驚き、チャビーに呼ばれる。

誰にでも手を出すリッチーを非難するチャビーは、スポーツマンらしく責任を取れと言って、未来の息子とデスピーを祝福する。

試合当日。
チャビーらガラッソ兄弟も現れるが、パーティーの件があるリッチーと、怪我をしていたペリーは出場しなかった。

ワンダラーズはデル・ボマーズに圧倒され、見かねたリッチーは試合に加わり、ジョーイに謝罪してコーターバックを代わる。

反撃したワンダラーズは互角に戦うが、そこに何百人ものダッキー・ボーイズが現れ、チャビーはデスピーを連れてその場を去る。

観戦していたエミリオは、ベンチを壊し武器にして戦いに加わる。

ウォンズも加勢し、ダッキー・ボーイズに襲い掛かったワンダラーズは、激しい戦いの末に相手を追い払う。

描いたフラッグをダッキー・ボーイズに破られたジョーイは憤慨し、興奮するエミリオに殴られてしまう。

エミリオといたくないジョーイは、ペリーの部屋に泊めてもらうことにする。

ジョーイは、家出したペリーの母ジーナがアルコール依存症だと知り、苦しんでいた彼に同情する。

カリフォルニアに行くつもりのペリーに、同行することを伝えたジョーイは、リッチーの婚約パーティー後に出発しようとする。

そこにジーナと浮気をしていたエミリオが現れ、追い払おうとするペリーに襲い掛かる。

酒瓶でエミリオの頭を殴ってしまったジョーイは、ペリーと共にその場から逃げる。

その後、バイトをしていたリッチーを連れ出したジョーイらは、ワンダラーズ、デル・ボマーズ、ウォンズ、そしてチャビーらが集まる婚約パーティーに向かう。

皆に祝福されたリッチーは、チャビーから、身内として合格だと言われ、ガラッソ兄弟が着るシャツを贈られる。

通りを歩くニーナを見かけたリッチーは、彼女が入ったバーを覗く。

ボブ・ディランが歌う”時代は変る”を聴く男性の元に向かったニーナを見つめるリッチーは、関係は終わったと考えてパーティーに戻る。

ペリーと共に旅立つジョーイは、それをリッチーに伝えようとする。

様子を見に来たピーウィーを捕まえたジョーイは、ボルティーズは終わりだと言って、涙する彼女を落ち着かせる。

リッチーに別れを告げたジョーイは、ワンダラーズは永遠だと伝えて、ペリーと共に旅立つ。

ピーウィーをパーティーに誘ったリッチーは、その場を仕切る女性から好きな曲を訊かれ、別にないと答える。

リッチーは、”The Wanderer”を歌い始めた皆に加わり、大いに盛り上がる。

ジョーイとペリーは、希望に胸膨らませてカリフォルニアに向かう。