細菌学に大きな進歩をもたらしたルイ・パスツールの信念を貫く姿を描く、監督ウィリアム・ディターレ、主演ポール・ムニ、ジョセフィン・ハッチンソン、アニタ・ルイーズ、ドナルド・ウッズ他共演の伝記ドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・ディターレ
監修:ヘンリー・ブランク(クレジットなし)
製作総指揮
ハル・B・ウォリス(クレジットなし)
ジャック・L・ワーナー(クレジットなし)
原作
シェリダン・ギブニー
ピエール・コリングス
脚本
シェリダン・ギブニー
ピエール・コリングス
撮影:トニー・ゴーディオ
編集:ラルフ・ドーソン
音楽:ハインツ・ロームヘルド(クレジットなし)
出演
ルイ・パスツール:ポール・ムニ
マリー・パスツール:ジョセフィン・ハッチンソン
アネット・パスツール:アニタ・ルイーズ
ジャン・マーテル医師:ドナルド・ウッズ
シャルボネ医師:フリッツ・ライバー
エミール・ルー博士:ヘンリー・オニール
ロシニョール医師:ポーター・ホール
ラディッセ医師:レイモンド・ブラウン
ザラノフ医師:アキム・タミロフ
ジョゼフ・リスター医師:ハリウェル・ホッブス
ファイファー医師:フランク・ライヒャー
ジョセフ・マイスター:ディッキー・ムーア
マイスター夫人:ルース・ロビンソン
ナポレオン3世:ウォルター・キングスフォード
ウジェニー皇后:イピジェニー・カスティリオーネ
ルイ・アドルフ・ティエール大統領:ハーバート・コーセル
サディ・カルノー:フランク・メイヨー(クレジットなし)
アルトゥール・フォン・モーレンハイムロシア大使:レオニード・スネゴフ(クレジットなし)
医師会会長:エドワード・ヴァン・スローン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1936年製作 87分
公開
北米:1936年2月22日
日本:1936年10月
■ アカデミー賞 ■
第9回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞(ポール・ムニ)
原案賞
・ノミネート
作品・脚色賞
■ ストーリー ■
1860年、パリ。
フランソワ医師は、妻が医療ミスで殺されたと考える男に射殺される。
化学者のルイ・パスツール(ポール・ムニ)は、細菌が病気を引き起こすため、医師は手を洗い、器具を煮沸することで、感染の拡大を防ぐという理論を公表してビラを配布していた。
フランソワ医師はそれを実行せず、彼を射殺した男は、妻が出産後に産褥熱で死亡したことを訴える。
皇帝ナポレオン3世(ウォルター・キングスフォード)の主治医シャルボネ博士(フリッツ・ライバー)は、パスツールの考えを批判し、その考えが魔術に等しいと皇帝に伝える。
ウジェニー皇后(イピジェニー・カスティリオーネ)は一定の理解を示し、パスツールの意見も聞くべきだと考える。
妻マリー(ジョセフィン・ハッチンソン)や共同研究者エミール・ルー(ヘンリー・オニール)らと研究を続けるパスツールは、細菌を確認し、それを死滅させる必要があるという考えを変えようとしない。
皇帝から宮殿に招かれたパスツールは、迎えの馬車で向かう途中、妻が産褥熱で苦しむ宮殿の使用人の家に立ち寄る。
宮殿に着いたパスツールは、シャルボネの前で、パリ中の病院はペストの温床であり、医師たちが感染源になっていると皇帝に伝える。
パスツールは、シャルボネに細菌の存在を否定されるが、それが宮殿にいる母親も殺す可能性を指摘し、宮殿の使用人の妻が亡くなったことを話す。
それをシャルボネのせいにしたパスツールは、介助した助産婦が、病原菌を持ったまま、皇后の妹ガブリエル伯爵夫人の元に向かったことを伝える。
憤慨した皇帝は、それ以上パスツールの話を聞こうとせず、彼の意見に興味を持つ皇后を連れて席を外す。
その後、皇帝から、ワインの防腐の研究に専念するようにと言われたパスツールは、今後は医師会に意見することを指示される。
納得できないパスツールは、国際医師会の会員ジャン・マーテル医師(ドナルド・ウッズ)から同意見だと言われるものの、シャルボネの助手である彼を批判してその場を去る。
帰宅したパスツールは、家族を連れてパリを離れ、アルボワに移り住む決心をするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
ウィリアム・ディターレが監督し、主演はポール・ムニ、ジョセフィン・ハッチンソン、アニタ・ルイーズ、ドナルド・ウッズなどが共演した作品。
細菌学に大きな進歩をもたらしたルイ・パスツールの信念を貫く姿を描く伝記ドラマ。
自分の行動に自信を持ち、誠実でユーモアもある主人公の人間性を繊細に描く、ウィリアム・ディターレの演出手腕が見どころの作品。
第9回アカデミー賞では、主演男優賞(ポール・ムニ)、原案賞を受賞した。
・ノミネート
作品・脚色賞
主演のポール・ムニは、自分の考えを変えずに人々の命を救おうとする信念の人ルイ・パスツールを見事に演じ、オスカーを受賞した。
主人公を支える妻マリー・パスツール役ジョセフィン・ハッチンソン、その娘アニタ・ルイーズ、主人公を批判する皇帝の主治医フリッツ・ライバー、その助手から主人公の考えに賛同して娘婿となる医師ドナルド・ウッズ、主人公の共同研究者エミール・ルー役ヘンリー・オニール、主人公を指示する医師ポーター・ホール、主人公を批判する農業委員会の医師レイモンド・ブラウン、主人公を指示するロシアの医師アキム・タミロフ、イギリスの外科医ジョゼフ・リスター役ハリウェル・ホッブス、主人公に狂犬病の少年を診てもらう医師フランク・ライヒャー、狂犬病の予防接種を最初に受ける少年ジョセフ・マイスター役ディッキー・ムーア、その母親ルース・ロビンソン、皇帝ナポレオン3世のウォルター・キングスフォード、主人公に理解を示すウジェニー皇后のイピジェニー・カスティリオーネ、大統領ルイ・アドルフ・ティエールのハーバート・コーセル、政治家サディ・カルノーのフランク・メイヨー、ロシア大使アルトゥール・フォン・モーレンハイムのレオニード・スネゴフ、医師会会長のエドワード・ヴァン・スローンなどが共演している。