![]() |
復讐のために海賊となった船長が宿敵に嫁ぐ貴族の令嬢を略奪して共に戦う姿を描く、監督フランク・ボーゼージ、主演モーリン・オハラ、ポール・ヘンリード、ウォルター・スレザック、バートン・マクレーン他共演のアドベンチャー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:フランク・ボーゼージ
製作総指揮:ロバート・フェローズ
原作:イーニアス・マッケンジー
脚本
ジョージ・ワーシング・イエーツ
ハーマン・J・マンキウィッツ
撮影:ジョージ・バーンズ
編集:ラルフ・ドーソン
音楽:ハンス・アイスラー
出演
フランシスカ伯爵夫人:モーリン・オハラ
ローレント・ヴァン・ホーン船長:ポール・ヘンリード
ドン・ファン・アルヴァラド:ウォルター・スレザック
アン・ボニー:ビニー・バーンズ
マリオ・ダ・ビラール船長:ジョン・エメリー 海賊船
ブラック船長:バートン・マクレーン
ピロリー・ガウ:J・M・ケリガン
司教:フリッツ・ライバー
ルピタ:ナンシー・ゲイツ 付き添い
エスコバル中尉:ジャック・ラルー
エリック・スウェイン:マイク・マズルキ
ルサン船長:イアン・キース
パリー:クルト・ボウワ
コマンダンテ司令官:アントニオ・モレノ
サンタ・マドレ船長:ヴィクター・キリアン
海賊:ジェームズ・ダイム
アメリカ 映画
配給 RKO
1945年製作 100分
公開
北米:1945年10月4日
日本:1950年1月12日
製作費 $2,000,000
■ アカデミー賞 ■
第18回アカデミー賞
・ノミネート
撮影賞(カラー)
■ ストーリー ■
オランダ商船”ゴールデン・メイド”の船長ローレント・ヴァン・ホーン(ポール・ヘンリード)は、入植者を乗せて新天地を目指していたが、嵐に遭い、スペイン領カルタヘナ沖で座礁してしまう。
ローレントは、傲慢で冷酷なスペイン総督ドン・ファン・アルヴァラド(ウォルター・スレザック)に会い、助けを求めるものの、不当に捕らえられて投獄されてしまう。
ローレントは、囚人のピロリー・ガウ(J・M・ケリガン)、舌を切られて話せない巨漢のエリック・スウェイン(マイク・マズルキ)、フランス人のパリー(クルト・ボウワ)と共に脱獄に成功する。
5年後。
花嫁を迎える準備をしていたアルヴァラドは、スペイン船のみを襲う海賊”バラクーダ”を捕らえられないことに苛立っていた。
アルヴァラドの元へ嫁ぐ貴族フランシスカ伯爵夫人(モーリン・オハラ)は、結婚相手がどんな人物か考えながら、司教(フリッツ・ライバー)らと共に帆船サンタ・マドレで船旅を続けていた。
案内役として船に乗船していたローレントは、自分に興味を抱き話しかけてきたフランシスカに、無礼を働き鞭打たれる。
そこにバラクーダの海賊船が現れ、サンタ・マドレは砲撃を開始する。
鞭打たれたローレントを気遣ったフランシスカは、彼にキスされてしまい戸惑う。
ローレントは、それに気づいた衛兵と剣を交え、海賊船に反撃された船は、乗り込んできた海賊たちに制圧される。
気が強いフランシスカは怯まず、バラクーダと話をつけようとして、海賊船の船長マリオ・ダ・ビラール(ジョン・エメリー)に、バラクーダの元に案内される。
フランシスカは、ローレントがバラクーダだと知って驚く。
アルヴァラドへの復讐を誓っていたローレントは、フランシスカを人質にするだけでなく、彼女と結婚しようとする。
それに抵抗するフランシスカは、現れた船をローレントが襲おうとしたために、船を救うしかなく、仕方なく結婚を承諾し、船上で式を挙げるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
復讐のために海賊となった船長が宿敵に嫁ぐ貴族の令嬢を略奪して共に戦う姿を描くアドベンチャー。
恋愛映画を得意とするフランク・ボーゼージが監督し、主演はモーリン・オハラ、ポール・ヘンリード、ウォルター・スレザック、バートン・マクレーンなどが共演した作品。
第二次大戦終結直後に公開された本作は、3色法テクニカラーで撮影され、海の色や衣装、そして、モーリン・オハラの赤毛と緑の瞳などの鮮やかな映像は必見だ。
上記のように、テクニカラーに映えるモーリン・オハラの美しさは画面を占領し、貴族である彼女を妻にして、復讐に燃える海賊を演ずるポール・ヘンリードは、それまでの紳士的なイメージを払拭し、ワイルドな海賊役を演じたことで大いに話題になった。
製作費に200万ドルかけた大作であり、素晴らしい映像と共に、精巧なミニチュアを使った船やセットの出来も素晴らしく、世界中でヒットし、経営難だったRKOを救ったと言われた作品でもある。
テンポの良いストーリー展開、ロマンス、裏切り、決闘など、海賊映画の要素がすべて盛り込まれた、大いに楽しめる娯楽作に仕上がっている。
第18回アカデミー賞では、撮影賞(カラー)にノミネートされた。
ヒロインと結婚しようとする傲慢で冷酷な総督ウォルター・スレザック、主人公らと共に戦う女海賊アン・ボニーのビニー・バーンズ、ローレント(ポール・ヘンリード)を裏切る海賊船船長のジョン・エメリー、ローレントの行動を批判する海賊船の船長バートン・マクレーン、ローレントに協力する海賊J・M・ケリガン、マイク・マズルキ、クルト・ボウワ、ヒロインに付き添う司教のフリッツ・ライバー、ヒロインの付き人ナンシー・ゲイツ、総督の部下ジャック・ラルー、海賊船の船長イアン・キース、総督の側近アントニオ・モレノ、ヒロインを乗せる船の船長ヴィクター・キリアン、海賊のジェームズ・ダイムなどが共演している。











