父から受けた酷い仕打ちの体験を抱えながら認知症の父の面倒を見ることになった兄妹の親子関係や心の葛藤を描く、主演ローラ・リニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、フィリップ・ボスコ、ピーター・フリードマン共演、監督タマラ・ジェンキンスによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:タマラ・ジェンキンス
製作:アレクサンダー・ペイン
脚本:タマラ・ジェンキンス
撮影:W・モット・ハップフェル三世
編集:ブライアン・A・ケイツ
音楽:スティーヴン・トラクス
出演
ウェンディ・サヴェージ:ローラ・リニー
ジョン・サヴェージ:フィリップ・シーモア・ホフマン
レニー・サヴェージ:フィリップ・ボスコ
ラリー・メンデルソン:ピーター・フリードマン
エドゥアルド:デヴィッド・ザヤス
ジミー:ベンガ・アキナベ
カーシャ:カーラ・シーモア
ロビンソン夫人:トニー・パタノ
ビル・ラチマン:ガイ・ボイド
ナンシー:デブラ・モンク
ドリス・メッツガー:ローズマリー・マーフィ
ロズ:マーゴ・マーティンデイル
アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
2007年製作 114分
公開
北米:2007年11月28日
日本:未公開
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $6,610,330
世界 $10,642,020
■ アカデミー賞 ■
第80回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優(ローラ・リニー)
脚本賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アリゾナ州、サンシティ。
演劇を教える大学教授ジョン・サヴェージ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と劇作家志望の妹ウェンディ(ローラ・リニー)は、絶縁状態だった父親レニー(フィリップ・ボスコ)の異変の知らせを受ける。
その後、レニーと20年間連れ添った恋人ドリス・メッツガー(ローズマリー・マーフィ)が亡くなり、ジョンとウェンディは父親の元に向う。
レニーは、病院に入院して認知症と診断され、ジョンとウェンディは、父親の今後について話し合う。
ジョンは東部に戻り施設を探し、ウェンディはレニーの身の回りの整理をする。
その後、レニーを退院させた二人は、ニューヨーク州、バッファローのジョンの家の近くにある施設に向う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
大学教授のジョン・サヴェージと劇作家志望の妹ウェンディは、絶縁状態だった父レニーが認知症となったことを知らされる。
二人は、父を引き取り施設に入れて世話をすることになる。
かつて、父親に酷い仕打ちを受けた二人だったが、子供としてできる最善を尽くそうとする。
やがて、ウェンディは、より良い施設に父を預けようとするが、ジョンはそれに反対し、人間としての”自然”な死を迎えさせようとする・・・。
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誰でも訪れる”死”、それに係わらなければならない家族の責任と苦悩をリアルに描いた秀作ではあるが、日本では劇場未公開に終わった。
第80回アカデミー賞では、主演女優(ローラ・リニー)と脚本賞にノミネートされた。
作品によって、ゴージャスまたは質素な役柄もこなすローラ・リニーは、仕事中の私用や社用品の私物化、さらには”公金横領”に近い行為までしている女性であるものの、改心とまでは言えないが、父の死をきっかけに、一つの命(犬)を救う成長していく女性を人間味溢れる演技で熱演している。
学者らしい理路整然とした考えを口にしながら、感傷的な一面も見せるフィリップ・シーモア・ホフマンも、実力派らしく確かな演技を見せている。
認知症の父親で、大ベテランのフィリップ・ボスコ、ウェンディ(L・リニー)の妻帯者の恋人ピーター・フリードマン、介護師デヴィッド・ザヤス、施設の看護師ベンガ・アキナベ、ジョン(P・S・ホフマン)の恋人役カーラ・シーモア、レニー(P・ボスコ)の恋人ローズマリー・マーフィ、高級介護施設の面接係マーゴ・マーティンデイルなどが共演している。