1937年に発表された、チャールズ・L・クリフォードの小説”The Real Glory”を基に製作された作品。 蛮族の襲撃に苦しむ地元民の自立に協力する”フィリピン保安隊”の活躍を描く、製作サミュエル・ゴールドウィン、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ゲイリー・クーパー、デヴィッド・ニーヴン、アンドレア・リーズ、レジナルド・オーウェン、ブロデリック・クロフォード他共演のアクション。 |
監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:サミュエル・ゴールドウィン
原作:チャールズ・L・クリフォード”The Real Glory”
脚本
ジョー・スワーリング
ロバート・プレスネルSr.
撮影:ルドルフ・マテ
編集:ダニエル・マンデル
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演
ビル・キャナヴァン医師:ゲイリー・クーパー
テレンス・マックール中尉:デヴィッド・ニーヴン
リンダ・ハートレイ:アンドレア・リーズ
スティーヴ・ハートレイ大尉:レジナルド・オーウェン
スウェード・ラーソン中尉:ブロデリック・クロフォード
マーベル・マニング:ケイ・ジョンソン
ジョージ・マニング大尉:ラッセル・ヒックス
ダトゥ:ウラジミール・ソコロフ
将軍:ヘンリー・コーカー
フェリペ神父:チャールズ・ウォルドロン
アリパン:駒井哲
ヤボ中尉:ルディ・ロブルズ
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1939年製作 96分
公開
北米:1939年9月29日
日本:1951年11月6日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1906年、フィリピン、ミナダナオ島。
アリパン(駒井哲)率いる”モロ”がある村を襲う。
マニラ、”フィリピン保安隊”本部。
司令官の将軍(ヘンリー・コーカー)は、スティーヴ・ハートレイ大尉(レジナルド・オーウェン)、ジョージ・マニング大尉(ラッセル・ヒックス)、スウェード・ラーソン中尉(ブロデリック・クロフォード)、テレンス・マックール中尉(デヴィッド・ニーヴン)そして、彼らの負傷時に備える軍医ビル・キャナヴァン中尉(ゲイリー・クーパー)らを部下として、軍隊を頼らずに住民を自立させるよう指揮官のハッチ大佐に命ずる。
大佐は将校だけを残し村の兵士の撤退を始め、フェリペ神父(チャールズ・ウォルドロン)は、それによりアリパンに襲われるだけだと言って嘆く。
アリパンは、スパイである族長のダトゥ(ウラジミール・ソコロフ)と共に部隊の撤退の様子を確認し、島に残る指揮官のハッチ大佐から抹殺することを命ずる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1906年、フィリピン、ミナダナオ島。
”フィリピン保安隊”の司令官は、リーダーのアリパン率る”モロ”の襲撃に苦しむ住民を自立させる目的で、将校数人を残し部隊を撤退させる。
指揮官ハッチ大佐は、ハートレイとマニング両大尉、ラーソンとマックール中尉、そして軍医のビル・キャナヴァン中尉らと共に地元兵の訓練を始める。
アリパンは敵を密林に誘い込もうとするが、その気配がない相手の指揮官ハッチ大佐を殺す。
後任のマニングも殺され、指揮官となったハートレイは、陣地を死守するための訓練を続けるだけだった。
村を訪れたハートレイの娘リンダに惹かれながら、キャナヴァンは、打開策として密林に向かいモロの戦士を捕えて戻る。
キャナヴァンは、地元民が恐れる戦士の弱点を確認し、怯える必要がないことを教えるのだが、ハートレイはその行動を非難し彼を軟禁してしまう・・・。
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20世紀初頭のフィリピンを舞台にした、ヘンリー・ハサウェイらしいシャープな演出が光るアクション映画。
民族の自立、指揮官の苦悩、勇気や犠牲を端的に描きながら、迫力の映像と共にユーモアも交えた娯楽作として楽しめる作品に仕上がっている。
アルフレッド・ニューマンの軽快な音楽、時に流れる詩的な楽曲も印象に残る。
撮影は全てカリフォルニアで行われているのだが、南方の地の雰囲気がよく出ている。
筏での川下りやダイナマイトの爆破などの他、活劇風アクションも見所の一つだ。
医師という役柄が似合わないようにも思える主演のゲイリー・クーパーだが、策を講じない指揮官に代わり、積極的に行動する勇ましい兵士を熱演している。
楽天家としてユーモラスな役柄でドラマにアクセントを加えるデヴィッド・ニーヴン、主人公に惹かれる指揮官の娘アンドレア・リーズ、その父親で、後遺症を引きずる指揮官レジナルド・オーウェン、ランの収集が趣味の中尉ブロデリック・クロフォード、指揮官(ラッセル・ヒックス)の妻ケイ・ジョンソン、モロのスパイである族長ウラジミール・ソコロフ、司令官ヘンリー・コーカー、神父チャールズ・ウォルドロン、モロのリーダー、駒井哲、地元兵の中尉ルディ・ロブルズなどが共演している。