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雨ぞ降る The Rains Came (1939)

1937年に発表された、ルイス・ブロムフィールドの小説”The Rains Came”を基に製作された作品。
インドを訪れ元恋人に再会した貴婦人の行動を描く、製作ダリル・F・ザナック、監督クラレンス・ブラウン、主演マーナ・ロイタイロン・パワージョージ・ブレント他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:クラレンス・ブラウン
製作:ダリル・F・ザナック
原作:ルイス・ブロムフィールド”The Rains Came”
脚本
フィリップ・ダン
ジュリアン・ジョセフソン
撮影:アーサー・C・ミラー
編集:バーバラ・マクリーン
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
エドウィナ・エスケス:マーナ・ロイ
ラーマ・サフティ少佐:タイロン・パワー
トム・ランサム:ジョージ・ブレント
ファーン・サイモン:ブレンダ・ジョイス
アルバート・エスケス卿:ナイジェル・ブルース
マハラニ:マリア・オースペンスカヤ
バナジー:ジョセフ・シルドクラウト
ミス・マクデイド:メアリー・ナッシュ
フェイビー/スマイリー夫人:ジェーン・ダーウェル
サイモン夫人:マージョリー・ランボー
ホーマー・スマイリー牧師:ヘンリー・トラヴァース
マハラジャ:H・B・ワーナー
リリー・ホゲット・エグバリー:ローラ・ホープ・クルー
ラシッド・アリ・カーン:ウィリアム・ロイル
キース将軍:C.モンターギュー・ショウ
エルマー・サイモン牧師:ハリー・ヘイデン
ベイツ:ハーバート・エヴァンス

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1939年製作 103分
公開
北米:1939年9月15日
日本:1941年10月2日
製作費 $2,600,000


アカデミー賞
第12回アカデミー賞
・受賞
特殊効果賞
・ノミネート
作曲・録音・美術・編集賞


ストーリー
1938年、インド、ランチプール。
気ままに暮らす社交的なアメリカ人の芸術家のトム・ランサム(ジョージ・ブレント)は、優秀な医師である少佐のラーマ・サフティ少佐(タイロン・パワー)と親交を深めていた。
宣教師エルマー・サイモン牧師(ハリー・ヘイデン)の妻(マージョリー・ランボー)の集会に招待されたトムは、気が進まないままその場に向かう。
トムは、サイモン夫人が嫌う隣人の”フェイビー”スマイリー夫人(ジェーン・ダーウェル)と、帰宅した夫で牧師のホーマー(ヘンリー・トラヴァース)に声をかける。
サイモン夫人の娘ファーン(ブレンダ・ジョイス)は、年齢差のあるトムに惹かれていた。
トムに愛を告白したファーンは、親元から離れることを考えていた。
奔放なトムだったが、まだ10代のファーンには慎重に接する。
宮殿に呼ばれたトムは、マハラジャ(H・B・ワーナー)とマハラニ(マリア・オースペンスカヤ)に迎えられる。
トムは、マハラニから訪問客を紹介され、それが元恋人エドウィナ・エスケス(マーナ・ロイ)だったために驚く。
年が離れている傲慢な夫アルバート・エスケス卿(ナイジェル・ブルース)との関係に不満を抱いていたエドウィナは、昔を思い出しながらトムと話をする。
遅れて来たラーマは、マハラニにコレラ患者が発生したことを伝える。
エドウィナは、知的な好青年のラーマが気になる存在となる。
豪雨の中、帰宅したトムは、ファーンがいたたために驚き、家出したと言う彼女を説得して帰宅させる。
ラーマを誘惑しようとしたエドウィナだったが、思い通りにはならなかった。
地元の有力者バナジー(ジョセフ・シルドクラウト)の屋敷に招かれたトムは、エドウィナと共にその場に向かう。
エドウィナが先に到着していたラーマと話をしていたその時、豪雨の中で大地震が起き、ダムが決壊してランチプールの町は壊滅状態となる。
その事件によりコレラの感染は広まり、限界に達した医療状況の中で、エドウィナはラーマの手助けをしようとするのだが・・・。


解説 評価 感想

ルイス・ブロムフィールドの原作を基に、製作ダリル・F・ザナック、監督クラレンス・ブラウンマーナ・ロイタイロン・パワージョージ・ブレントなど豪華競演も話題になた作品。

監督ジーン・ネグレスコラナ・ターナーリチャード・バートンが共演した「雨のランチプール」(1955)は本作のリメイク。

本格的ディザスター映画として知られる作品でもあり、豪雨の中で大地震が起き、ダムが決壊して町が壊滅するという、当時の最先端技術による、その迫力と凄まじさは映画史上に残るシーンとなった。

第12回アカデミー賞では、その特撮が特殊効果賞を受賞した。
・ノミネート
作曲・録音・美術・編集賞
*本作は、同年からに設けられた”特殊効果賞”の最初の受賞作品となった。

全体的には奔放な芸術家を演ずるジョージ・ブレントを中心に描かれた物語であり、元恋人で利己的な貴婦人を演ずるマーナ・ロイの心の動き、そして、優秀な現地の医師タイロン・パワーが2人に関係する役柄を見事に演じ、そのそれぞれの人物像を繊細に描く、クラレンス・ブラウンの見事な演出が見どころの作品でもある。

時折流れる、アルフレッド・ニューマンの優雅な楽曲も印象に残る。

年上の自由人である芸術家トム(ジョージ・ブレント)に憧れて恋する宣教師の娘ブレンダ・ジョイス、ヒロインの傲慢な夫ナイジェル・ブルース、洞察力のある思慮深い指導者マリア・オースペンスカヤH・B・ワーナー、地元の有力者ジョセフ・シルドクラウト、看護婦長のメアリー・ナッシュ、牧師のヘンリー・トラヴァース、その妻ジェーン・ダーウェル、ファーン(ブレンダ・ジョイス)の母親である宣教師の妻マージョリー・ランボー、その夫ハリー・ヘイデン、将軍のC.モンターギュー・ショウ、エスケス(ナイジェル・ブルース)の侮辱に耐える執事ハーバート・エヴァンス、他ローラ・ホープ・クルーなどが共演している。


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