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街を牛耳る犯罪組織と警察の戦いを描く、監督ジョン・クロムウェル、主演ロバート・ミッチャム、リザベス・スコット、ロバート・ライアン、ウィリアム・タルマン、レイ・コリンズ他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
ジョン・クロムウェル
ニコラス・レイ(クレジットなし)
テイ・ガーネット(クレジットなし)
シャーマン・トッド(クレジットなし)
メル・フェラー(クレジットなし)
製作:エドマンド・グレンジャー
原作:バートレット・コーマック”The Racket”
脚本
ウィリアム・ウィスター・ヘインズ
W・R・バーネット
撮影:ジョージ・E・ディスカント
編集:シャーマン・トッド
音楽:ポール・ソーテル
出演
トーマス・マクイッグ警部:ロバート・ミッチャム
アイリーン・ヘイズ:リザベス・スコット
ニック・スキャンロン:ロバート・ライアン
ボブ・ジョンソン巡査:ウィリアム・タルマン
モーティマー・X・ウェルシュ地方検事:レイ・コリンズ
メアリー・マクイッグ:ジョイス・マッケンジー
デイヴ・エイムズ:ロバート・ハットン
ルーシー・ジョンソン:ヴァージニア・ヒューストン
ターク巡査部長:ウィリアム・コンラッド
ジム・デラニー巡査部長:ウォルター・サンデ
ハリー・クレイグ:レス・トレメイン
R・G・コノリー:ドン・ポーター
サリヴァン巡査部長:ウォルター・ボールドウィン
ジョー・スキャンロン:ブレット・キング
ブリーズ・エンライト:リチャード・カーラン
トニー:ティト・ヴォーロ
クレイグのチームメンバー:ミルバーン・ストーン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 RKO
1951年製作 89分
公開
北米:1951年12月12日
日本:未公開
■ ストーリー ■
知事は、犯罪委員会捜査責任者ハリー・クレイグ(レス・トレメイン)から、有能なトーマス・マクイッグ警部(ロバート・ミッチャム)が、再び移動させられたことを知らされる。
クレイグは、”オールドマン”という陰の人物に操られる、街を牛耳る犯罪組織のボス、ニック・スキャンロン(ロバート・ライアン)と関係し、役人の汚職が横行しているために、マクイッグがその影響を受けていることも知る。
スキャロンは、地方自治体と法執行官である地方検事モーティマー・X・ウェルシュ(レイ・コリンズ)やターク巡査部長(ウィリアム・コンラッド)らもを買収していた。
クレイグは、その証拠を手に入れることを知事に指示される。
スキャロンは、犯罪委員会が動き出したことを知り、情報を漏らした副検事のヒギンズを始末する。
現場近くにいたボブ・ジョンソン巡査(ウィリアム・タルマン)は、横断歩道で急停車した車に乗っていた男が気になり、署に戻り、彼が仮釈放中の殺し屋ドゥルコであることを確認する。
オールドマンに関わる不動産業者のR・G・コノリー(ドン・ポーター)はタークと共に、手ごわいマクイッグに手を焼いていた。
第7分署に赴任したマクイッグは、ジョンソン他、新しい部下と共に納税者を守るために行動を開始する。
マクイッグと部下のジョンソンと話をしたタークは、ドゥルコの件について探りを入れる。
スキャロンは、現れた因縁のあるマクイッグに、以前の借りを返すと言って捜査の妨害を阻止しようとするが、彼に逆に脅される。
マクイッグは、その場に現れた、スキャロンの弟ジョー(ブレット・キング)と婚約者アイリーン・ヘイズ(リザベス・スコット)が、揉めている様子を見守る。
ジョーの面倒を見てきたスキャロンは、2人の結婚に反対する。
その夜、マクイッグは家を爆破され、妻メアリー(ジョイス・マッケンジー)の無事を確認する。
犯人が事故を起こし発砲したという報告を受けたマクイッグは、現場に向かう。
その場で犯人を追い詰めたマクイッグは、格闘になり、犯人は屋上から落下して死亡する。
スキャロンの元に向かったマクイッグは、彼が姿を消したことを知り、何としても捕らえて裁きにかけようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1927年に上演された、バートレット・コーマックの戯曲”The Racket”を基に製作された作品で、1928年公開の、ルイス・マイルストンによる「暴力団」のリメイク。
「君去りし後」(1944)、「アンナとシャム王」(1946)などのジョン・クロムウェルが監督(ニコラス・レイ/クレジットなし)し、主演はロバート・ミッチャム、リザベス・スコット、ロバート・ライアン、ウィリアム・タルマン、レイ・コリンズなどが共演した作品。
街を牛耳る犯罪組織と警察の戦いを描くフィルム・ノワール。
巨悪に敢然と立ち向かいまったく怯まない警官と、犯罪組織を牛耳るボスの対決が見どころの作品で、それを演ずるロバート・ミッチャムとロバート・ライアンの演技は見ものなのだが、パンチに欠ける内容や脚本は平凡で評価は低かった作品。
主人公に協力するクラブ歌手を魅力的に演ずるリザベス・スコット、主人公と共に犯罪組織と戦う正義漢のある部下ウィリアム・タルマン、その妻ヴァージニア・ヒューストン、犯罪組織と手を組む地方検事のレイ・コリンズ、主人公の妻ジョイス・マッケンジー、アイリーン(リザベス・スコット)に惹かれる記者で事件に関わるロバート・ハットン、犯罪組織に関わる汚職警官ウィリアム・コンラッド、主人公の部下ウォルター・サンデ、ウォルター・ボールドウィン、犯罪委員会の責任者レス・トレメイン、その部下ミルバーン・ストーン、犯罪組織と手を組む不動産業者のドン・ポーター、スキャロン(ロバート・ライアン)の弟ブレット・キング、スキャロンの手下リチャード・カーラン、スキャロンの理髪師ティト・ヴォーロなどが共演している。