夫と別居することになった教師が気になる男性と付きまとう実母の存在に混乱していく姿を描く、製作、監督、脚本、主演ヘレン・ハント、ベット・ミドラー、コリン・ファース、マシュー・ブロデリック、ティム・ロビンス他共演のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ヘレン・ハント
製作
ヘレン・ハント
パメラ・コフラー
クリスティン・ヴァション
ケイティ・ルーメル
コニー・タヴェル
製作総指揮
ジョン・ウェルズ
チップ・シニョーレ
ルイーズ・グッドシル
ラルフ・カンプ
ヴィクター・レヴィン
ウォルター・ジョステン
ジェフ・ジョフレイ
ハワード・D・ベハー
原作:エリノア・リプマン
脚本
ヘレン・ハント
アリス・アーレン
ヴィクター・レヴィン
撮影:ピーター・ドナヒュー
編集:パム・ワイズ
音楽:デヴィッド・マンスフィールド
出演
エイプリル・エプナー:ヘレン・ハント
バーニス・グレイヴズ:ベット・ミドラー
フランク・ハート:コリン・ファース
ベン・グリーン:マシュー・ブロデリック
フレディ・エプナー:ベン・シェンクマン
トゥルーディ・エプナー:リン・コーエン
アラン:ジョン・ベンジャミン・ヒッキー
マサニ医師:サルマン・ラシュディ
本人:ティム・ロビンス
本人:ジャニーン・ガロファロー
本人:イーディ・ファルコ
アメリカ 映画
配給 THINKFilm
2008年製作 100分
公開北米:2008年4月25日
日本:2009年3月28日
製作費 $3,500,000
北米興行収入 $3,735,300
世界 $8,243,800
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
小学校の教師エイプリル・エプナー(ヘレン・ハント)は、40歳を目前に、同僚のベン・グリーン(マシュー・ブロデリック)と結婚して子供を産むことを切望していた。
しかしベンは、結婚の直後からその生活に疑問を抱き始め、エイプリルに別れを告げるものの、その場で彼女と愛し合ってしまう。
その後、ベンは家出してしまい、彼が学校も辞めたことを知ったエイプリルは、ベンの生徒も受け持つことになり混乱してしまう。
児童の父親で、妻に逃げられたフランク・ハート(コリン・ファース)に声をかけられたエイプリルは、動揺してはいたが、彼が気になる存在になる。
やがて、養母のトゥルーディ(リン・コーエン)が亡くなり、その直後にエイプリルは、ある男性(ジョン・ベンジャミン・ヒッキー)から、実母が会いたがっていると言われ手紙を受け取る。
実母だという、バーニス・グレイヴズ(ベット・ミドラー)にランチに誘われたエイプリルは、待ち合わせのレストランに向う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
40歳目前で、ようやく結婚をした小学校教師エイプリル・エプナーは、子供を産むことを切望していた。
しかし、エイプリルは、夫のベンに別れ話を切り出され、彼は家を出てしまう。
そんな時エイプリルは、児童の父親で、妻に逃げられた作家のフランクに声をかけられ動揺するが、彼が気になる存在になる。
その後エイプリルは、養母を亡くし落胆するものの、実母だというタレントのバーニスが現れる。
バーニスは、エイプリルの父親が、なんと、”スティーヴ・マックィーン”だと言って、彼女を混乱させる。
そんなエイプリルは、フランクと親しくなるのだが、縁を切るはずの、夫ベンの子供を身篭ってしまう・・・。
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1990年に発表された、エリノア・リプマンの同名小説の映画化。
自身も30代後半で出産を経験した実力派俳優ヘレン・ハントが、念願の監督デビューを果たし、製作と脚本も兼ねた意欲作。
各映画祭で、まずまずの評価を得るものの、結局は拡大公開されることはなく終わり、商業的には成功しなかった作品。
養子を取らずに、同じ出産を望むのならば、フランクの子供を産むのがベストのはずなのに、どうして人工授精を選ぶのか、誰もが思う疑問でもある。
ヘレン・ハントの演出は単調ではあるが、殆どノーメイクの、飾り気のない平凡な女性を演ずる、彼女のした演技は素晴らしい。
圧倒的な存在感を示すベット・ミドラーは、60歳を過ぎているとは思えない若々しさで、一見身勝手に思えるものの、魅力的な主人公の実母役を好演している。
ヘレン・ハントとは、1987年公開の「飛べ、バージル/プロジェクトX」でも共演したマシュー・ブロデリックの、頼りない、子供のような我がままなところと、妻に捨てられた惨めさを見事に表現する、コリン・ファースと主人公の絡みも面白い。
医師らしく思慮深い主人公の弟ベン・シェンクマン、養母のリン・コーエン、TVプロデューサーのジョン・ベンジャミン・ヒッキー、産婦人科医役で作家のサルマン・ラシュディ、そして本人役でティム・ロビンス、ジャニーン・ガロファロー、イーディ・ファルコなどがカメオ出演している。