太平洋戦争下、”第112騎兵連隊”の一員として”フィリピンの戦い”に参加した経験を基に、ノーマン・メイラーが1948年に発表した同名小説を基に製作された作品。 監督ラオール・ウォルシュ、出演アルド・レイ、クリフ・ロバートソン、レイモンド・マッセイ他による戦争ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ラオール・ウォルシュ
製作:ポール・グレゴリー
原作:ノーマン・メイラー
脚本
デニス・サンダース
テリー・サンダース
撮影:ジョセフ・ラシェル
編集:アーサー・シュミット
音楽:バーナード・ハーマン
出演
サム・クロフト軍曹:アルド・レイ
ロバート・ハーン中尉:クリフ・ロバートソン
カミングス将軍:レイモンド・マッセイ
ウィラ・メイ/リリー:リリー・セント・シア
ミルドレッド・クロフト:バーバラ・ニコルズ
ブラウン:ウィリアム・キャンベル
ギャラガー:リチャード・ジャッケル
リッジス:ジェームズ・ベスト
ロス:ジョーイ・ビショップ
ゴールドスタイン:ジェリー・パリス
レッド:ロバート・ギスト
ウードロー・ウィルソン:L・Q・ジョーンズ
ダルソン大佐:ケイシー・アダムス
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1958年製作 131分
公開
北米:1958年8月6日
日本:1958年10月28日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1943年、太平洋戦争の最中、ホノルル。
出撃を控えたサム・クロフト軍曹(アルド・レイ)の部隊は、”ジャングル・バー”でリリー(リリー・セント・シア)のダンスに熱狂する。
その後、破竹の勢いで太平洋の各地を奪った日本軍に、アメリカ軍は反撃を開始する。
輸送艦上で、クロフトは浮かれるウードロー・ウィルソン(L・Q・ジョーンズ)らに喝を入れる。
そして、アメリカ軍は、日本軍が占拠する南太平洋の孤島に上陸を開始し、クロフトの部隊は浜辺に難なくたどり着く。
クロフトは、部下達に早速,塹壕掘りを始めさせ、兵士らは厳しい彼の命令に嫌気がさしてくる。
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*(簡略ストー リー)
太平洋戦争の最中、日本軍が占拠する南太平洋の孤島に上陸した、アメリカ軍の小隊のサム・クロフト軍曹は、周囲の意見を聞き入れず、私利私欲や戦果を上げることにこだわる男だった。
クロフトは、部下には憎まれながらも勇敢に戦い、司令官のカミングス将軍の戦績に大きく貢献する。
一方、友人の息子ということで、カミングス将軍の副官になったハーン中尉は、権力や特権を利用しようとする士官の意見にあからさまに反発した結果、将軍にも見放されてしまう。
そして、前線のクロフトの偵察隊の指揮官を命ぜられたハーンは、重傷を負ってしまうのだが・・・。
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70歳を過ぎたラオール・ウォルシュの晩年の力作で、戦争アクションとしても楽しめるが、権力や抑圧で全てを支配しようとする力に抵抗する士官と兵卒達が、愛や心で掴み取る勝利や希望など、重厚なテーマを骨格として描いた、ヒューマン・ドラマの要素も取り入れた作品。
舞台となるのは南太平洋の孤島ではあるが、アメリカ陸軍全面協力により、パナマでロケーションされた、戦闘場面もまずまずの迫力で描かれた作品で、劇場公開はされたもののソフト化はされていない。
音楽は、ヒッチコック作品などでお馴染みのバーナード・ハーマンなのだが、彼にしてはやや平凡な感じを受ける。
頼れる鬼軍曹というよりも、勇敢だが利己主義な男で通し、終盤呆気なく命を落とすアルド・レイ、育ちがよいだけに、権力の圧力や特権に反発する中尉におクリフ・ロバートソン、権力で全てを支配できると考える司令官の将軍レイモンド・マッセイ、兵士達の憧れのダンサー、リリー・セント・シア、主人公の妻バーバラ・ニコルズ、司令官の参謀ケイシー・アダムス他、兵卒でリチャード・ジャッケルとL・Q・ジョーンズが、なかなか印象深い役を演じている。