サイトアイコン That's Movie Talk!

インターンシップ The Internship (2013)

失業した営業マンが”Google”のインターシップに参加して奮闘する姿を描く、監督ショーン・レヴィ、制作、原案、脚本、主演ヴィンス・ヴォーンオーウェン・ウィルソンローズ・バーンマックス・ミンゲラディラン・オブライエンジョシュ・ブレナージョン・グッドマンロブ・リグルウィル・フェレル他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ショーン・レヴィ

製作
ヴィンス・ヴォーン
ショーン・レヴィ
製作総指揮
アーノン・ミルチャン
ダン・レヴィン
ジョシュ・マクラグレン
メアリー・マクラグレン
サンドラ・J・スミス
スコット・ステューバー
原案:ヴィンス・ヴォーン
脚本
ヴィンス・ヴォーン
ジャレッド・スターン
撮影:ジョナサン・ブラウン
編集:ディーン・ジマーマン
音楽:クリストフ・ベック

出演
ビリー・マクマホン:ヴィンス・ヴォーン
ニック・キャンベル:オーウェン・ウィルソン
ダナ・シムズ:ローズ・バーン
グレアム・ホートリー:マックス・ミンゲラ
スチュアート・トゥオンブリー:ディラン・オブライエン
ライル・スポルディング:ジョシュ・ブレナー
ネーハ・パテル:ティヤ・シルカー
ヨーヨー・サントス:トビット・ラファエル
ロジャー・チェティ:アーシフ・マンドヴィ
アンドリュー”ヘッドフォン”アンダーソン:ジョシュ・ギャッド
シド:エリック・アンドレ
ザック:ハーヴェイ・ギーエン
サミー・ボスコ:ジョン・グッドマン
マリエレナ・グティエレス:ジェシカ・ゾア
サル:ブルーノ・アマト
ベンジャミン:B・J・ノヴァク
ランディ:ロブ・リグル
メーガン:ジョアンナ・ガルシア
ケヴィン:ウィル・フェレル
本人:セルゲイ・ブリン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2013年製作 119分
公開
北米:2013年6月7日
日本:未公開
製作費 $58,000,000
北米興行収入 $$44,672,760
世界 $93,492,840


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
営業マンのビリー・マクマホン(ヴィンス・ヴォーン)とニック・キャンベル(オーウェン・ウィルソン)は、商談相手のボブから自分たちの会社が倒産したことを知らされて驚く。

上司のサミー・ボスコ(ジョン・グッドマン)にそのことを確認したビリーとニックは、仕方なく会社を去る。

ニックは、妹のジーニーに恋人のケヴィン(ウィル・フェレル)の店で働くこと勧められるものの、気が進まない。

家を差し押さえられたビリーは、恋人のメーガン(ジョアンナ・ガルシア)にも捨てられる。

職を探したビリーは、”Google”のインターシップに応募することを考える。

ケヴィンのマットレス・ショップ”スリープン・スヌーズ”で働き始めたニックは、ビリーが現れたために、仕事中だと言って追い払おうとする。

Googleのことを話したビリーは興奮するものの、IT関連には詳しくないニックは戸惑う。

仕事を得るためのインターシップだと説明したビリーは、興味を示さないニックを説得する。

ケヴィンに侮辱され続けていたニックは、辞める決心をして、ビリーと共にその場を去る。
...全てを見る(結末あり)

ビリーとニックは経歴を改ざんし、図書館でパソコンを借りてネット面接を受け、担当のベンジャミン(ベンジャミン:B・J・ノヴァク)とアリソンと話をする。

営業トークが得意な二人は、適当な回答をして自分たちを売り込む。

その様子をチェックしていたGoogleのインターシップ・プログラム責任者ロジャー・チェティ(アーシフ・マンドヴィ)は、選考委員のダナ・シムズ(ローズ・バーン)から不合格だと言われるものの、ライル・スポルディング(ジョシュ・ブレナー)の、違う考えの人材も必要であり、二人の営業経験なども興味深いという意見を検討する。

カリフォルニア州、マウンテンビュー
本社”Googleplex”に着いたビリーとニックは、若者たちの中でその雰囲気を楽しむ。

ニックは、魅力的なドナに声をかけて挨拶し、ビリーは、話しかけてきた同じインターンのグレアム・ホートリー(マックス・ミンゲラ)に嫌味を言われる。

挨拶したチェティは、各チームに分かれ、プログラム終了時に1チームだけ正社員になれることをインターンに伝える。

セミナーが始まり、皆とは殆ど意見が一致しないビリーとニックはプログラムに適合しそうもないまま初日を終える。

翌日、シド(エリック・アンドレ)のじれったい説明を遮ったチェティは、インターンにチームをつくるよう指示する。

グレアムは、ハーバード大学卒のザック(ハーヴェイ・ギーエン)など、優秀そうな者を強引にチームに入れる。

ライルは、誰とも組めないビリーとニックらを、チームとしてまとめるようチェティに指示される。

マネージャーだと言ってビリーとニックに挨拶したライルは、大学生のネーハ・パテル(ティヤ・シルカー)、ヨーヨー・サントス(トビット・ラファエル)、スチュアート・トゥオンブリー(ディラン・オブライエン)でチームをつくる。

ライルは自己紹介し、マザコンのヨーヨー、クールで素っ気ない携帯電話依存症のスチュアート、”キンク”の熱狂的な愛好家ネーハ、そしてビリーとニックと共に翻訳の講義に向かう。

ビリーは、ライルがダンスを習ったことがある、社内インストラクターのマリエレナ・グティエレス(ジェシカ・ゾア)に惹かれていることを知る。

その後、気になる存在になったダナに話しかけたニックは、迷惑に思われながら、彼女がオーストラリア人だと知り興味を示すものの、相手にされない。

翌日チェティは、新製品に見つかったバグを、200万行のコードから突き止めるようインターンに指示する。

バグの意味も分からないビリーとニックが邪魔になったネーハらは、プログラマーの問題だと指摘する二人に、スタンフォード大学の車椅子の教授”チャールズ・エグゼヴィア”が原因だと言って追い払う。

スタンフォード大に着いたビリーとニックは、エグゼヴィアだと思われる車椅子の教授に話しかけるものの、殴られてしまう。

Googleplexに戻ったビリーとニックは、ランチ・タイムになっても仲間たちから迷惑に思われ、ヘッドフォンをして一人で食事するアンドリュー”ヘッドフォン”アンダーソン(ジョシュ・ギャッド)と同席する。

ヘッドフォンに話しかけても答えてもいらえないビリーとニックは、グレアムにからかわれて、”クィディッチ”の試合で勝負することになる。

スポーツには自信があるビリーとニックだったが、グレアムのチームに圧倒される。

ビリーとニックは、”フラッシュダンス”の主人公”アレックス”のチャレンジ精神を語り、仲間たちを励まして反撃を始める。

70対0から同点に追いついたビリーらは結局、負けてしまうが、初めて団結できたことを確認し、チェティは彼らの様子を見つめる。

休息していたダナと話したニックは、自分がここにいる間にディナーを共にしようと伝える。

チェティは、ビリーが試合などで負け続けても、めげていないことを確認する。

その後、インターンはアプリを作るよう指示され、ビリーは、写真やアイデアを友だちと共有するアプリの考えを皆に話す。

仲間に相手にされず、アプリを作ったグレアムにもからかわれたビリーとニックは、気分をリフレッシュさせるために、皆を連れて街に繰り出すことにする。

食事をしたビリーらはストリップ・クラブに向かい、その場に馴染めそうもなかったネーハ、スチュアート、ヨーヨーだったが、ビリーとニックのおかげで大いに楽しむことができる。

登場したダンサーがマリエレナだと気づいたライルは驚き、ビリーに助言されて彼女に話しかけ意気投合する。

マリエレナの知人の男にからかわれたライルは、仲間たちに加勢してもらい喧嘩になる。

店から追い出されたビリーらは、”ゴールデンゲートブリッジ”を眺めながら話をする。

ニックは、酔った時に無謀な携帯電話の使用を防ぐアプリのアイデアを思いつき、仲間たちから簡単につくれると言われてその気になる。

翌日、作ったアプリを提出したビリーらは、チェティから最高のダウンロード回数を記録したことを知らされて喜ぶ。

その後、不慣れな環境で様々な知識を吸収するビリーとニックは、引退したサミーからの連絡を受ける。

ビリーとニックは、電動車椅子のビジネスで再び雇うと言うサミーの話を聞こうとしない。

ダナをデートに誘ったニックは、自分は失敗だらけなので10年分の嫌な経験ができると伝え、食事をすることになる。

サウナでグレアムと話したビリーは、経歴を調べた彼から、そのうち自ら失敗を招くと言われて侮辱される。

ヘルプセンター・プログラムが始まり、ビリーとニックは多くことを学び準備してそれに挑む。

ダナと食事をしたニックは、少しも嫌な男でなく問題ないと言われ、態度を変えて嫌な男になり、彼女を喜ばせる。

猛勉強していたビリーは、現れたヘッドフォンから話しかけられ、学べばなんでもできる学生たちが自分を好いていると言われ、人との関係が苦手だと話す彼が気に入り、技術的なアドバイスを受ける。

期待通り”最低”のデートだったダナはニックに感謝し、好きになるとは思わなかったと言って、タクシーを帰し彼を部屋に誘う。

翌日、ヘルプセンターのチャレンジが始まり、猛勉強の成果と営業の才能を活かしたビリーは、完璧にこなせたと確信する。

ところが、ログインしていなかったためにログファイルが提出できず、チェティは、彼の記録を無効にしてチームをゼロ点とみなす。

自分のせいで仲間に迷惑をかけたビリーは落ち込み、皆に謝罪する。

ビリーは、慰めてくれるニックの話しを聞かずにその場を去る。

その後ビリーは、サミーの紹介で、電動車椅子を作るランディ(ロブ・リグル)の元に向かう。

いよいよ最後のチャレンジになり、インターンは広告営業に挑み、優勝チームは午後に発表されることになる。

営業には自信があるニックは、ビリーが去ったことを仲間たちに伝えるが、団結心を教えてくれた彼がチームには必要だった

ビリーは、ランディと共に電動車椅子に乗り老人ホームに向かい、営業を始める。

その場に現れたニックは、チームの勝利を見届けるようにと言って、連れ戻すためにビリーを説得する。

その頃、地元のピザ・ショップのオーナー、サル(ブルーノ・アマト)に広告を売り込むネーハらだったが、家族経営なのでネットには興味がないと言われ、ピザをもらって帰る。

店の外で考え込むネーハらは、コーヒーショップの広告がとれたグレアムにからかわれる。

そこにビリーを連れたニックが現れ、仲間の報告を聞く。

諦めるなと言うビリーとニックは、再び”フラッシュダンス”の”アレックス”のガッツを語り始め、もう一度サルと話をする。

ネット広告に興味を示さないサルだったが、ビリーとニックに二号店を出店することを提案され、自分のピザが、多くの人に好まれ話題になっていることを知る。

ファンの近所に店があれば喜ばれると言われたサルは、市場が近い立地条件のいい場所の物件のことなども知らされ、その店を見つける手助けをしたいという、ビリーらの考えに心を動かされる。

最後のミーティングが行われ、チェティは正社員になれるチームを発表する。

ライルのチームは棄権と見なされるが、ビリーらはピザを持って現れ、それを皆に配り一箱をチェティに渡す。

優勝者発表までは営業結果を認めると言うチェティは、ピザの箱と共に渡されたビリーらの営業報告書を受か付ける。

グレアムは、地元の小さな店ではたいしたビジネスにならないと意見するものの、チェティは、大規模なフランチャイズの可能性があると判断し、ビリーらのチームとしての人とのつながりを重視する。

それこそGoogleの仕事だと言うチェティは、ビリーらには夢を追う勇気があり、彼らが諦めなかったことを評価する。

納得いかないグレアムは、決定権のある者に意見を求める。

チェティは、席を立った、”Google Search”の責任者であるヘッドフォンを紹介する。

ビリーのチームを観察していたヘッドフォンは、彼らの興味深い行動とチームで何かを成し遂げようとする考えを称え、”グーグリネス”の持ち主だと伝える。

その意味が分からない、媚びを売り人をけなすだけのグレアムは必要な人間ではないと言うヘッドフォンは、彼を批判する。

そしてチェティは、ビリーらをGoogleに迎える。

敗北をチームのメンバーのせいにするグレアムに初めて反抗したザックは、彼を殴り倒す。

チェティに感謝したビリーとニックは、選考委員会で、彼とライルが自分たちに決定票を入れたことを知り驚く。

高学歴でないが努力で今の地位があると話すチェティは、自分に似た執念を感じたので期待し、それが正しい判断だったとビリーとニックに伝える。

チェティに感謝したニックはダナの元に向かい、彼女との愛を確かめる。

ビリーは、チェティにハグしてお礼を言おうとするものの断わられ、逃げる彼を追う。

その後、ビリーとニックは、大学に戻るネーハらを見送り、ヨーヨーは、迎えに来た母親に呼ばれるものの、友達に別れを言うと伝えて逆らい、父親を満足させる。

皆と別れたライルは、待っていたマリエレナの元に向かう。

ネーハと連絡し合うことになったスチュアートは、メールではなく会いに行くと伝える。

ビリーとニックは、セルゲイ・ブリンに声をかけられて祝福され、いい夏だったと思う。

その後、”スター・ウォーズ”のコスプレ・パーティーで、ハンソロとルークに扮したビリーとニックは、レイア姫のネーハに声をかけられる。

ボバ・フェットに扮していたケヴィンが現れ、ビリーとニックに、人を傷つける嫌な人間だったことを謝罪し、心を入れ替えたことを伝える。

ケヴィンは、中身は気にせず近くにいた着ぐるみの人物を口説こうとする。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
営業マンのビリー・マクマホンとニックは、会社が倒産したために解雇される。
家と恋人を失ったビリーは、ニックを誘って”Google”のインターシップに応募し、なんとか合格して本社の”Googleplex”に向かう。
インターシップの責任者チェティは、ビリーとニックに興味を示したライルに彼らのチームを任せる。
セミナーや講義が始まり、ITに詳しいはずがないビリーとニックは、エリートのグレアムにバカにされながら、大学生三人とライルと共に、正社員になるためにチャレンジを始めるのだが・・・。
__________

制作、原案、脚本、主演のヴィンス・ヴォーンオーウェン・ウィルソンの「ウエディング・クラッシャーズ」(2005)以来の共演、多くの話題作を手掛けるショーン・レヴィが監督したことで注目された作品。

失業した営業マン・コンビが”Google”のインターシップに参加し、奮闘しながら巻き起こす騒動を描くコメディ。

一般的な世界企業のイメージからは想像できない、”Google”の社風などが見事に描かれている。
Google全面協力による本社”Googleplex”での撮影により、”異質の空間”の様子が伝わってくる映像は必見だ。

批評家の評価は低かったものの、軽快なショーン・レヴィの演出、ヴィンス・ヴォーンオーウェン・ウィルソンの熱演もあり、上記のように、Googleファンにとっては実に興味深い作品に仕上がっている。

北米興行収入は約4500万ドル、全世界では1億ドルに迫るまずまずのヒットとなった。

細かいことにとらわれず奔放ではあるが、人間味を感じさせる男を演ずるヴィンス・ヴォーン、彼と息の合ったナイスガイを演ずるオーウェン・ウィルソンの熱演は見ものだ。

当初はニック(オーウェン・ウィルソン)を敬遠するものの、次第に彼の人間性に惹かれるGoogleの社員ローズ・バーン、主人公らをイジメる意地の悪いライバルのマックス・ミンゲラ、主人公とチームを組むマネージャーである社員のジョシュ・ブレナー、同じくメンバーで、クールで素っ気ない携帯電話依存症のディラン・オブライエン、”キンク”の熱狂的な愛好家ティヤ・シルカー、マザコンのトビット・ラファエル、インターシップの責任者アーシフ・マンドヴィ、主人公らに興味を持つ”Google Search”の責任者ジョシュ・ギャッド、社員のエリック・アンドレ、グレアム(マックス・ミンゲラ)のチームメンバーで彼にイジメられるハーヴェイ・ギーエン、主人公の上司ジョン・グッドマン、ライル(ジョシュ・ブレナー)が惹かれるダンス・インストラクターのジェシカ・ゾア、主人公らに広告を勧められるピザ・ショップのオーナー、ブルーノ・アマト、主人公らをネット面接するB・J・ノヴァク、主人公を雇う電動車椅子の販売者ロブ・リグル、主人公の恋人ジョアンナ・ガルシア、ニックの妹の恋人でマットレス・ショップのオーナー、ウィル・フェレル、そしてGoogle創業者セルゲイ・ブリンがさりげなく登場する。


モバイルバージョンを終了