巨大企業や敵側の幹部を巻き込み陰謀の核心に迫るために命を懸けるインターポール捜査官とニューヨーク地方検事局員の戦いを描く、監督、音楽トム・ティクヴァ、主演クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=スタール他共演による実際の事件を基にしたサスペンス・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トム・ティクヴァ
製作
ロイド・フィリップス
チャールズ・ローヴェン
リチャード・サックル
脚本:エリック・ウォーレン・シンガー
撮影:フランク・グリーベ
編集:マチルド・ボネフォイ
音楽
トム・ティクヴァ
ラインホルト・ハイル
ジョニー・クリメック
マシュー・ベラミー
出演
ルイ・サリンジャー:クライヴ・オーウェン
エレノア・ホイットマン:ナオミ・ワッツ
ウィルヘルム・ウェクスラー:アーミン・ミューラー=スタール
ジョナス・スカルセン:ウルリッヒ・トムセン
“コンサルタント”:ブライアン・F・オバーン
アフメット・スナイ:ハルク・ビルギナー
バーニー・ウォード:ジャック・マギー
イギー・オーネラス:フェリックス・ソリス
ヴィクター・ハース:マイケル・ヴォレッティ
ウンベルト・カルヴィーニ:ルカ・バルバレスキ
マーティン・ホワイト:パトリック・バラディ
アーニー:ジェームズ・レブホーン
アメリカ/イギリス/ドイツ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2009年製作 118分
公開
イギリス:2009年2月27日
ドイツ:2009年2月12日
北米:2009年2月13日
日本:2009年4月4日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $25,450,530
世界 $60,161,40
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ドイツ、ベルリン中央駅。
インターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)は、ある捜査を行っていた。
そんな時、銀行がミサイル誘導装置を購入しているという情報を入手した同僚が殺される。
ニューヨーク地方検事局。
サリンジャーから連絡を受けた、局員のエレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)はベルリンに呼ばれる。
ベルリン連邦警察局。
同僚が殺されたことを訴えるサリンジャーだったが、それを目の前で目撃していた彼は、不審者なども見かけなかったことも事実だった。
ホイットマンは、インターポールと検事局が共同で進めていた捜査のことを、ドイツ当局に説明し始める。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
インターポール捜査官ルイ・サリンジャーは、ニューヨーク地方検事局のエレノア・ホイットマンと共に、金融機関の企業犯罪捜査を始める。
国際銀行IBBCの支店が資金洗浄の拠点であることが分かり、サリンジャーとホイットマンは、ヨーロッパ各地やニューヨークに飛び、内部告発者や情報提供者と接触しながら捜査を続ける。
しかし、その関係者が次々と抹殺されてしまい、手がかりや証拠が掴めずにいた。
そしてサリンジャーは、事件の核心を知る、IBBCの問題解決担当のウェクスラーに接触し、悪を根絶させる覚悟と自分が犠牲になることを決めるのだが・・・。
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ルクセンブルグに本部を置く”国際商業信用銀行”が、実際にマネーロンダリング、武器や麻薬取引に関与し、各国諜報機関との関係によりスキャンダル化した事件を基に作製された作品。
”国際商業信用銀行”の略名が”BCCI”であるため、ストーリーの中心となる銀行名が”IBBC”というのも、事件そのものを連想させる。
ベルリン、ニューヨーク、リヨン、ミラノ、ルクセンブルグ、イスタンブール等、ヨーロッパ各地の名高い名所でのロケなども注目で、特にセットとは到底思えない、ニューヨークの”グッゲンハイム美術館”での凄まじい攻防と迫力、そして緊張感は見ものだ。
舞台がヨーロッパということもあり、ドイツ出身のトム・ティクヴァの、落ち着いた雰囲気を漂わせる描写に加え、世界情勢のうねりや、それに関りうごめく陰謀の恐ろしさが伝わる演出は見事だ。
捜査にのめり込み、執念を燃やす余り、笑顔を全く見せず終始悲壮感も漂う捜査官を、クライヴ・オーウェンは熱演している。
同僚の死や捜査終結の危機に瀕し、死の危険から捜査を離れるものの、ラストで調査を率いたことが分かり、未来を感じさせる、才気みなぎる検事局員ナオミ・ワッツの好演も光る。
巨大銀行の問題解決担当者で、存在感を示すアーミン・ミューラー=スタール、頭取ウルリッヒ・トムセン、殺し屋ブライアン・F・オバーン、NY市警の刑事ジャック・マギーとフェリックス・ソリス、主人公の上司マイケル・ヴォレッティ、巨大軍事企業社長ルカ・バルバレスキ、同じくハルク・ビルギナー、銀行顧問弁護士パトリック・バラディ、NY検事局幹部ジェームズ・レブホーンなどが共演している。