”幻想館”と共に移動する旅芸人一座の冒険を描く、製作、監督、脚本テリー・ギリアム、撮影中に急逝したヒース・レジャーの代役をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが演じ、クリストファー・プラマー、トム・ウェイツ、リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド共演のファンタジー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:テリー・ギリアム
製作総指揮
デヴィッド・ヴァロウ
ヴィクター・ハディダ
製作
ウィリアム・ヴィンス
エイミー・ギリアム
サミュエル・ハディダ
テリー・ギリアム
脚本
テリー・ギリアム
チャールズ・マッケオン
撮影:ニコラ・ペコリーニ
編集:ミック・オーズリー
美術・装置
デヴィッド・ウォーレン
アナスタシア・マサロ
キャロライン・スミス
衣装デザイン:モニーク・プリュドーム
音楽
マイケル・ダナ
ジェフ・ダナ
出演
トニー・シェパード:ヒース・レジャー
イマジナリウムの世界のトニー1:ジョニー・デップ
イマジナリウムな世界のトニー2:ジュード・ロウ
イマジナリウムの世界のトニー3:コリン・ファレル
パルナサス博士:クリストファー・プラマー
ニック:トム・ウェイツ
ヴァレンティナ:リリー・コール
アントン:アンドリュー・ガーフィールド
パーシー:ヴァーン・J・トロイヤー
イギリス/フランス/カナダ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
2009年製作 122分
公開
北米:2009年12月25
日本:2010月1月23日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $7,689,460
世界 $61,808,780
■ アカデミー賞 ■
第82回アカデミー賞
・ノミネート
美術・衣装デザイン
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
イングランド、ロンドン。
年齢1000歳以上と言われるパルナサス博士(クリストファー・プラマー)を座長とする旅芸人一座は、人間の願望を満たす鏡”イマジナリウム”のショーを売り物にしていた。
怪し気なパルナサスらの出し物に興味を示す者はなく、博士は何か不安を抱えながらの日々を送っていた。
ある夜、悪魔のニック(トム・ウェイツ)が現れ、パルナサスはついにその時を迎える。
かつてパルナサスが僧侶だった頃、永遠の命と引き換えに、娘ヴァレンティナ(リリー・ コール)が16歳になった時点で、彼女をニックに引き渡すことを約束していたのだった。
パルナサスが、その話をヴァレンティナにしている時、馬車が止まり、彼女と座員のアントン(アンドリュー・ガーフィールド)とパーシー(ヴァーン・J・トロイヤー)は、橋で首を吊っていた青年トニー・シェパード(ヒース・レジャー)を見つける。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
怪しげなショーも人気のない、1000歳以上というパルナサス博士率いる旅芸人一座は、人間の願望を満たす不思議な鏡”イマジナリウム”のショーを売り物にしていた。
しかし、パルナサスが永遠の命を得られたのには秘密があり、娘ヴァレンティナが16歳になった日に彼女を渡すという約束を、悪魔のニックと交わしていたのだった。
その日が近づくある日、一座は、橋で首を吊った青年トニーを助け、彼は生き返れる黄金のパイプのお陰で息を吹き返す。
一座の仲間に加わったトニーは、ヴァレンティナを救える新しい賭けをしたパルナサスのために、一肌脱ぐことになるのだが・・・。
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テリー・ギリアムのために企画されたような作品で、現実と幻想の世界が入り混じる、摩訶不思議な映像感覚、それほど大袈裟でない、彼独特の世界観が大いに楽しめる作品に仕上がっている。
ヒース・レジャーが撮影中に急逝して、その代役を買って出た、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの出演と、彼らがギャラをヒース・レジャーの遺児に寄贈したことばかりが話題になった作品でもある。
第82回アカデミー賞では、美術、衣装デザインにノミネートされた。
ハリウッド資本の作品でないためか、北米では大規模な拡大公開はされず、商業的には成功しなかった。
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北米興行収入 $7,689,460
世界 $61,808,780
遺作となったヒース・レジャーは、魅力的な共演陣に比べ、やや控え目に感じ、演技にパンチが足りないような気もする。
話題は彼に集中したが、超豪華な代役3人に加え、座長役の80歳になるクリストファー・プラマーが、ゲスト出演なのかと思いきや、全編に渡り大活躍するのには驚いてしまう。
悪魔と言う割にはそれほど憎めない、いい味を出しているトム・ウェイツ、博士の娘役で、撮影当時19歳にも拘らず、長身を生かしコケティッシュな魅力も印象的に残るリリー・コール、奮闘する座員のアンドリュー・ガーフィールドとヴァーン・J・トロイヤーも、満遍なく活躍し、小ぢんまりした一座を大いに盛り上げている。