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ザ・ゴールドフィンチ The Goldfinch (2019)

美術館爆破事件で母を亡くした少年が、持ち去ったカレル・ファブリティウスの絵”ゴールドフィンチ/ゴシキヒワ”を所持することによりその運命に翻弄される姿を描く、監督ジョン・クローリー、主演アンセル・エルゴートオークス・フェグリーニコール・キッドマンアナイリン・バーナードフィン・ウルフハードアシュリー・カミングスウィラ・フィッツジェラルドサラ・ポールソンルーク・ウィルソンジェフリー・ライト他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ジョン・クローリー
製作
ニーナ・ジェイコブソン
ブラッド・シンプソン
原作:ドナ・タートThe Goldfinch
脚本:ピーター・ストローハン
撮影:ロジャー・ディーキンス
編集:ケリー・ディクソン
音楽:トレヴァー・ガレキス

出演
テオドア“テオ”デッカー:アンセル・エルゴート
テオドア“テオ”デッカー(少年期):オークス・フェグリー
サマンサ・バーバー:ニコール・キッドマン
ボリス・パヴリコフスキ:アナイリン・バーナード
ボリス・パヴリコフスキ(少年期)フィン・ウルフハード
ピッパ:アシュリー・カミングス
ピッパ(少女期):エイミー・ローレンス
キッツィー・バーバー:ウィラ・フィッツジェラルド
ザンドラ:サラ・ポールソン
ラリー・デッカー:ルーク・ウィルソン
ジェームズ“ホビー”ホバート:ジェフリー・ライト
ルシアス・リーヴ:デニス・オヘア
チャンス・バーバー:ボイド・ゲインズ
シルヴァー:ピーター・ジェイコブソン
ウェルトン“ウェルティ”ブラックウェル:ロバート・ジョイ
プラット・バーバー:ルーク・クラインタンク
プラット(少年期):ジャック・ディファルコ
オードリー・デッカー:ヘイリー・ウィスト
アンディ・バーバー:ライアン・フォウスト

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2019年製作 149分
公開
北米:2019年9月13日
日本:未公開
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $5,332,620
世界 $9,932,620


ストーリー
ニューヨーク
13歳のテオドア“テオ”デッカー(オークス・フェグリー)は、メトロポリタン美術館の爆破事件で母オードリー(ヘイリー・ウィスト)を亡くす。
その日テオは、タバコを吸っているとクラスメイトに学校側に告げ口され校長に会いに行くことになっていたが、時間があったために美術館に行ったのだった。
テオは、母の死を自分の責任と思い後悔していた。
爆発直後、無事だったテオは、瀕死の男性ウェルトン“ウェルティ”ブラックウェル(ロバート・ジョイ)から、その場に落ちていた”ゴールドフィンチ”の絵を持ち去るようにと言われ、刻印のある指輪を渡される。
ホバート&ブラックウェルを訪ねるようウェルティに指示されたテオは、絵と指輪を持って混乱する美術館を出る。
テオは、親友アンディ・バーバー(ライアン・フォウスト)の両親チャンス(ボイド・ゲインズ)とサマンサ(ニコール・キッドマン)に預けられる。
サマンサに我が子のように可愛がられたテオは、アンティークや美術に興味がある彼女の影響を受ける。
その後テオは、ウェルティの指示に従い、アンティーク・ショップのホバート&ブラックウェルを訪ね、ジェームズ“ホビー”ホバート(ジェフリー・ライト)に歓迎される。
テオは、ボビーのビジネス・パートナーだったウェルティの姪で、爆破事件の際に現場にいて負傷した少女ピッパ(エイミー・ローレンス)に会い話をする。
ピッパはテキサスの叔母の元に向かう予定なのだが、テオは、美術館で気になっていた彼女と親交を深める。
バーバー家の家族として不自由なく暮らしていたテオは、アンディから、両親が養子にする考えがあることを知らされる。
そんな時、アルコール依存症で姿を消していた父ラリー(ルーク・ウィルソン)が恋人のザンドラ(ルーク・ウィルソン)と共に現れ、テオは2人に引き取られることになる。
世話になった家族、特にサマンサに感謝したテオは、ラリーとザンドラと共にラスベガスに向かう。
現地での生活が始まり、テオは、ウクライナ人の同級生ボリス・パヴリコフスキ(フィン・ウルフハード)と親しくなり、ドラッグとアルコールを飲むようになる。
ギャンブルで借金をしたラリーは、妻がテオに遺した預金を引き出すために、彼に暴力を振るい振り込みの連絡を強要する。
それに失敗したラリーは、飲酒運転の末に事故死し、テオはニューヨークに戻る決心をする。
ボリスも誘ったテオだったが、後から向かうことを約束した彼に別れを告げ、愛犬と絵を持参して旅立つ。
8年後、ボビーの仕事を手伝い成功させたテオ(アンセル・エルゴート)は、街でアンディの兄プラット(ルーク・クラインタンク)と再会し、チャンスとアンディがヨットの事故で亡くなったことを知りショックを受ける。
病気のサマンサを見舞ったテオは、プラットの妹キッツィー(ウィラ・フィッツジェラルド)とも再会し、やがて彼女と惹かれ合う仲になる。
順調に事業を展開するテオは、取引したアンティーク・コレクターのルシアス・リーヴ(デニス・オヘア)に偽物を売ったことを追及されるのだが・・・。


解説 評価 感想

2013年に発表された、ドナ・タートの小説”The Goldfinch”を基に製作された作品。

「ブルックリン」(2015)で絶賛されたジョン・クローリーが監督し、主演はアンセル・エルゴートオークス・フェグリーニコール・キッドマンアナイリン・バーナードフィン・ウルフハードアシュリー・カミングスウィラ・フィッツジェラルドサラ・ポールソンルーク・ウィルソンジェフリー・ライトなどが共演している。

メトロポリタン美術館爆破事件で母を亡くした少年が、持ち去ったカレル・ファブリティウスの絵”ゴールドフィンチ/ゴシキヒワ”を所持することにより、その運命に翻弄される姿を描くドラマ。

複雑に展開する原作の内容を、映像として的確に表現できなかったことなどにより批評家の評価は低く、魅力的なキャスティングを活かしきれないジョン・クローリーの演出は平凡なものに終わってしまった。

製作費に4500万かけた本作は、北米興行収入は約530万ドル、全世界では1000万ドルにも達しなかった。

主人公の青年期を演ずるアンセル・エルゴート、その少年期を好演するオークス・フェグリー、彼を我が子のように思い世話をするニコール・キッドマン、主人公と親しくなるウクライナ移民のアナイリン・バーナード、その少年期フィン・ウルフハード、美術館で主人公と共に爆破事件に遭遇して負傷する少女の成長期を演ずるアシュリー・カミングス、その少女期エイミー・ローレンス、サマンサ(ニコール・キッドマン)の娘で主人公と婚約するウィラ・フィッツジェラルド、主人公の父親ルーク・ウィルソン、その恋人サラ・ポールソン、主人公に仕事を教えてビジネス・パートナーとなるアンティーク・ショップの経営者ジェフリー・ライト、そのビジネス・パートナーで爆破事件で死亡するロバート・ジョイ、主人公の秘密を知り脅すアンティーク・コレクターのデニス・オヘア、サマンサの夫ボイド・ゲインズ、その息子ルーク・クラインタンク、その少年期ジャック・ディファルコ、その弟ライアン・フォウスト、ラリー(ルーク・ウィルソン)の友人ピーター・ジェイコブソン、主人公の母親ヘイリー・ウィストなどが共演している。


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