ラブストーリーズ エリナーの愛情 The Disappearance of Eleanor Rigby: Her (2013)

その後、怪我をしていた腕も治り髪をカットしたエリナーは、ジュリアンと共に子供時代の話をしながら大学に向かう。

街でエリナーを見かけたスチュアート（ビル・ヘイダー）は彼女に声をかけ、ジュリアンにも挨拶して簡単な会話を交わしただけで別れる。

オフィスから出てきたリリアン・フリードマン教授（ヴィオラ・デイヴィス）が、コーヒーを買いに行くために付き合ったエリナーは、父親は”ビートルズ”ファンかと訊かれる。

ロンドンでグループ復活ライブの噂が流れた際、父の隣に母がいたと、エリナーはリリアンに話す。

不躾なリリアンは、自分の講義を聞くことが興味本位なのかエリナーに確かめ、ジュリアンに頼まれただけだと伝える。

帰宅したエリナーは、常にワイングラスを手放さないメアリーから、”いつかはまともな母親になれると思った、お互いに愚かね”と言われる。

入浴中にケイティと話をしたエリナーは、友人のチャーリー（キャサリン・ウォーターストン）から電話があったことを知らされる。

心配していたチャーリーが誘ってくれたことを知ったエリナーは、断ったと言うケイティに、行ってみようかと思うと伝える。

ケイティと共にチャーリーとアルディの家を訪ねたエリナーは、二人に歓迎される。

近況を訊かれたケイティは、8歳になるフィリップの写真を見せて、図書館で司書のバイトをしていることをチャーリーに伝える。

女優だったケイティは、それに興味が薄れたと話し、独りで話をするチャーリーに苛立つエリナーは帰ろうとする。

チャーリーから、気まずいままで帰したくないと言われたエリナーは謝罪する。

リリアンの講義を聞くエリナーは、後ろの席にコナーがいることに気づかない。

コナーからのメモが届き、彼に気づいたエリナーは動揺し、席を立ってその場を去る。

その様子を見たリリアンは、エリナーのことが気になる。

エリナーを追ったコナーは、話をする気のない彼女から、放っておいてほしいと言われたために諦める。

その直後にコナーはタクシーと衝突してしまい、それに気づいたエリナーは彼に駆け寄る。

救急車が到着し、無事だったコナーと話したエリナーは、復学したのか訊かれる。

聴講生だと答えたエリナーは、髪を切ったので雰囲気が変わったと言われる。

コナーは、住んでいる場所を訊いても答えないエリナーに、自分達の問題を解決できるような言葉をかけたかったと伝える。

それを忘れてしまったと言われたエリナーは、去ろうとする。

話すチャンスが欲しいとエリナーに伝えたコナーだったが、救命士から声をかけられ、救急車に乗って病院に向かう。

その場に現れたリリアンから声をかけられたエリナーは、夫が事故に遭ったことを話し、バーか散歩に誘われるものの、それを断り立ち去る。

翌朝、ジュリアンが心理学者を呼んでいることを知ったエリナーは憤慨し、家から出ようとするものの、ケイティに止められる。

落ち着いたエリナーは、ジュリアンから、呼んだのは心理学部の学部長であり、彼になら安心して相談できると言われる。

それを理解しようとしないエリナーに、自分も孫を失って傷ついたことを話すジュリアンは、家族では助けることができないと伝える。

しかし、エリナーはセラピーを受ける気はないと言ってジュリアンの提案を拒む。

翌日、リリアンと話し、専任教授でオレゴンに行った夫について行かなかったことや子供のことを聞いたエリナーは、自分も夫について行けなかったと伝える。

帰宅したエリナーは、ケイティから、デートに誘われたことを知らされ、戸惑う彼女を落ち着かせる。

洋服を帰るべきだとケイティに伝えたエリナーは、クローゼットに写真が隠してあることに気づく。

ケイティは出かけて、両親も留守だったためにフィリップの面倒を見たエリナーは、彼と共にホタルを見に行き、食い逃げした後に公園でコナーと楽しんだ時のことを想い出す。

その後、ベッドで眠っていたエリナーは、デートを楽しみ帰宅したケイティと話し、コナーのことが恋しくなると伝える。

先日、コナーが家に来て母と話したことを伝えたケイティは、家族に迷惑をかけていると言うエリナーから謝罪される。

そうとも言えると率直に伝えたケイティは、コナーと何があったのかエリナーに尋ね、彼が息子コーディーのものをクローゼットに投げたことを知る。

半年、我慢したが耐えられなくなり、距離を感じていなくなてしまいたくなったと、エリナーはケイティに話す。

翌日、駅で電車を待つ間に、夫婦円満の秘訣をジュリアン尋ねたエリナーは、忍耐、そして何事も思い通りにはならないものだと考え、別れを切り出さないことが否決だと言われる。

コナーの店に向かい、通りから彼を見つめたエリナーは、その後、大学でリリアンと話す。

ニューヨーク大学の学位を放棄したことなどを話したエリナーは、その理由を訊かれて、妊娠したからだと答える。

その夜、フィリップからもらったホタルの瓶を持って車で出かけたエリナーは、郊外に止めて、コナーと楽しんだことを想い出し一夜を過ごす。

ホタルを逃がしたエリナーは家に戻り、黙って出かけたことをメアリーから責められる。

自分を心配しているが、ケイティやジュリアンも難しい局面にいると言われたエリナーは、コナーが家に来たことをメアリーに尋ねる。

逃げるようにと言われたエリナーは、メアリーからフランスに行き復学することを提案され、ここにいる理由を訊かれるものの答えられない。

コナーの店に向かったエリナーは、アレクシス（ニナ・アリアンダ）から彼がスチュアートと奥にいることを知らされる。

そこに、スチュアートと共にコナーが現れる。

気を利かせるスチュアートはシーア（ニッキー・Ｍ・ジェームズ）と共にキッチンに向かい、アレクシスもその場を去る。

エリナーに”シャーリー・テンプル”を作ったコナーは、店を閉めることを伝える。

出会ったことで自分が分かったような気がしたが、また分からなくなったとエリナーに伝えたコナーは、出かけようと言う彼女と共に店を出て、レンタカーを借りてドライブする。

二人は郊外に向かい、雨になりワイパーが壊れたために話をする。

雨がやむまで待つことにした二人は、互いの最近の行動について話し、思わず笑ってしまう。

コナーから、アパートを引き払うので必要なものはあるかと訊かれたエリナーは、引っ越し先は決めていないが、暫く父の家に世話になると言われる。

求め合う二人は愛し合おうとするが、コナーがためらったために、エリナーは彼が他の女と寝たと考える。

君がそうしろ行ったはずだと伝えたコナーは、どうでもいいことだと言うエリナーの言葉に納得できない。

自分が悪いと言うエリナーは、街に戻ろうとコナーに伝える。

街に着き車を降りたエリナーは、地下鉄に向かう。

翌日、図書館で働くケイティに会い話をしたエリナーは、週末に楽しむことで意見が一致する。

ケイティとデートの相手と共にクラブに向かい楽しんだエリナーは、ある青年（ライアン・エッゴールド）に声をかけられる。

いい雰囲気になったエリナーは、青年のアパートに向かい愛し合おうとするものの思い留まり、彼に謝罪して帰る。

そのまま街で過ごし、翌日、大学でリリアンと話したエリナーは、今後、講義には出ないことを伝える。

別れを残念に思うリリアンは、エリナーから遠くに行くと言われる。

物事から逃げ続けると、そういう人生を送ってしまうと伝えたリリアンだったが、硬い考えだろうかとエリナーに尋ねる。

ニューヨーク大学で同僚だった教授がパリにいるので、論文を送るようにと、エリナーはリリアンから提案される。

その夜、コナーに電話をしたエリナーだったが、何も話さずに切ってしまう。

両親が音楽に合わせて踊る姿を見たエリナーは、アパートに向かう。

ソファーでコナーが眠っていることに気づいたエリナーは、二人で息子と過ごした日のことを想い出す。

目覚めたコナーは、その場にエリナーがいたために驚き、彼女から、そんなに変わったか訊かれる。

変わらないと言われたエリナーは、出て行ったことをコナーに謝罪し、もう戻れないと伝える。

息子の瞳や微笑みは頭に浮かぶが、顔が思い出せないと言うエリナーに、コナーは、肌が白かった息子の容姿を伝える。

鼻や口、唇やほほが自分に似ていたと言われたエリナーは涙し、コナーは、世界で一番美しい子だったと話す。

苦しむエリナーに自分も同じだと伝えたコナーは、あの子が恋しいと言う彼女にキスして抱きしめ、愛を確かめ合う。

翌朝、眠っているコナーを残して、エリナーはその場を去る。

その後、パリに旅立つエリナーは、心配するジュリアンから、2歳の時に海で波にさらわれ、自分を失いかけた時の父の気持ちを聞く。

ケイティのクローゼットからコナーと息子と共に写した写真を出したエリナーは、階段の壁にかける。

ダメな母親だと言うメアリー、フィリップ、そしてジュリアンに別れを告げたエリナーは、ケイティと共に出発する。

その後、ニューヨークに戻ったエリナーは、歩いているコナーの後を追い声をかける。

立ち止まったコナーは振り向く。