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黒ばら The Black Rose (1950)

ノルマン人の支配が許せないサクソン人の青年の冒険を描く、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演タイロン・パワーオーソン・ウェルズセシル・オーブリージャック・ホーキンスマイケル・レニー他共演のアドベンチャー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

オーソン・ウェルズ / Orson Welles / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:ルイス・D・ライトン
原作:トーマス・B・コステイン”The Black Rose”
脚本:タルボット・ジェニングス
撮影:ジャック・カーディフ
編集:マヌエル・デル・カンポ
音楽:リチャード・アディンセル

出演
ウォルター・オブ・ガーニー:タイロン・パワー
バヤンオーソン・ウェルズ
マリアム:セシル・オーブリー
トリストラム・グリフィン:ジャック・ホーキンス
エドワード1世マイケル・レニー
アルフガー:フィンレイ・カリー
アンセムス:ハーバート・ロム
レスフォード伯爵夫人エレノア:メアリー・クレア
マムード:ロバート・ブレイク
ルー・チャン:アルフォンソ・ベドヤ/吹替:ピーター・セラーズ(クレジットなし)
ウィルダーキン:ギビー・マックローリン 世話になる
シメオン・ボートリー:ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス 弁護士
ロジャー・ベーコンヘンリー・オスカー 修道士
エドモンド・レスフォード:ローレンス・ハーヴェイ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1950年製作 121分
公開
北米:1950年9月1日
日本:1952年5月15日
製作費 $3,000,000


アカデミー賞
第23回アカデミー賞
・ノミネート
衣裳デザイン賞(カラー)


ストーリー
イングランド
ノルマン・コンクエスト”から200年後。
エドワード1世マイケル・レニー)の統治初期、ノルマン人サクソン人の対立は続いていた。
サクソン人の学者ウォルター・オブ・ガーニー(タイロン・パワー)は、最近亡くなったレスフォード伯爵の私生児だった。
オックスフォードから戻ったウォルターは、弁護士のシメオン・ボートリー(ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)の元に向かい話をする。
ウォルターは、父の遺言に自分の名が乗っていることを知り、すでにガーニー家はノルマン人に支配されているため、控えめな態度でいるようにと指示される。
レスフォード伯爵夫人エレノア(メアリー・クレア)と息子エドモンド(ローレンス・ハーヴェイ)らの前で遺言は読まれ、ウォルターに遺されたのは、ブーツ一足だけだった。
エレノアは、ウォルターを罵倒して追い出そうとするが、そこに国王が現れ、ノルマン人を憎むウォルターの意見だけを聞き立ち去る。
ウォルターは、祖父アルフガー(フィンレイ・カリー)の家に向かい、使用人のウィルダーキン(ギビー・マックローリン)と再会する。
師である修道士ロジャー・ベーコンヘンリー・オスカー)が来ていることを知ったウォルターは、彼と話をする。
ウォルターは、そこに現れたアルフガーと再会し、一族の役にたちたいことを伝える。
アルフガーに愚かな行為だと言われ、学校に戻るよう指示されたウォルターは、学問ではノルマン人とは戦えないという考えを伝える。
ウォルターを呼び戻すために来たベーコンも、将来の方針がなければ、知識を追求するべきだと意見する。
それを一応、理解したウォルターは、友人の弓兵トリストラム・グリフィン(ジャック・ホーキンス)に再会し、エレノアが、騒ぎを起こすのを恐れてサクソン人を投獄していることを知る。
ウォルターは、トリストラムらのグループに加わり、サクソン人を解放して、ブーツを奪い逃げようとするが、エドモンドに見つかってしまう。
その場から逃れたウォルターは、父の唯一の愛情の証であるブーツの中にあった手紙を見つける。
それを読んだウォルターは、ロンドンに隠してある自分のための遺産があることを知る。
アルフガーと話したウォルターは、キタイで財を成して戻ることを伝えて、トリストラムと共に旅立つのだが・・・。


解説 評価 感想
1945年に発表された、トーマス・B・コステインの小説”The Black Rose”を基に製作された作品。

ヘンリー・ハサウェイが監督し、主演はタイロン・パワーオーソン・ウェルズセシル・オーブリージャック・ホーキンスマイケル・レニーなどが共演した作品。

ノルマン人の支配が許せないサクソン人の青年の冒険を描く歴史劇。

病み上がりのヘンリー・ハサウェイが復帰後に撮った意欲作だが、タイロン・パワー以外の主要人物のキャスティングに問題があったと考え不満を抱きながら演出したと言われている。

主人公らが東方に向かうシーンは北アフリカで撮影され、スケール感のある映像は見ものだ。

第23回アカデミー賞では衣裳デザイン賞(カラー)にノミネートされた。

主演のタイロン・パワーは、ノルマン人による支配を受け入れられず、東方に向かい様々な経験をする青年を熱演している。

主人公と共に旅する遠征軍の総司令官バヤン将軍のオーソン・ウェルズ、主人公と行動を共にする混血の娘セシル・オーブリー、主人公の友人である弓兵のジャック・ホーキンス、国王エドワード1世マイケル・レニー、主人公の祖父フィンレイ・カリー、主人公をクビライに贈り物を運ぶ隊商に加える商人ハーバート・ロム、その召使いで隊商を任されるアルフォンソ・ベドヤ/吹替ピーター・セラーズ、主人公の父親の妻メアリー・クレア、その息子ローレンス・ハーヴェイ、旅をする主人公の召使いの少年ロバート・ブレイク、主人公の祖父の召使いギビー・マックローリン、弁護士のジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、主人公の師である修道士ロジャー・ベーコンヘンリー・オスカーなどが共演している。


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