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復讐は俺に任せろ The Big Heat (1953)

マフィアが絡む自殺事件を調べたことで妻を殺された刑事の執念の捜査を描く、監督フリッツ・ラング、主演グレン・フォードグロリア・グレアムジョスリン・ブランドアレクサンダー・スコービーリー・マーヴィン他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:フリッツ・ラング
製作:ロバート・アーサー
原作:ウィリアム・マッギヴァーン
脚本:シドニー・ボーム
撮影:チャールズ・ラング
編集:チャールズ・ネルソン
音楽:ヘンリク・ウォーズ

出演
デイヴ・バニオン:グレン・フォード
デビー・マーシュ:グロリア・グレアム
ケイティ・バニオン:ジョスリン・ブランド
マイク・ラガナ:アレクサンダー・スコービー
ヴィンス・ストーン:リー・マーヴィン
バーサ・ダンカン:ジャネット・ノーラン
ティアニー:ピーター・ホイットニー
テッド・ウィルクス警部補:ウィリス・ボーシェイ
ヒギンズ委員:ハワード・ウェンデル
ガス・バーク:ロバート・バートン
ラリー・ゴードン:アダム・ウィリアムズ
ルーシー・チャップマン:ドロシー・グリーン(クレジットなし)
アトキンス:ダン・シーモア(クレジットなし)
セルマ・パーカー:エディス・エヴァンソン(クレジットなし)
アル:ジョン・クロフォード(クレジットなし)
ドリス:キャロリン・ジョーンズ(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1953年製作 90分
公開
北米:1953年10月14日
日本:1953年12月6日


ストーリー
ケンポート警察署の警官トム・ダンカンが自殺し、それに気づいた妻のバーサ(ジャネット・ノーラン)は、その場にあった地方検事宛ての手紙を読み、マフィアのボス、マイク・ラガナ(アレクサンダー・スコービー)に電話をする。
バーサと話したラガナは、協力することを約束して、警察に連絡するよう指示し、手下のヴィンス・ストーン(リー・マーヴィン)に電話をする。
恋人デビー・マーシュ(グロリア・グレアム)から電話だと言われたヴィンスは、ラガナからダンカンのことを知らされ、対処すると伝える。
殺人課の刑事デイヴ・バニオン巡査部長(グレン・フォード)は、同僚ダンカンの自殺現場に向かう。
手紙を金庫に隠したバーサは、現われたデイヴと話し、夫が体調を崩して落ち込んでいたことを伝える。
デイヴは、妻のケイティ(ジョスリン・ブランド)と幼い娘ジョイスと暮らしていた。
その後デイヴは、ダンカンが自殺ではないという報告が入ったため、そう主張する彼の愛人ルーシー・チャップマン(ドロシー・グリーン)に会い話を聞く。
ルーシーは、ダンカンの健康状態に問題はなく、妻と離婚に同意していたとデイヴに話し、バーサは嘘をついていると断言する。
訪ねて来たデイヴと話したバーサは、夫には愛人が4人もいて、健康を装っていたと伝える。
その後、ルーシーは絞殺され、遺体にはタバコの焦げ跡がいくつもあった。
上司のテッド・ウィルクス警部(ウィリス・ボーシェイ)に呼ばれたデイヴは、自殺事件を執拗に調べたことで上層部から圧力がかかっていると言われ、捜査をやめるよう指示されるのだが・・・。


解説 評価 感想
1953年にサタデー・イブニング・ポストに連載された、ウィリアム・マッギヴァーンの小説を基に製作された作品。

フリッツ・ラングが監督し、主演はグレン・フォードグロリア・グレアムジョスリン・ブランドアレクサンダー・スコービーリー・マーヴィンなどが共演した作品。

マフィアが絡む自殺事件を調べたことで妻を殺された刑事の執念の捜査を描くフィルム・ノワール

デビー・マーシュ役にはマリリン・モンローが希望されたものの、コロンビアは、20世紀フォックスの要求した出演料の問題で諦め、グロリア・グレアムが出演したという経緯がある。
そのグロリア・グレアム、主人公に協力するギャングの愛人を好演し、際立つ熱演を見せてくれる。

緊迫感ただよう展開の中で、主人公が事件解決に向けて容赦なく突き進む姿が力強く描かれる、フリッツ・ラングの力感溢れる演出で迫るフィルム・ノワールの傑作。

2011年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

主演のグレン・フォードは、マフィアが絡む自殺事件に関わったために妻を殺され、復讐に近い強引な行動で事件を解決する刑事を熱演している。
特に、マフィアと警察上層部の癒着に気づいた後、職を辞してからの主人公の行動力は凄まじいばかりだ。

マフィアに殺される主人公の妻ジョスリン・ブランド、マフィアのボス、アレクサンダー・スコービー、その手下リー・マーヴィン、マフィアを脅して強請る自殺した警官の妻ジャネット・ノーラン、マフィアと通じるバーテンダーのピーター・ホイットニー、主人公の上司ウィリス・ボーシェイ、マフィアと通じていた警察本部長のハワード・ウェンデル、主人公の同僚ロバート・バートン、ラガナ(アレクサンダー・スコービー)の手下アダム・ウィリアムズ、自殺した警官の愛人で殺されるドロシー・グリーン、スクラップ工場の経営者ダン・シーモア、その事務員で主人公に情報を提供するエディス・エヴァンソン、主人公の義理の兄ジョン・クロフォード、バーでヴィンス(リー・マーヴィン)に痛めつけられる女性キャロリン・ジョーンズなどが共演している。


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