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ベル・オブ・ニューヨーク The Belle of New York (1952)

プレイボーイの富豪とまじめな慈善家の女性の恋を描く、製作アーサー・フリード、監督チャールズ・ウォルターズ、主演フレッド・アステアヴェラ=エレンマージョリー・メインキーナン・ウィン他共演のミュージカル。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル


スタッフ キャスト
監督:チャールズ・ウォルターズ

製作:アーサー・フリード
原案:チェスター・アースキン
脚本
ロバート・オブライエン
アーヴィング・エリンソン
撮影:ロバート・H・プランク
編集:アルバート・アクスト
音楽
アレクサンダー・カレッジ
アドルフ・ドイチュ
コンラッド・サリンジャー

出演
チャーリー・ヒル:フレッド・アステア
アンジェラ・ボンフィルス:ヴェラ=エレン
フィニアス・ヒル:マージョリー・メイン
マックス・フェリス:キーナン・ウィン
エルシー・ウィルキンス:アリス・ピアース
ギルフォード・スピヴァク:クリントン・サンドバーグ
ディクシー ”デッドショット”マッコイ:ゲイル・ロビンス

アメリカ 映画
配給 MGM
1952年製作 82分
公開
北米:1952年2月22日
日本:未公開
製作費 $2,563,000
北米興行収入 $1,340,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
19世紀末、ニューヨーク
慈善団体”救世軍”のアンジェラ・ボンフィルス(ヴェラ=エレン)は、支援者の富豪夫人ィニアス・ヒル(マージョリー・メイン)がエルシー・ウィルキンス(アリス・ピアース)と共に予定より早く戻って来たために焦る。

美しいことが”問題”のアンジェラは、男性たちに注目される存在だった。

プレイボーイのチャーリー・ヒル(フレッド・アステア)は、ショーガールと婚約してはそれを解消してしまい、後見人の叔母フィニアスと友人で弁護士のマックス・フェリス(キーナン・ウィン)に迷惑をかけていた。

ワシントン・スクエア公園
ショーガールと馬車に乗っていたチャーリーは、エルシーや同僚のギルフォード・スピヴァク(クリントン・サンドバーグ)と路上で活動し歌うアンジェラに惹かれてしまう。

...全てを見る(結末あり)

アンジェラに言い寄るチャーリーは相手にされなかったものの、恋について語る彼女から、”恋をすれば空中も歩ける・・・”と言われ、”ワシントン・スクエア・アーチ”の上で、その感覚を体験する。

翌日、ショーガールのディクシー ”デッドショット”マッコイ(ゲイル・ロビンス)がチャーリーと結婚することを知ったフィニアスとマックスは頭を抱える。

当然、反対するフィニアスは、ディクシーから1万ドルで手を引くと言われ、仕方なく彼女に小切手を渡し、チャーリーのことを考えると怒りが収まらない。

支部に向かったチャーリーはアンジェラに会い、空中に浮かんで見せて、驚く彼女に君に恋したからだと伝える。

チャーリーを迷惑に思うアンジェラは、自分たちの仲間に入りたいのなら、まずまじめに働くようにとっ伝えて職業斡旋所を紹介する。

アンジェラにそれを約束したチャーリーは、その後、様々な仕事につくものの長続きしない。

マックスは、そのたびに街中でチャーリーと思われる作業員を目撃するものの、まさか彼だとは思わなかった。

馬が引くストリートカーの運転手もやったチャーリーは、アンジェラを乗せて車庫に向かう。

アンジェラも空中に浮かび、彼女の気持ちを知ったチャーリーは喜び抱きしめる。

マックスと共にチャーリーのことで頭を抱えていたフィニアスは、現れた彼から、自分を変えた女性を紹介したいと言われ、その相手がアンジェラだったために驚く。

アンジェラの支援者だったフィニアスは喜ぶが、チャーリーの悪い癖を考えると不安だった。

しかし、チャーリーとアンジェラの交際に賛成したフィニアスは、挙式まで面倒を見ることを2人に伝える。

その後、チャーリーとアンジェラは正式に結婚することになり、エルシーとギルフォードらが式場の準備をする。

明日の結婚式に備えて眠ろうとしたチャーリーだったが、警官のクランシー、牧師、ギルフォードらが祝福に現れ、祝杯を挙げる。

翌日、二日酔いで式に遅れてしまったチャーリーは、部屋に戻ると、ウェディングドレス姿のアンジェラが待っていた。

謝罪したチャーリーは、自分を責めようとしないアンジェラから、空中に浮かぶ人を愛すると言われキスする。

自分がアンジェラに相応しくない男だと判断したチャーリーは、空中に浮かばないように我慢し、彼女はショックを受けてその場を去る。

エルシーと楽団と共に街をパレードしていたアンジェラは、チャーリーに気づき隠れる。

エルシーと話したチャーリーは、アンジェラがいないことを知り、クラブにいるので連絡がほしいと伝えて立ち去る。

クラブに行くつもりのエルシーから、まじめ過ぎると言われたアンジェラは、着飾り変身して出かける。

エルシーと共にクラブに向かったアンジェラは、レストランでウエイターをしているチャーリーに気づく。

アンジェラがその場にいることを知り驚いたチャーリーは、こんな店に来るべきではないと彼女に伝える。

アンジェラとエルシーからシャンペンを注文されたチャーリーは、2人のことが心配になり炭酸ソーダを飲ませる。

歌うウエイターとして紹介されたチャーリーは、ステージに上がり歌い踊る。

その後チャーリーは、アンジェラが気に入った客と喧嘩を始めてしまう。

マックスと共にその場に現れたフィニアスは、チャーリーはまじめに働いていると言われていたために呆れてしまう。

着飾ったアンジェラとエルシーにも気づいたフィリスは驚き、チャーリーは、2人には炭酸ソーダしか飲ませていないと言って弁解する。

その場は大騒動になり、店を出たチャーリーはアンジェラに愛を告げる。

憤慨するアンジェラはチャーリーを批判して口論になるが、自分たちが空中に浮かんでいることに気づく。

互いの愛を確認したチャーリーとアンジェラは、地上のフィニアスらに祝福される。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
19世紀末、ニューヨーク
プレイボーイのチャーリー・ヒルは、ショーガールと婚約しては解消してしまうことを繰り返し、後見人である叔母で富豪夫人フィニアスに迷惑をかけていた。
そんなチャーリーは、慈善団体”救世軍”の内気な女性アンジェラに惹かれてしまう。
アンジェラに相手にされないチャーリーは、まじめに働くことを約束して様々な職に就くのだが・・・。
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「ジーグフェルド・フォリーズ」(1945)、「イースター・パレード」(1948)、「ブロードウェイのバークレー夫妻」(1949)で組んでいたチャールズ・ウォルターズフレッド・アステアコンビによる作品であり、本作を含めいずれもアーサー・フリードの製作品。

プレイボーイの富豪と慈善家のまじめな女性の恋を描くミュージカル。

紆余曲折の末に結ばれる、プレイボーイのフレッド・アステアと慈善団体”救世軍”で活躍する女性を演ずるヴェラ=エレンのパフォーマンスが堪能できる作品。
50歳を過ぎたフレッド・アステアは若々しく、ヴェラ=エレンはこの時期、拒食症で苦しんでいたが、それを感じさせない演技を見せてくれる。

”恋をすると空中も歩ける・・・”という言葉がポイントであり、空中で踊り歌うシーンが度々登場し、特殊効果を使った映像が楽しめるファンタジックな内容の作品。

特に、歌うウエイターとして紹介されるクライマックスのフレッド・アステアのミュージカル・ナンバー”I Wanna Be A Dancin’ Man”の約4分間のパフォーマンスは圧巻だ。

主人公の後見人である富豪夫人マージョリー・メイン、主人公の友人である弁護士のキーナン・ウィン、ヒロインの同僚アリス・ピアース、ヒロインに惹かれる同僚のクリントン・サンドバーグ、主人公が婚約するショーガールのゲイル・ロビンスなどが共演している。


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