1997年に発表された、ロバート・コーミアの小説”Tenderness”を基に製作された作品。 入院中の妻を看病しながら担当した殺人事件の真相を探る刑事と犯人の少年そして彼に興味を持つ少女との関係を描く、ラッセル・クロウ、ローラ・ダーン共演、監督ジョン・ポルソンによるサスペンス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ポルソン
製作総指揮
ジョン・アレン
ジェイナ・エデルバウム
スコット・ハンソン
フィッシャー・スティーヴンス
ティム・ウィリアムズ
製作
ジョン・M・ペノッティ
ハワード・メルツァー
チャールズ・ランドルフ
原作:ロバート・コーミア”Tenderness”
脚本:エミール・スターン
撮影:トム・スターン
編集
リサ・ゼノ・チャージン
アンドリュー・マーカス
音楽:ジョナサン・ゴールドスミス
出演
ジョン・クリストフオロ:ラッセル・クロウ
エリック・コメンコ:ジョン・フォスター
ローラリ”ローリ”クランストン:ソフィー・トラウブ
テレサ:ローラ・ダーン
マリア:アレクシス・ジーナ
マーシャ・クランストン:アリヤ・バレイキス
ゲイリー:マイケル・ケリー
ダン・コメンコ:ティム・ホッパー
リサ・コメンコ:ヴィヴィアン・ベネシュ
ジャキー・クリストフオロ:ターニャ・クラーク
パトロール警官:C・S・リー
アメリカ映画
配給 ライオンズゲート
2009年製作 101分
公開
北米:2009年12月11日
日本:未公開
■ ストーリー ■
ニューヨーク州。
難病の妻を看病し、沈む気持ちに耐えながらの日々を送る警部補ジョン・クリストフオロ(ラッセル・クロウ)は、担当した両親殺人事件の犯人、少年エリック・コメンコ(ジョン・フォスター)の監視を続ける。
クリストフオロは、未解決の少女殺害事件とエリックの関係も探っていた。
その後エリックは、抗うつ剤の影響による犯行と判断されて釈放され、叔母のテレサ(ローラ・ダーン)の世話になる。
同じ頃、殺人犯のエリックに興味を持った少女ローラリ”ローリ”クランストン(ソフィー・トラウブ)は、彼に会おうとする。
エリックは、少年院で見かけたマリア(アレクシス・ジーナ)に、釈放後に会いたいとの連絡を受けていたため、彼女と会う約束をして待ち合わせ場所に向う。
車に忍び込み、それに同行することになったローリは、エリックに追い返されそうになる。
しかしローリは、エリックに以前会ったことがあることを伝えて彼を動揺させる。
その頃、クリストフオロはテレサに会い彼の様子を聞き、その行き先に向うのだが・・・。
人気スターのラッセル・クロウ主演にも拘らず、本国アメリカでもほとんど話題にならず、日本では劇場未公開に終わった作品。
主人公3人、それぞれの考えが理解できるようで、そうとも言えない奇妙な展開で進み、現実と非現実が入り乱れているのかと錯覚を起す場面もある。
それが何を意味しているのかよく分からないまま、少女が、少年を殺人犯だと知っているのに、ラストで、事件現場を目撃していた彼女を映し出す必要がなぜあるのかなど、やや意味不明な場面ばかりが印象に残る作品。
難病の妻の看病と、取り戻せない日々を思い疲労の極に達し、仕事に気力を注ぎ込むことができないまま、担当事件の真相を追究する刑事を、ラッセル・クロウは、いつもながら深みのある演技で好演している。
苦悩する表情の背後で、大スターである彼の、確かな自信も感じられ、小作にも拘らず手抜きのない演技は役者魂を感じる。
秘密を知られ、両親を殺害した殺人犯の少年ジョン・フォスター、彼の犯行を目撃しながら興味を抱き接触する少女ソフィー・トラウブ、少年の叔母ローラ・ダーン、囮として少年に近づくアレクシス・ジーナ、少女の母親アリヤ・バレイキス、その恋人マイケル・ケリー、少年の両親ティム・ホッパー、ヴィヴィアン・ベネシュ、主人公の難病の妻ターニャ・クラーク、パトロール警官C・S・リーなどが共演している。