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拳銃の町 Tall in the Saddle (1944)

牧場に雇われた男が内紛や土地を奪おうとする者の陰謀に巻き込まれながら敢然と立ち向かう姿を描く、主演ジョン・ウェインエラ・レインズジョージ”ギャビー”ヘイズウォード・ボンド他共演、監督エドウィン・L・マリンによる西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:エドウィン・L・マリン

製作:ロバート・フェローズ
原作:ゴードン・レイ・ヤング”Tall in the Saddle”
脚本
マイケル・ホーガン

ポール・フィックス
撮影:ロバート・デ・グラス
音楽:ロイ・ウェッブ

出演
ロックリン:ジョン・ウェイン

アーリタ”アーリー”ハロルデイ:エラ・レインズ
デイヴ:ジョージ”ギャビー”ヘイズ
ロバート・ガーヴィー判事:ウォード・ボンド
エリザベス・マーティン:エリザベス・リスドン
クララ・カーデル:オードリー・ロング
ハロルデイ:ドン・ダグラス
クリント・ハロルデイ:ラッセル・ウェイド
ボブ・クルーズ:ポール・フィックス
ジョージ・クルーズ:ハリー・ウッズ
ジャクソン保安官:エモリー・パーネル
タラ:フランク・パグリア
パット・フォスター:ラッセル・シンプソン
ジーク:レイモンド・ハットン

アメリカ 映画
配給 RKO

1944年製作 87分
公開
北米:1944年9月29日
日本:1946年5月2日
製作費 $565,754
北米興行収入 $2,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アリゾナ準州
駅馬車でサンタ・イネスに向かおうとするロックリン(ジョン・ウェイン)は、変わり者の飲んだくれである老人で御者のデイヴ(ジョージ”ギャビー”ヘイズ)と共に、乗車客のクララ・カーデル(オードリー・ロング)と彼女の叔母エリザベス・マーティン(エリザベス・リスドン)を乗せて出発しようとする。

エリザベスは、クララがロックリンを気にしたため彼女に注意しながら駅馬車に乗る。

かつて女のことで辛い目に遭ったロックリンは、クララと目が合うものの、関わりたくない素振りを見せ、その件についてをデイヴに話をする。

ロックリンが気に入ったデイヴは彼に酒瓶を渡し、女はいても居なくても困ると言って冗談を言いながら馬車を走らせる。

馬を休めようとしたデイヴだったが、エリザベスに急ぐよう言われたため、猛スピードで下り坂を走る。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アリゾナ準州
駅馬車でサンタ・イネスに向かうロックリンは、御者のデイヴと親しくなる。
町に着いたロックリンは、牧場主の息子クリントとのポーカーでもめ事を起こす。
翌日、クリントの件で因縁をつけて来た姉アーリーをロックリンは相手にせず、彼女は恥をかかされる。
K・C牧場に雇われたロックリンだったが、牧場主は死亡した後で、その弁護士のガーヴィーに受け取っていた金を返し引き上げようとする。
そこに現れたアーリーは、牧場主の義父ハロルデイが雇うと言っていることをロックリンに伝える。
その仕事を受ける気のロックリンだったが、それは、アーリーが彼に恥をかかせるための企みだった・・・。
__________

1943年に発表された、ゴードン・レイ・ヤングの小説”Tall in the Saddle”を基に製作された作品。

第二次大戦には従軍せずに、ハリウッド映画界を支える立場になりつつあったジョン・ウェインが逞しい男を演ずる、正統派西部劇。

長く続く西部劇全盛期の作品であり、アクション、決闘、陰謀、ロマンス、そしてユーモアも盛り込まれた、娯楽の要素満載の痛快作でもある。

ややぎこちない演技ではあるものの、まだ30代半ば過ぎのジョン・ウェインは、長身を生かし他を圧倒する存在感で画面を支配する。

その仕草や表情、そして独特の歩き方などを見ているだけで満足できる、ジョン・ウェイン・ファンにはたまらない一作でもある。

気の強く美しさも兼ね備えた牧場主の娘役エラ・レインズが、そのジョン・ウェインに対し、一歩も引かない態度で彼にわめき散らす迫力も凄まじい。

一方、冷静で清楚な美しさが際立つ東部女性を演ずるオードリー・ロングが、その二人に微妙に関わる恋の行方や、彼女の役柄が荒っぽい雰囲気を度々和らげるという、エドウィン・L・マリンの巧みな演出もよろしい。

そして、単独でも十人分位の強さと威圧感があるジョン・ウェインの相棒的存在として、少々頼りない飲んだくれの老人役ジョージ”ギャビー”ヘイズがいい味を出している。

後半、悪の黒幕のような存在として描写されるジョン・ウェインの盟友ウォード・ボンドも、結局は極悪人ではないという結末もいい。

終始機嫌が悪い、陰謀に絡む新しい牧場主エリザベス・リスドン、別の牧場主である事件の黒幕ドン・ダグラス、その義理の息子ラッセル・ウェイドジョン・ウェイン作品の常連でもある悪党のポール・フィックス、その兄ハリー・ウッズ、保安官エモリー・パーネル、ヒロインの部下フランク・パグリア、町の住人ラッセル・シンプソンなどが共演している。


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