連続殺人捜査のためプロファイリングで事件解決の協力を求められたFBI特異別捜査官の活躍と犯人との死闘を描く、監督D・J・カルーソー、主演アンジェリーナ・ジョリー、イーサン・ホーク、キーファー・サザーランド、ジーナ・ローランズ他共演のサスペンス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:D・J・カルーソー
製作総指揮
ブルース・バーマン
デヴィッド・ハイマン
ダナ・ゴールドバーグ
製作
マーク・キャントン
バーニー・ゴールドマン
脚本:ジョン・ボーケンキャンプ
原作:マイケル・パイ”Taking Lives”
撮影:アミール・モクリ
編集:アン・V・コーテス
音楽:フィリップ・グラス
出演
イリアナ・スコット:アンジェリーナ・ジョリー
ジェームズ・マッキーン・コスタ/マーティン・アッシャー:イーサン・ホーク
クリストファー・ハート:キーファー・サザーランド
レヴェッカ・アッシャー:ジーナ・ローランズ
ジョセフ・パーケット:オリヴィエ・マルティネス
ヒューゴ・ルクレア:チェッキー・カリョ
エミール・デュヴァル:ジャン=ユーグ・アングラード
マーティン・アッシャー(少年期):ポール・ダノ
マット・ソウルズビー:ジャスティン・チャットウィン
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2004年製作 109 分
公開
北米:2004年3月19日
日本:2004年9月11日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $32,682,340
世界 $65,470,530
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1983年、カナダ、ケベック州、サン・ジョヴィート。
長距離バスに乗った少年マーティン・アッシャー(ポール・ダノ)は、車内でマット・ソウルズビー(ジャスティン・チャットウィン)と知り合う。
バスの故障で車を手に入れた二人だったが、その車もパンクしてしまい、マットがタイヤ交換を始める。
マットの身長が自分と同じくらいだと確認したマーティンは、街道を走り抜ける車に向かって、彼を蹴飛ばし事故死させようとする。
瀕死のマットの財布を奪ったマーティンは、彼を石で撲殺する。
そして、マーティンは交通事故で死んだことになり彼は姿を消す。
現在、モントリオール。
連続殺人事件が発生している中、工事現場で死体が見つかり、地元警察のヒューゴ・ルクレア警部(チェッキー・カリョ)はFBIに協力を求め、かつて仕事をしたことのある特別捜査官イリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)が現地入りする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
カナダ、モントリオール。
工事現場で、連続殺人の被害者と思われる死体が発見され、地元警察のルクレア警部は、FBIの特別捜査官イリアナ・スコットに協力を要請する。
ルクレアの部下パーケットは、同僚デュヴァルと現場に向かうものの、イリアナの存在を煙たく思う。
それを気にしないイリアナは、プロファイリングの才能を生かし、鋭い観察力で犯人の行動や考えを細かく分析する。
その後、再び殺人事件が起き、警察は、目撃者である画商コスタの尋問を始める。
イリアナも質問をするものの、コスタが犯人だとは判断できなかった。
コスタが描いた犯人の似顔絵を基に、ある部屋で別の男の死体を発見したイリアナは、DNA鑑定の結果、コスタの疑いが晴れたことを知る。
交通事故死した息子を街で見かけたと言う老婦人レヴェッカに、コスタが何度も電話していることを知ったイリアナは彼女に会う。
イリアナは、レヴェッカの息子マーティンの死を疑い、彼の遺体を調べ、それがマーティンでないことを確認する。
そしてイリアナは、母レヴェッカの愛を受けられなかったマーティンが、自分自身でいるのを嫌い、殺した相手に成りすまし、犯行を繰り返していると推測するのだが・・・。
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モントリオールが舞台の異色の怪奇サスペンスで、人気実力共にスーパー・スターの道を歩み始めていたアンジェリーナ・ジョリー他、豪華競演も話題になった作品。
とは言うものの、興行的には大成功した作品でもなく、熱演のアンジェリーナ・ジョリーもラジー賞にノミネートされてしまった。
しかし、温厚な青年に見えるイーサン・ホークが、狂気の猟奇殺人犯に挑戦するなど、出演者の個性を生かしたD・J・カルーソーの演出は、まずまず楽しめる。
細やかな観察力と分析で、事件を解決しようとする捜査官が、犯人に疑われかけた男と簡単に恋に落ちる経緯や、ご都合主義的なストーリーも気になり、”驚き”とも言えない結末のも呆気ない。
捜査官に見えるかどうか??今一その雰囲気でもないアンジェリーナ・ジョリー、一方、好青年風で穏やかな雰囲気でありながら、恐ろしい犯行を繰り返す殺人犯を好演しているイーサン・ホーク、ゲスト出演程度の、犯人に殺されてしまう絵画泥棒キーファー・サザーランド、犯人の母親ジーナ・ローランズ、主人公を嫌う刑事のオリヴィエ・マルティネス、その同僚ジャン=ユーグ・アングラード、二人の上司チェッキー・カリョ、犯人の少年期を演ずるポール・ダノ、彼に殺される青年ジャスティン・チャットウィンなどが共演している。