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サンライズ Sunrise: A Song of Two Humans (1927)

休暇中の女性に誘惑され妻を殺すよう指示された男が真実の愛に気づくまでを描く、監督F・W・ムルナウ、主演ジョージ・オブライエンジャネット・ゲイナーマーガレット・リヴィングストン他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:F・W・ムルナウ
製作:ウィリアム・フォックス
原作:ヘルマン・ズーダーマン”The Excursion to Tilsit”
脚本:カール・マイヤー
撮影
チャールズ・ロッシャー
カール・ストラス
編集:ハロルド・シュスター
音楽:ヒューゴ・リーゼンフェルド

出演
男:ジョージ・オブライエン
妻:ジャネット・ゲイナー
都会の女性:マーガレット・リヴィングストン
メイド:ボディル・ロシング
写真家:J.ファレル・マクドナルド
理髪師:ラルフ・シッパーリー
ネイリスト:ジェーン・ウィントン
妻に迫る男性:アーサー・ハウスマン
おせっかいな男性:エディ・ボーランド
ダンスホールの女性:サリー・アイラーズ(クレジットなし)
ヘアサロンのマネージャー:ジーノ・コラード(クレジットなし)
路面電車の運転手:ハーマン・ビング(クレジットなし)
怒れる運転手:ギブソン・ゴーランド(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 フォックス・フィルム・コーポレーション
1927年製作 95分
公開
北米:1927年11月4日
日本:1928年9月21日
製作費 $200,000
世界 $121,850


アカデミー賞
第1回アカデミー賞
・受賞
芸術作品賞
主演女優(ジャネット・ゲイナー
撮影賞
・ノミネート
美術賞


ストーリー
都会から来た女性(マーガレット・リヴィングストン)が、休暇を過ごすために湖畔の町に滞在する。
夕暮れになり、女性はある農家に向かい、庭の柵から口笛を吹く。
その家に住む男(ジョージ・オブライエン)はそれが気になり、着替えて出かける。
それを知った男の妻(ジャネット・ゲイナー)は、愛し合っていた頃のことを想い、幼い子供を抱きしめて涙する。
男は女性に夢中になり、借金までして彼女と付き合っていた。
月明かりの下で会った男と女性は、激しく抱き合いキスする。
女性は、農場を売って都会で一緒に暮らすことを男に提案する。
妻は溺死させればいいと言われた男は激怒し、彼女の首を絞める。
しかし男は、女性の魅力に負けて、都会の生活に憧れてしまう。
女性は、事故に見せかけて船を転覆させ、自分だけイグサの束を救命具代わりにして岸に泳ぎ着くよう男に指示する。
翌日、夫とボートで出掛けることになった妻は喜び、暫く留守にすることをメイド(ボディル・ロシング)に伝える。
夫とボートに乗り出発した妻は、追いかけてきた愛犬をボートに乗せる。
男は岸に戻り、愛犬を戻して再び出発し、妻は、夫の様子がおかしいことを気にする。
妻を湖に突き落とそうとした男は、彼女がそれに気づいたために思い留まり、ボートを漕いで岸に向かう。
岸に着いた妻はその場から逃げ去り、怖がらないでほしいと言う夫を振り払い、通りがかった路面電車に飛び乗る。
男もそれに乗り込み、恐怖で怯える妻を何とか落ち着かせようとするのだが・・・。


解説 評価 感想
1917年に発表された、ヘルマン・ズーダーマンの短編集に収録された”The Excursion to Tilsit”を基に製作されたサイレント映画。

ドイツ出身のF・W・ムルナウが、製作者ウィリアム・フォックスに招かれて監督した渡米第1作。
主演はジョージ・オブライエンJ.ファレル・マクドナルドマーガレット・リヴィングストンなどが共演した作品。

休暇中の女性に誘惑されて妻を殺すよう指示された男が、真実の愛に気づくまでを描く恋愛ドラマ。

当時の最新技術である、”フォックス・ムービートン”のサウンド・システム・カメラで撮影を行った最初の長編映画。

音楽には、シャルル・グノーの”操り人形の葬送行進曲”も取り入れられ、”ヒッチコック劇場”(1955~1965)のテーマ曲に使われるきっかけとなった。

その他、近未来的にも感じる都会の様子や、嵐の湖の迫力映像など、様々な視覚効果も使用された芸術性の高い作品であり、サイレント映画の傑作となった。

第1回アカデミー賞では、芸術作品賞、主演女優(ジャネット・ゲイナー)、撮影賞を受賞した。
・ノミネート
美術賞
ジャネット・ゲイナーは、「第七天国」(1927)、「街の天使」(1928)と合わせた演技を評価されての受賞。

1989年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

主演のジョージ・オブライエンは、都会から来た女性に心奪われるものの、妻に対する愛に気づく男性を公演し、ジャネット・ゲイナーは、夫の異変に怯えるものの、彼の真実の愛を知ることになる妻を見事に演じ、記念すべき最初のアカデミー主演女優賞者となった。

主人公を誘惑する都会の女性マーガレット・リヴィングストン、主人公のメイド、ボディル・ロシング、写真家のJ.ファレル・マクドナルド、理髪師のラルフ・シッパーリー、ネイリストのジェーン・ウィントン、妻に迫る男性のアーサー・ハウスマン、おせっかいな男性のエディ・ボーランド、ダンスホールの女性サリー・アイラーズ、ヘアサロンのマネージャー、ジーノ・コラード、路面電車の運転手ハーマン・ビング、怒れる運転手のギブソン・ゴーランドなどが共演している。


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