”スエズ運河”を建設したフェルディナン・ド・レセップスの苦難の日々を描く、製作総指揮ダリル・F・ザナック、監督アラン・ドワン、主演タイロン・パワー、ロレッタ・ヤング、アナベラ、J・エドワード・ブロムバーグ、ジョセフ・シルドクラウト他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:アラン・ドワン
製作総指揮:ダリル・F・ザナック
原作:サム・ダンカン
脚本
フィリップ・ダン
ジュリアン・ジョゼフソン
撮影:J・ペヴェレル・マーリー
編集:バーバラ・マクリーン
音楽:ルイス・シルヴァース
出演
フェルディナン・ド・レセップス:タイロン・パワー
ウジェニー・ド・モンティジョ伯爵夫人:ロレッタ・ヤング
トニー・ペルラン:アナベラ
サイード・パシャ:J・エドワード・ブロムバーグ
ルネ・ド・ラトゥール子爵:ジョセフ・シルドクラウト
マチュー・ド・レセップス伯爵:ヘンリー・スティーブンソン
デュ・ブレイ公爵:シドニー・ブラックマー
ムハンマド・アリー:モーリス・モスコビッチ
ペルラン軍曹:シグ・ルーマン
マルコム・キャメロン卿:ナイジェル・ブルース
ベンジャミン・ディズレーリ:マイルズ・マンダー
首相:ジョージ・ザッコ
ナポレオン3世:レオン・エイムズ
マリア・デ・テバ:ラファエラ・オッティアーノ
ヴィクトル・ユーゴー:ヴィクター・ヴァルコニ
銀行の頭取:ジョルジュ・ルナベント
チャンガルニエ将軍:フランク・レイカー
ハッツフェルト伯爵:カルロス・デ・ヴァルデス
ジャン=フランソワ・ミレー:ジャック・ローリー
M・フェヴリエ:アルバート・コンティ
フランツ・リスト:ブランドン・ハースト
パキノー夫人:マーセル・コーディー
公爵夫人:オデット・マートル
医師:イーゴン・ブレッチャー
セント・アルノー将軍:アルフォンス・マーテル
老人:モンターギュ・ショー
キャンペーン・マネージャー:レオナード・ムーディ
宝石商:マイケル・ヴィサロフ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1938年製作 104分
公開
北米:1938年10月28日
日本:1939年11月
製作費 $2,000,000
■ アカデミー賞 ■
第11回アカデミー賞
・ノミネート
撮影・録音・オリジナル音楽賞
■ ストーリー ■
1852年、パリ。
ナポレオン・ボナパルトの甥ルイ・ナポレオン(レオン・エイムズ)が、大統領から皇帝ナポレオン3世に就任する。
フェルディナン・ド・レセップス(タイロン・パワー)とルネ・ド・ラトゥール子爵(ジョセフ・シルドクラウト)とのテニスの試合を観戦するウジェニー・ド・モンティジョ伯爵夫人(ロレッタ・ヤング)は、惹かれ合うフェルディナンに熱いまなざしを向ける。
その場に現れたナポレオン3世は、美しいウジェニーに心を奪われ、邪魔者であるフェルディナンを、彼の父マチュー(ヘンリー・スティーブンソン)が領事を務めるエジプトに外交官として向かわせる。
現地に到着したフェルディナンは、領事館のペルラン軍曹(シグ・ルーマン)と孫娘のトニー(アナベラ)に出会い親しくなる。
マチューは、イギリス領事マルコム・キャメロン卿(ナイジェル・ブルース)との外交交渉のため、フェルディナンに、支配者ムハンマド・アリー(モーリス・モスコビッチ)の息子サイード・パシャ(J・エドワード・ブロムバーグ)に接触するよう指示する。
サイードと親しくなったフェルディナンは、視察旅行に出た際、紅海と地中海にまたがる虹を見て、2つの海をつなぐ運河の建設を思いつく・・・。
製作総指揮ダリル・F・ザナック、監督はアラン・ドワンが担当し、”スエズ運河”を建設したフェルディナン・ド・レセップスの苦難の日々を描くドラマ。
事実と違う内容が多く(主人公の年齢、皇后との関係など)、フランスでの公開時には、フェルディナン・ド・レセップスの子孫が名誉棄損の訴えまで起こした。
変えられない事実から、主人公のフェルディナン・ド・レセップスを熱演する24歳のタイロン・パワーと、ウジェニー・ド・モンティジョを演ずる美しいロレッタ・ヤングの恋の物語にはなるはずがなく(彼女がナポレオン3世の皇后となるため)、その点では興味が薄れる展開で進行する。
その後は、2人の関係が運河建設工事と共に微妙に描かれ、主人公が快活な女性アナベラらと出会い、親交を深めながら偉業を成し遂げるまでが描かれている。
そして、この共演がきっかけとなり、タイロン・パワーとアナベラは翌1939年に結婚した。
第11回アカデミー賞では、撮影、録音、オリジナル音楽賞にノミネートされた。
エジプトの支配者ムハンマド・アリー(モーリス・モスコビッチ)の息子で主人公と親交を深めるサイード・パシャのJ・エドワード・ブロムバーグ、主人公の親友であるルネ・ド・ラトゥール子爵のジョセフ・シルドクラウト、主人公の父親であるエジプトの領事マチュー・ド・レセップスのヘンリー・スティーブンソン、公爵のシドニー・ブラックマー、トニー(アナベラ)の祖父である領事館の軍曹シグ・ルーマン、イギリス領事のナイジェル・ブルース、主人公に協力するイギリスの政治家ベンジャミン・ディズレーリのマイルズ・マンダー、イギリス相のジョージ・ザッコ、ナポレオン3世のレオン・エイムズ、ウジェニーの母親ラファエラ・オッティアーノ、ヴィクトル・ユーゴーのヴィクター・ヴァルコニ、銀行の頭取ジョルジュ・ルナベント、チャンガルニエ将軍のフランク・レイカー、ハッツフェルト伯爵のカルロス・デ・ヴァルデス、ジャン=フランソワ・ミレーのジャック・ローリー、フランツ・リストのブランドン・ハースト、公爵夫人のオデット・マートル、医師のイーゴン・ブレッチャー、セント・アルノー将軍のアルフォンス・マーテル他、アルバート・コンティ、マーセル・コーディー、モンターギュ・ショー、レオナード・ムーディ、マイケル・ヴィサロフなどが共演している。