バイカー・ギャングに連れ去られた元恋人のロック・クイーンを救おうとする青年の戦いを描く、監督、脚本ウォルター・ヒル、主演マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー、リック・モラニス、エイミー・マディガン他共演のアクション。 |
監督:ウォルター・ヒル
製作
ローレンス・ゴードン
ジョエル・シルバー
製作総指揮:ジーン・レヴィ
脚本
ウォルター・ヒル
ラリー・グロス
撮影:アンドリュー・ラズロー
編集
ジェームズ・コブレンツ
フリーマン・デイヴィス
マイケル・リップス
音楽:ライ・クーダー
主題歌”Deeper And Deeper”ザ・フィックス
出演
トム・コーディー:マイケル・パレ
エレン・エイム:ダイアン・レイン
レイヴン・シャドック:ウィレム・デフォー
ビリー・フィッシュ:リック・モラニス
マッコイ:エイミー・マディガン
リーヴァ・コーディー:デボラ・ヴァン・バルケンバーグ
クライド:ビル・パクストン
エド・プライス:リチャード・ローソン
グリア:リー・ヴィング
ベン・ガン:エド・ベグリーJr.
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1984年製作 93分
公開
北米:1984年6月1日
日本:1984年8月11日
製作費 $14,500,000
北米興行収入 $8,089,290
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
リッチモンド。
ロック・クイーンのエレン・エイム(ダイアン・レイン)は、故郷の町でコンサートを行い、地元の人々は熱狂する。
そこに、リーダー、レイヴン・シャドック(ウィレム・デフォー)率いるバイカー・ギャング”ボンバーズ”が乱入してエレンを連れ去る。
その一部始終を目撃したリーヴァ・コーディー(デボラ・ヴァン・バルケンバーグ)は、弟でエレンの元恋人のトム(マイケル・パレ)に電報を打ち彼を呼び寄せる。
町に戻ったトムは、ダイナーで働くリーヴァの元に向かう。
そこに町のチンピラ集団が現れるが、元兵士であるトムが、彼らを叩きのめして追い払う。
集団の車を奪ったトムは、リーヴァと共にそれを乗り回し、パトカーに追われて止められる。
警官エド・プライス(リチャード・ローソン)は、トラブルメイカーのトムに騒ぎを起こさぬよう警告する。
リーヴァは、エレンの件をトムに伝えるが、彼はそれに関心を示さない。
バーに向かったトムは、バーテンダーで旧友のクライド(ビル・パクストン)との再会を喜ぶ。
カウンターにいた客のマッコイ(エイミー・マディガン)と言い合いになったクライドは叩きのめされる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
リッチモンド。
ロック・クイーンのエレン・エイムは、故郷に迎えられてコンサートを開くが、レイヴン率いるバイカー・ギャング”ボンバーズ”に連れ去られる。
姉リーヴァの連絡を受けて町に戻ったエレンの元恋人トム・コーディーは、彼女が連れ去られたことを知るが、かつての苦い過去を思い出し興味を示さない。
元軍人のマッコイと意気投合したトムは、エレンのことを考え、報酬目当てで彼女を救おうとする。
トムは、エレンの恋人でマネージャーのビリーに会い、1万ドルで彼女の救出を約束する。
そして、トムは武器を手に入れ、ビリーとマッコイを伴いレイヴンらのいる危険地帯に向かうのだが・・・。
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脚本を兼ねるウォルター・ヒルの、全編で彼らしい男臭さが漂う快作に仕上がっている。
”寓話”という注釈があり、時代背景が1950年から1980年代で、その時代の文化などが入り乱れているアイデアが面白い。
西部劇のアウトロー的なヒーローの主人公は無敵であり、悪党も流儀は守るという善悪のぶつかり合いが観ていて痛快でもある。
今観ると豪華なキャスティングなのだが、公開当時はダイアン・レインの名が知られているくらいであり、ウォルター・ヒル作品として注目したことを思い出す。
しかし観直してみると、暴力的な主人公をニヒルに演ずるマイケル・パレ以下、各個性を活かした若手スターの演技は実に新鮮で、挿入される音楽シーンもいい。
撮影当時19歳のヒロイン、ダイアン・レインの魅力を再確認できると共に、現在でも活躍する彼女を想いながら興味深く鑑賞することができる。
バイカー・ギャングのリーダー役で、当時、表情が異常に思えた、まだ20代のウィレム・デフォー、ヒロインの恋人でマネージャーのリック・モラニス、男勝りの元軍人で主人公の協力者を豪快に演ずるエイミー・マディガン、主人公の姉デボラ・ヴァン・バルケンバーグ、バーテンダーのビル・パクストン、警官リチャード・ローソン、ギャングのリー・ヴィング、浮浪者エド・ベグリーJr.などが共演している。