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大統領候補となった航空業界の大物夫妻が巻き起こす騒動を描く、製作、監督フランク・キャプラ、主演スペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘプバーン、ヴァン・ジョンソン、アンジェラ・ランズベリー、アドルフ・マンジュー他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:フランク・キャプラ
製作:フランク・キャプラ
原作
”State of the Union”(戯曲)
ハワード・リンゼイ
ラッセル・クローズ
脚本
マイルズ・コノリー
アンソニー・ヴェイラー
撮影:ジョージ・フォルシー
編集:ウィリアム・W・ホーンベック
音楽:ヴィクター・ヤング
出演
グラント・マシューズ:スペンサー・トレイシー
メアリー・マシューズ:キャサリン・ヘプバーン
”スパイク”マクマナス:ヴァン・ジョンソン
ケイ・ソーンダイク:アンジェラ・ランズベリー
ジム・コノヴァー:アドルフ・マンジュー
サム・ソーンダイク:ルイス・ストーン
サム・I・パリッシュ:ハワード・スミス
ビル・ノーランド・ハーディ:チャールズ・ディングル
ルルベル・アレクサンダー:メイデル・ターナー
アレクサンダー判事:レイモンド・ウォルバーン
ノーラ:マーガレット・ハミルトン
リース:アート・ベイカー
ローターバック上院議員:ピエール・ワトキン
グレース・オーヴァル・ドレイパー:フローレンス・アウアー
バック・スウェンソン:アーヴィング・ベーコン
ブリンク・モラン:チャールズ・レイン
ジョイス・マシューズ:パティ・ブレイディ
グラント・マシューズJr.:ジョージ・ノークス
ベルボーイ:カール”アルファルファ”スウィッツァー
ウェイター:トム・ファデン
理髪師:トム・ペディ
市役所職員:フランク・メイヨー(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 MGM
1948年製作 124分
公開
北米:1948年4月30日
日本:未公開
製作費 $2,600,000
■ ストーリー ■
共和党指示の新聞王サム・ソーンダイク(ルイス・ストーン)は、余命短いことを悟り、娘のケイ(アンジェラ・ランズベリー)にすべてを任せて自殺する。
社主に就任したケイは、選挙戦略家のジム・コノヴァー(アドルフ・マンジュー)と記者の”スパイク”マクマナス(ヴァン・ジョンソン)を呼び、共和党の大統領候補に、航空業界の大物グラント・マシューズ(スペンサー・トレイシー)を推す考えを伝える。
ジムは、政治に興味がないグラントの話を聞き、ケイの影響力を使い、スパイクを選挙対策本部長にして、グラントを大統領に推薦することを決める。
しかしジムは、グラントとケイが愛人関係であるという噂がスキャンダルになることを心配し、行動に気をつけるようケイに警告する。
グラントは、立候補のために、疎遠だった妻メアリー(キャサリン・ヘプバーン)との関係を修復する必要があった。
ケイは、グラントをホワイトハウスの主にするために手段を選ばないと決意し、そのために、メアリーの存在が必要だという考えをグラントに伝える。
さらにケイは、自分とグラントの関係をメアリーが疑った場合は、それを否定せずに、彼女の闘争心を選挙に利用する考えもスパイクに伝える。
ワシントンD.C.に呼ばれたメアリーはジムに歓迎され、グラントとケイの関係が気になり、その場を去ろうとする。
メアリーは、グラントが大統領候補に推薦され、それにケイが関わっていることを知って驚く。
自分の立場を理解したメアリーは考えを変えて、グラントの選挙活動に協力することをジムに約束するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1945年に上演されピューリッツァー賞を受賞した、ハワード・リンゼイとラッセル・クローズの戯曲”State of the Union”を基に製作された作品。
フランク・キャプラが製作を兼ねて監督し、主演はスペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘプバーン、ヴァン・ジョンソン、アンジェラ・ランズベリー、アドルフ・マンジューなどが共演した作品。
大統領候補となった航空業界の大物夫妻が巻き起こす騒動を描くコメディ・ドラマ。
国家権力を手中にしようとする者たちの企みを描いた風刺ドラマであり、それに利用される側との激しいやり取りなど、フランク・キャプラの力強い演出と、実力派スターたちの熱演が見どころの作品。
主演のスペンサー・トレイシーは、疎遠の妻や愛人に翻弄されながら大統領選に挑む航空業界の大物を、その妻を演ずるキャサリン・ヘプバーンも、夫と愛人の関係を知りながらも、大統領候補夫人の役目を果たそうとする女性を好演している。
大統領選の選挙参謀となる記者ヴァン・ジョンソン、愛人である主人公を大統領にして権力を手に入れようとする新聞社社主アンジェラ・ランズベリー、彼女と手を組む選挙参謀のアドルフ・マンジュー、ケイ(アンジェラ・ランズベリー)の父親ルイス・ストーン、主人公の支持者ハワード・スミス、チャールズ・ディングル、同じく支持者の判事レイモンド・ウォルバーン、その妻メイデル・ターナー、スパイク(ヴァン・ジョンソン)に惹かれるジム(アドルフ・マンジュー)の使用人マーガレット・ハミルトン、ラジオアナウンサーのアート・ベイカー、上院議員のピエール・ワトキン、主人公の支持者フローレンス・アウアー、主人公の執事アーヴィング・ベーコン、テレビ局のプロデューサー、チャールズ・レイン、主人公の娘パティ・ブレイディ、息子のジョージ・ノークス、ホテルのベルボーイ、カール”アルファルファ”スウィッツァー、ウェイターのトム・ファデン、理髪師のトム・ペディ、市役所職員のフランク・メイヨーなどが共演している。