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スター・ウォーズ エピソード4:新たなる希望 Star Wars Episode IV: A New Hope (1977)

ハリウッドに新たな歴史を作った「スター・ウォーズ」シリーズの記念すべき第1作で6作中の第4話。
銀河帝国に対する反乱軍の指導者レイア姫に出会った少年ルーク・スカイウォーカーが、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービや密輸船の船長ハン・ソロそしてドロイドの協力を得て帝国に戦いを挑む姿を描くSFアクションの金字塔。
監督ジョージ・ルーカスマーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャーアレック・ギネスアンソニー・ダニエルズケニー・ベイカー共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF

ジョージ・ルーカス / George Lucas 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・ルーカス

製作
ゲイリー・カーツ
リック・マッカラム(特別編))
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
撮影:ギルバート・テイラー
編集
ポール・ハーシュ
マーシア・ルーカス
リチャード・チュー
美術・装置
ジョン・バリー
ノーマン・レイノルズ
レスリー・ディリー
ロジャー・クリスチャン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ルーク・スカイウォーカー:マーク・ハミル
ハン・ソロ:ハリソン・フォード
レイア・オーガナ姫:キャリー・フィッシャー
オビ=ワン”ベン”ケノービ:アレック・ギネス
ダース・ベイダー:デイヴィッド・プラウズ/ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)
C-3PO:アンソニー・ダニエルズ
R2-D2:ケニー・ベイカー
グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン総督:ピーター・カッシング
チューバッカ:ピーター・メイヒュー
オーウェン・ラーズ:フィル・ブラウン
ベル・ラーズ:シラー・フレイザー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1977年製作 124分
公開
北米:1977年5月25日
日本:1978年6月30日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $460,935,670
世界 $775,398,810


アカデミー賞 ■
第50回アカデミー賞

・受賞
編集・録音・美術・視覚効果・作曲・衣装デザイン・特別業績賞
・ノミネート
作品・監督
助演男優(アレック・ギネス
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・。

内乱の最中、凶悪な銀河帝国の支配に、反乱軍は秘密基地から奇襲を仕掛け、帝国に対し初めて勝利を収めた。
さらに、その戦闘の合間に反乱軍のスパイは、帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功する。
それは”デス・スター”と呼ばれ、惑星をも粉砕するパワーを持つ宇宙要塞基地だった。
凶悪な帝国軍に追われながら、レイア・オーガナ姫(キャリー・フィッシャー)は、盗み出した設計図を手に故郷へと急ぐ。
民を救い、銀河に自由を取り戻すために・・・
___________

帝国軍のダース・ベイダー(デイヴィッド・プラウズ/ジェームズ・アール・ジョーンズ:声)は、反乱軍の宇宙船を追い指導者レイアを捕らえる。

しかし、レイアは設計図をドロイドR2-D2(ケニー・ベイカー)にデータ保存 し、R2-D2は、C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)と共にポッドで脱出して、惑星タトゥイーンに不時着する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

参考:
スター・ウォーズ エピソード1:ファントム・メナス(1999)
スター・ウォーズ エピソード2:クローンの攻撃(2002)
スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐(2005)
スター・ウォーズ エピソード4:新たなる希望(1977)
スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲(1980)
スター・ウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還(1983)
・スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)

*(簡略ストー リー)
銀河帝国のダース・ベイダーに捕らえられた、反乱軍の指導者レイア姫に情報を入力されたドロイドのR2-D2とC-3POは、2体を引き取った家族の少年ルーク・スカイウォーカーと出会う。
その後R2-D2は、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービへの、レイアからのメッセージを渡しに向かう。
それを追ったルークは、実は彼の生い立ちに大きく関わるオビ=ワンとも運命的な出会いを果たす。
それを知る由もないルークは、家族を帝国軍に殺害されてしまう。
そしてルークは、オビ=ワンや協力者ハン・ソロと共に、レイアの故郷、惑星オルデラーンに、R2-D2に保存された帝国軍の要塞”デス・スター”の設計図を届ける決心をする・・・。
__________

1997年に、最新の技術を使いCG場面などが追加や変更されて特別編として公開され、再び大ヒットとなった。

映画史上に残るSFファンタジー大作と、今でこそ誰もが認める作品だが、公開前は映画館に外方を向かれ、公開時のアメリカでの上映館はわずか43館、おまけに不安になった製作者のジョージ・ルーカスは、ハワイに”避難”していたという状況だった。

さらに、日本でも上映の目途がつかず、初公開は北米よりも1年以上遅れてしまう始末で、一気に人気が出た時には後の祭りとなり、情報ばかり溢れ、本作品を観た時には全てを知り尽くしてしまい、拍子抜けしてしまった人も多かったはずだ。

ちなみに1999年の”E1”公開時の北米上映館数は、2970館と比較にならない。

そして、結果はロングランが続き、興行収入は歴代1位となり(当時)、全世界で社会現象にまでなった。

製作費 $13,000,000
北米興行収入 $460,935,670(特別編トータル)
世界 $775,398,810(特別編トータル)

第50回アカデミー賞では作品賞をはじめ10部門でノミネートされ、編集、録音、美術、視覚効果、作曲、衣装デザイン、特別業績賞を受賞した。
・ノミネート
作品、監督
助演男優(アレック・ギネス
脚本賞

1989年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

1997年に、CG場面などが追加、入替えされて再公開されるが、とにかく初公開時の盛り上がり方は異常だったことと、余談だが、”フォース”を”理力”と訳していた当時を懐かしく思い出す。

本作を観てまず驚いたのは、汚れた宇宙船や戦闘機だ。

それまでの宇宙というと、”真空の清潔空間”というイメージがあり、宇宙船が薄汚れているなどとは思いも寄らなかった。
日常茶飯事の戦闘で、地球上の車の様に汚れた機体を登場させたアイデアに、興味を抱いたのは私だけではなかったはず。

斬新なキャラクター、宇宙船や戦闘機のデザインセンスの良さも抜群だ!!

着ぐるみ的な宇宙人やドロイドなど、若干気になるところはあるものの、一つの作品にこれほどアイデアを出せるジョージ・ルーカスの創造力に驚き、世界の何億もの人々を魅了できることの素晴らしさ、また、とてつもない才能の持ち主が現れたと、感心したりもした。

ジョン・ウィリアムズの、スタンダードとなった勇壮な主題曲や、ラストの盛り上がり方などは身震いするほどだ。

結果的には、このシリーズの印象だけしか残らないマーク・ハミルは、外見は普通の青年だが、とてつもない”才能”(フォース)を秘めた人物を好演はしている。

ただ一人、本作をきっかけに大スターになるハリソン・フォードは、さしずめ西部劇のアウトローといった荒くれ者を、いい味を出しながら熱演し、2作目からは中心人物としてさらに大活躍する。

そのハリソン・フォード扮するハン・ソロをも上回る、プリンセスにして男勝り、勇敢な活躍を見せるキャリー・フィッシャーも、美し過ぎず、理知的でもある反乱軍のリーダーを頼もしく演じている。

ジェダイの騎士の生き残り、オビ=ワン・ケノービ役アレック・ギネスの存在感ある名演が、子供嗜好的になりがちなSF作品を、引締まった重みのある物語にしている。

シリーズ最高のキャラクターと言っていいダース・ベーダー(デイヴィッド・プラウズ)の、パワーを感じる圧倒的迫力も見逃せない。

またジェームズ・アール・ジョーンズの吹替えは衝撃を感じたほどで、彼の”声”なくしてダース・ベーダーの存在は語れない。

そして、黒澤明の「隠し砦の三悪人」(1958)の”太平と又七”をモデルにしたと言われるドロイド、C-3POのアンソニー・ダニエルズと、R2-D2ケニー・ベイカーのコンビの、抜群の駆け引きも実に楽しい。

ダース・ベーダーを威圧できる唯一の人物、帝国軍総督ピーター・カッシング、身長221cmの巨漢が一際目立つチューバッカ役ピーター・メイヒューも、印象に残る演技を見せてくれる。


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