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沈没した船で起きた奴隷取引が絡む事件の真相を描く、製作、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ゲイリー・クーパー、ジョージ・ラフト、フランシス・ディー、ヘンリー・ウィルコクソン、ハリー・ケリー他共演の冒険ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：ヘンリー・ハサウェイ
製作
ヘンリー・ハサウェイ
グローヴァー・ジョーンズ
原作：テッド・レッサー
脚本
グローヴァー・ジョーンズ
デイル・ヴァン・エヴェリー
撮影
チャールズ・ラング
メリット・B・ガースタッド
編集：エルスワース・ホーグランド
音楽
Ｗ・フランク・ハーリング
ジョン・レオポルド
ミラン・ロダー
出演
マイケル”ナギン”テイラー：ゲイリー・クーパー
パウダー：ジョージ・ラフト
マーガレット・タリートン：フランシス・ディー
スタンリー・タリートン中尉：ヘンリー・ウィルコクソン
船長：ハリー・ケリー「ウィリアム・ブラウン」号の船
バブシー：オリンペ・ブラドナ
検事：ポーター・ホール
ティナ：ヴァージニア・ワイドラー
ガストン・ド・バストネ：ジョセフ・シルドクラウト
ジョージ・マーティン：ロバート・カミングス
バートン・ウッドリー：ジョージ・ズッコ
マーティセル船長：ギルバート・エメリー 監視船
おもちゃ職人：ルシアン・リトルフィールド
ヴァイオリニスト：ポール・フィックス
ペコラ：タリー・マーシャル
メイト：モンテ・ブルー
ポール・M・グランリー船長：スタンリー・フィールズ ブラックバード船長
首相：アーサー・ブレイク
船の持ち主：オラフ・ヒッテン（ノンクレジット）
船員：アラン・ラッド（クレジットなし）
救命艇乗組員：ハリー・テンブルック（クレジットなし）
士官：エドワード・ヴァン・スローン（クレジットなし）
陪審長：チャールズ・ミドルトン（クレジットなし）
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1937年製作 92分
公開
北米：1937年9月3日
日本：1937年9月
■ アカデミー賞 ■
第10回アカデミー賞
・ノミネート
作曲・美術・助監督賞
■ ストーリー ■
1842年3月15日、フィラデルフィア。
事故で沈没した定期船ウィリアム・ブラウン号に乗船していたマイケル”ナギン”テイラー（ゲイリー・クーパー）は、海上での行動で殺人罪で起訴され裁かれる。
検事（ポーター・ホール）は、奴隷取引に関与していたと言って、テイラーを厳しく追及する。
船上でテイラーと対立したイギリス海軍のスタンリー・タリートン中尉（ヘンリー・ウィルコクソン）の妹マーガレットは、その様子を法廷で見守る。
船に乗船していた青年ジョージ・マーティン（ロバート・カミングス）は、テイラーは自分と母やマーガレットの命の恩人だと言って彼を擁護する。
しかし、有罪の判決が下ったテイラーは、惹かれ合っていたマーガレットに笑みを浮かべて退廷しようとする。
ヴィクトリア女王の特使として派遣されたイギリス情報機関のバートン・ウッドリー（ジョージ・ズッコ）は、判事に発言の許可を得て、テイラーの行動などを話し始める。
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テイラーは、友人のパウダー（ジョージ・ラフト）と共に、奴隷船ブラックバードの船員として船旅を続けていた。
奴隷に襲われて瀕死の重傷を負ったポール・M・グランリー船長（スタンリー・フィールズ）は、パウダーに指揮を任せ、補佐するようテイラーに指示して息を引き取る。
その後、ターリントンが乗船するイギリスの奴隷船の監視船は、奴隷が乗っていないブラックバードを拿捕して、テイラーとパウダーを捕らえる。
吊るされて拷問されたテイラーとパウダーは、すべて話すことを条件に解放され、奴隷は逃がしたと言って奴隷商人との関係を否定する。
テイラーとパウダーの説明を聞いた船長のマーティセル（ギルバート・エメリー）は、2人の話を信じる。
実はグランリーと手を組んでいたターリントンは、それを知られることを恐れ、テイラーとパウダーを監視するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
ヘンリー・ハサウェイが製作を兼ねて監督し、主演はゲイリー・クーパー、ジョージ・ラフト、フランシス・ディー、ヘンリー・ウィルコクソン、ハリー・ケリーなどが共演した作品。
沈没した船で起きた奴隷取引が絡む事件の真相を描く冒険ドラマ。
1841年4月19日に実際に起きた、ウィリアム・ブラウン号”が氷山に衝突して沈没した事件をモデルにした作品。
ヘンリー・ハサウェイの力強い演出が見どころの作品であり、終盤で起きる船上での出火による爆破、そして沈没シーンの迫力は見応え十分だ。
第10回アカデミー賞では、作曲、美術、助監督賞にノミネートされた。
主演のゲイリー・クーパーは、平凡な船乗りから、情報機関のスパイとして奴隷取引を阻止しようとする男を熱演している。
主人公と行動を共にする船乗りで、人間味あふれる役柄を好演するジョージ・ラフト、主人公と惹かれ合うフランシス・ディー、その兄で、イギリス海軍士官でありながら奴隷商人と手を組むヘンリー・ウィルコクソン、ウィリアム・ブラウン号の船長ハリー・ケリー、船の乗客でパウダー（ジョージ・ラフト）と惹かれ合うオリンペ・ブラドナ、裁判で主人公を追及する検事のポーター・ホール、船の乗客である少女ヴァージニア・ワイドラー、その父親でおもちゃ職人のルシアン・リトルフィールド、乗客のジョセフ・シルドクラウト、ロバート・カミングス、奴隷取引を阻止するために主人公に協力を求めるイギリス情報機関のジョージ・ズッコ、イギリス海軍の監視船船長ギルバート・エメリー、乗客でヴァイオリニストのポール・フィックス、ターリントン（ヘンリー・ウィルコクソン）と手を組む商人タリー・マーシャル、奴隷船の船長スタンリー・フィールズ、首相のアーサー・ブレイク、船の持ち主オラフ・ヒッテン、船員のアラン・ラッド、救命艇乗組員のハリー・テンブルック、士官のエドワード・ヴァン・スローン、陪審長のチャールズ・ミドルトン他モンテ・ブルーなどが共演している。
