独特な映像表現が注目のブライアン・デ・パルマの力感溢れるサスペンス・スリラー。 主演ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズ、ジョン・ハード、カーラ・グギーノ、スタン・ショウ他共演。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:ブライアン・デ・パルマ
原案
ブライアン・デ・パルマ
デヴィッド・コープ
脚本:デヴィッド・コープ
撮影:スティーヴン・H・ブラム
編集:ビル・パンコウ
音楽:坂本龍一
出演
ニコラス・ケイジ:リック・サントーロ
ゲイリー・シニーズ:ケヴィン・ダン
ジョン・ハード:ギルバート・パウエル
カーラ・グギーノ:ジュリア・コステロ
スタン・ショウ:リンカーン・タイラー
ケヴィン・ダン:ルー・ローガン
マイケル・リスポリ:ジミー・ジョージ
ジョエル・ファビアーニ:チャールズ・カークランド国防長官
デヴィッド・アンソニー・ヒギンズ:ネッド・キャンベル
ジェイン・ヘイティミア:セレナ
タマラ・チュニー:アンティア
ルイス・ガスマン:サイラス
マイク・スター:ウォルト・マクガーン
アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
1998年製作 98分
公開
北米:1998年8月7日
日本:1999年2月27日
製作費 $73,000,000
北米興行収入 $55,585,390
世界 $103,891,410
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アトランティック・シティ。
地元警察の刑事リック・サントーロ(ニコラス・ケイジ)は、公然と汚職を繰り返していた。
ボクシング・ヘビー級タイトルマッチの会場で、賭けに熱中するサントーロは、リングサイドでに現れた、チャールズ・カークランド国防長官(ジョエル・ファビアーニ)の護衛にあたる、旧友である国防省のケヴィン・ダン中佐(ゲイリー・シニーズ)との再会を喜ぶ。
そして、1万4000人の観客で埋まるアリーナは、熱狂と共に試合の開始を迎える。
やがて、ダンが不審な女セレナ(ジェイン・ヘイティミア)に気づき尋問に行った隙に、別の女ジュリア・コステロ(カーラ・グギーノ)がサントーロの横に座る。
ジュリアは、国防長官に何事かを話しかけ、その時リングでは、チャンピオンのリンカーン・タイラー(スタン・ショウ)がダウンする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
アトランティック・シティ。
ボクシング・ヘビー級タイトルマッチの試合会場で、リングサイドで観戦中の国防長官が狙撃される。
地元警察の汚職刑事サントーロは、長官の護衛として国防省から派遣された、旧友のダン中佐との再会を喜んだ直後の出来事だった。
狙撃直前のダンのとった行動、長官に接近した謎の女性ジュリアの行方、そして、KO負けしたチャンピオン、テイラーの八百長など、この事件に、陰謀が隠されていると感じたサントーロは、現場を仕切り捜査を始める。
しかし、事件の陰には、ある意外な人物がいることを、サントーロは知る由もなかった・・・。
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今回は、ブライアン・デ・パルマの映像美もやや影を潜め、緊迫感にも欠けている感じを受けるが、絶頂期のニコラス・ケイジの魅力や、実力派ゲイリー・シニーズの演技力が、それをカバーしているようにも見える。
製作費の割には派手さもない作品で、北米興行収入は約5600万ドル、全世界では何とか1億ドルを突破した。
「バンテージ・ポイント」(2008)でも使われた、事件後に複数の目撃者の視点から回想する手法は、まずまず見応えある。
「バンテージ・ポイント」では、その回数が多過ぎてくどい感じがするのに対して、本作では、ストーリーの構成に見事にマッチさせている。
いつもより控えめな感じを受けるデ・パルマの映像だが、ホテルの続き部屋を天井から順番に追って見せていくシーンなどは、ヒッチコック作品を意識しているのは明らかだ。
「リービング・ラスベガス」(1996)でオスカーを受賞したばかりのニコラス・ケイジは、同じ年の「ザ・ロック」(1996)から、「コン・エアー」(1997)「フェイス/オフ」(1998)と軒並み大ヒット作品に出演し、監督もブライアン・デ・パルマということもあり、大いに話題になった作品でもある。
軍需産業の大立者、そしてカジノのオーナーでもあるジョン・ハード、事件の鍵を握る、兵器実験捏造を内部告発する女性カーラ・グギーノ、世界チャンピオンのスタン・ショウ、テレビ・レポーターのケヴィン・ダン、賭博の胴元マイケル・リスポリ、国防長官のジョエル・ファビアーニ、犯人一味のジェイン・ヘイティミア、カジノ側のセキュリティ、マイク・スター等が共演している。
ラストの柱に埋まる宝石は、コンクリート詰めにされた、犯人一味のジェイン・ヘイティミアの指輪ということで、一粒の宝石をスネーク・アイズ(サイコロのゾロ目、親の一人勝ち)に見立てたというところだろうか・・・。