アイラ・レヴィンが1991年に発表した”Sliver”を基に製作された作品。 高層マンションの怪死事件に巻き込まれる女性の恐怖体験を描く、監督フィリップ・ノイス、主演シャロン・ストーン、ウィリアム・ボールドウィン、トム・ベレンジャー、マーティン・ランドー他共演による愛欲のサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:フィリップ・ノイス
製作総指揮
ハワード・コッチJr.
ジョー・エスターハス
製作:ロバート・エヴァンス
原作:アイラ・レヴィン
脚本:ジョー・エスターハス
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
編集
リチャード・フランシス=ブルース
ウィリアム・ホイ
音楽:ハワード・ショア
出演
カーリー・ノリス:シャロン・ストーン
ジーク・ホーキンス:ウィリアム・ボールドウィン
ジャック・ランズフォード:トム・ベレンジャー
ガス・ヘイル:キーン・カーティス
アレックス・パーソンズ:マーティン・ランドー
ヴァイダ・ウォーレン:ポリー・ウォーカー
ヴィクトリア・ヘンドリックス:CCH・パウンダー
ジュディ・マーク:コリーン・キャンプ
ピーター・ファレル:ニコラス・プライアー
エヴリン・マカヴォイ:ニナ・フォック
サマンサ・ムーア:アマンダ・フォアマン
アメリカ映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1993年製作 107分
公開
北米:1993年5月21日
日本:1993年10月30日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $36,300,000
世界 $116,300,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
高層マンションに住む女性ナオミ・シンガーが、何者かに部屋のバルコニーから突き落とされて死亡する。
マンションの下見に向かった出版社の編集者である35歳のカーリー・ノリス(シャロン・ストーン)は、不動産業者のエヴリン・マカヴォイ(ニナ・フォック)に迎えられ、部屋に案内されて気に入る。
出社したカーリーは、同僚のジュディ・マーク(コリーン・キャンプ)から男性を紹介されるものの、辛い結婚生活を体験した彼女は興味を示さず、サマンサ・ムーア(アマンダ・フォアマン)からは、エヴリンから電話だと言われる。
エヴリンと話したカーリーは、入居審査に通ったため、来週には越せることを知らされる。
入居することを決めたカーリーはマンションに引っ越し、その際、住人である別の階のジーク・ホーキンス(ウィリアム・ボールドウィン)から声をかけられ挨拶される。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
出版社の編集者であるカーリー・ノリスは、高層マンションに引っ越すのだが、自分に似ていたという前の住人が自殺したことを知らされる。
そんなカーリーに、住人であるゲームソフトのデザイナーの青年ジークや、不躾な作家ジャックが近づく。
そして、再びマンションの住人の大学講師のガスが事故死する事件が起きる。
そんな中、ジークと親交を深め愛し合うようになったカーリーは、彼がこのマンションのオーナーだということを知る。
ジークの素行の悪さを知るジャックは、警戒するようカーリーに忠告をするのだが、彼女はそれを気にしながらもジークとの愛にのめり込んでいく・・・。
__________
本作と同じくシャロン・ストーンが主演した前年の衝撃作「氷の微笑」(1992)の脚本を手掛けた、ジョー・エスターハスが製作と脚本を担当した作品。
「氷の微笑」でブレイクしたシャロン・ストーンのセクシーさを強調したサスペンスというよりは、ブレイクした彼女の魅力を再確認させるために仕上げた作品のような感じはする。
北米では、製作費の4000万ドルを回収することが出来なかったが、全世界では、約1億1600万ドルのヒットとなった。
*北米興行収入 $36,300,000
上記の通り、サスペンスとしての奥深さや緊迫感もなく、盛り上がりにも欠ける内容は酷評され、ラジー賞で主要部門にノミネートされてしまった。
当時は、とてつもなくセクシーで、知的に見えたシャロン・ストーンだが、その後に、この時期を上回る活躍をしていないせいか、今観ると、ごく”普通”の女性に思えてしまうのだが・・・。
結局はただのプレイボーイだった、ホテル王の御曹司であるマンションのオーナー、ウィリアム・ボールドウィン、 転落死した女性と付き合っていた、殺人犯の作家トム・ベレンジャー、殺される住人で大学講師のキーン・カーティス、彼にしては物足りない役柄だった、出版社社長のマーティン・ランドー、殺される主人公の隣人ポリー・ウォーカー、刑事のCCH・パウンダー、主人公の同僚 コリーン・キャンプ、アマンダ・フォアマン、ニコラス・プライアー、そして、往年の名女優ニナ・フォックが、主人公に部屋を紹介する不動産業者として冒頭で登場するのは注目だ。