倉庫に押し入ったハーディガンは二人を射殺し、ロアーク・ジュニアの銃弾を腕に受ける。
桟橋に逃げたロアーク・ジュニアを追い詰めたハーディガンは、彼の耳を撃つ。
拘束を逃れたナンシーに目を閉じるよう指示したハーディガンは、肩を撃たれながらロアーク・ジュニアの腕と性器を銃撃する。
その時、裏切ったボブが背後からハーディガンを銃撃し、その場に座るよう命ずる。
ハーディガンは、ナンシーを守るために隠し持っていた銃で反撃しようとするが、再び銃撃されて倒れ込む。
救援部隊のサイレンが鳴り、ナンシーの無事を確信したハーディガンは死を覚悟して意識を失う。
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頑強な大男マーヴ(ミッキー・ローク)は、娼婦ゴールディ(ジェイミー・キング)と愛し合う。
3時間後。
マーヴは、ゴールディが何者かに殺されたことに気づく。
警察が駆けつけ、ゴールディがなぜ死んだのかを考えながら、マーヴはその場を脱出する。
何人もの警官を倒し逃亡したマーヴは、保護観察官ルシール(カーラ・グギノ)の元に向かう。
復讐を誓うマーヴは、再び逮捕され終身刑になることも恐れずに、ゴールディの敵を討つことをルシールに伝えてその場を去る。
男達を魅了するナンシー・キャラハン(ジェシカ・アルバ)が踊る店から殺し屋達に連れ出されたマーヴは、男達を難なくに倒して手掛かりを掴む。
その時マーヴは、ゴールディの気配を感じ、彼を追う女(ジェイミー・キング)は必ず片を付けると心に誓う。
その後も何人かを締め上げたマーヴはある教会に向かい、神父(フランク・ミラー)から”ロアーク”の名前を聞きだす。
相手が大物過ぎると思いながら神父を殺したマーヴは、指示された農場に向かおうとする。
神父の車を奪って逃げようとしたマーヴは、ゴールディと思える女に襲われる。
自分の思い違いだと考えながら、マーヴはロアーク家の農場に向かう。
マーヴは、殺人鬼ケヴィン(イライジャ・ウッド)に襲われてハンマーで殴られる。
拘束されたマーヴは、その場にいたルシールから、ケヴィンが頭部以外の人の肉を食うことを知らされる。
怯えるルシールを落ち着かせたマーヴだったが、彼女がケヴィンに左手首を食われてしまったことを知る。
ゴールディが高級娼婦だということもルシールから知らされたマーヴは、鉄格子を破壊してその場から脱出する。
ヘリコプターで現れた警官を殺そうとしたマーヴだったが、ルシールに殴られて気を失う。
巻き添えを避けようとしたルシールだったが、警官に射殺されてしまう。
意識の戻ったマーヴは、その場にあった斧で警官達を殺し、警部を拷問する。
そしてマーヴは、黒幕が、この国を影で牛耳り弟を上院議員にしてしまうほどの実力者パトリック・ヘンリー・ロアーク枢機卿(ルトガー・ハウアー)であることを突き止める。
しかしマーヴは、これが間違いではないかと怖気づいてしまい、ロアーク枢機卿を倒すための証拠を探そうとする。
娼婦の街オールド・タウンに向かい情報を得ようとしたマーヴは、ゴールディと思える女に再び襲われて銃弾を受け拘束される。
マーヴは、ゴールディの双子の姉だったウェンディ(ジェイミー・キング)に痛めつけられ、自分が罠にはめられたことを伝える。
縛られていたロープを難なく外し、自分が殺し屋でないことを理解させたマーヴは、娼婦街のリーダー、ゲイル(ロザリオ・ドーソン)の協力を得ることができる。
マーヴは、ロアーク枢機卿がゴールディの客だったということをウェンディから知らされ、ガソリンなどを手に入れて再び農場に向かう。
ウェンディがゴールディと瓜二つだったため、マーヴは触れたい気持ちを抑えながら、彼女から命を懸けたい理由を聞かれる。
マーヴは、自分に優しくしてくれた初めての女がゴールディだったことをウェンディに話す。
ウェンディを車に残したマーヴは、建物に火を放ち爆破してケヴィンを誘き出すが、相手は仕掛けた罠にかからない。
マーヴは、格闘になったケヴィンの腕に手錠をかけ、動けないようにして叩きのめす。
来るなと指示していたウェンディに、ケヴィンの残虐な殺し方を見せたくなかったためマーヴは彼女殴る。
ケヴィンの両手足を、持参した鉄ノコで切断したマーヴは、傷口をゴム管で止血して飼い犬を呼び寄せる。
マーヴは、犬にケヴィンを食わせるものの動じない様子の彼の首を切断する。
ナンシーの家に向かいウェンディを任せたマーヴは、タクシーを盗みロアーク枢機卿の元に向かう。
ロアーク枢機卿にケヴィンの生首を渡したマーヴは、殺した娼婦の肉を彼も食べていたことを知らされる。
ゴールディだけが危険を感じて酒場でマーヴに声をかけたため、彼女が殺されれば誰が疑われるかは明らかだった。
ケヴィンがゴールディを殺し、警察が駆けつけるもののマーヴは逃亡して真犯人を探し、自分にたどり着いたことをロアーク枢機卿は語る。
簡単には殺さないと言ってロアーク枢機卿を痛めつけたマーヴだったが、押し入って来た警官に銃撃され、治療を受けて生かされ数か月が経つ。
回復したマーヴは、警官に殴られて供述書にサインすることを強要され、母親を殺すと言われた彼は仕方なくそれに従う。
ロアーク枢機卿他、ルシールや娼婦そしてゴールディも殺したことにされたマーヴは、有罪となり死刑を待った。
刑執行の前夜、面会に来たウェンディを、マーヴは再びゴールディと思い込む。
マーヴは謝罪するが、ウェンディはゴールディと思ってくれればいいと伝えて一夜を過ごす。
そして、マーヴの刑は電気椅子により執行され、彼はゴールディのことを想いながら、二度目のショックで息絶える。
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ナンシーと同じバーで働くシェリー(ブリタニー・マーフィ)は、ジャック”ジャッキー・ボーイ”ラファティ(ベニチオ・デル・トロ)に付きまとわれる。
ジャッキー・ボーイが部屋に押し入ろうとするため怯えるシェリーだったが、恋人のドワイト・マッカーシー(クライヴ・オーウェン)は、自分を信じて彼らを部屋に入れろと指示する。
ドアを破ろうとするジャッキー・ボーイを、仕方なく部屋に入れたシェリーは殴られる。
バスルームに潜んでいたドワイトは、用を足しに来たジャッキー・ボーイにカミソリを突きつけ、二度とシェリーに近づくなと言って脅す。
ジャッキー・ボーイは、仲間達を引き連れてその場を去る。
ドワイトは、犯罪歴から身を隠すために顔を整形したのだが、再び逮捕されることを恐れながら、野放しにできないジャッキー・ボーイを追う。
パトカーに追われたジャッキー・ボーイは、警察の管轄外であるオールド・タウンに向かい、娼婦ベッキー(アレクシス・ブレデル)に声をかける。
ベッキーはジャッキー・ボーイの誘いを拒み、ドワイトは彼の車に近づく。
しかし、ドワイトはゲイルに銃を向けられ、既に監視していたジャッキー・ボーイは自分達に任せるようにと言われる。
ゲイルは、殺し屋のミホ(デヴォン青木)を差し向けてあり、ベッキーはジャッキー・ボーイを誘き出す罠だった。
ドワイトは、殺人を犯した訳でもないジャッキー・ボーイを殺そうとするゲイルの考えに悪い予感を感じる。
侮辱されたジャッキー・ボーイはベッキーに銃を向けるが、ミホの放った手裏剣で手首を切断される。
ミホは車の男達を殺しジャッキー・ボーイに近づき、ドワイトが抵抗は無駄だと伝える。
ジャッキー・ボーイは銃口に鉄棒を差し込まれたことに気づかず、ドワイトの警告も聞かづに引き金を引く。
逆発してスライドが額にめり込んだジャッキー・ボーイは、ミホに首を切り落とされる。
娼婦達は死体の始末を始め、ドワイトは、ジャッキー・ボーイが警官だったことに気づきゲイルは焦る。
ゲイル達は街を守るための不介入協定を破り、警察官を殺してしまったのだ。
ゲイルは立ち向かう意思を伝えるが、勝ち目がないというドワイトは死体を隠そうとする。
パトカーがジャッキー・ボーイらを目撃しているため、死体を隠しても無駄だとゲイルは考える。
しかし、タール抗なら警察も調べないと言い張るドワイトは、それを聞き入れないゲイルを強引に従わせようとして殴る。
そんな元恋人のドワイトを抱き寄せたゲイルは、彼とキスする。
用意した車に死体が入らないため、ドワイトはミホに指示してそれを切り刻む。
気分が悪いと言って先に帰る許可を得たベッキーは、母親にかけると言って違反行為である電話の受話器を取る。
死体がトランクに入りきらないため、ドワイトはジャッキー・ボーイを助手席に乗せてタール抗に向かう。
途中ドワイトは、死んだはずのジャッキー・ボーイから、女達に裏切られたと言われ、追ってきた警官に車を止められる。
テールランプ切れだけを指摘されたドワイトは見逃され、ガス欠になったため車を押し進めるものの、何者かに狙撃されてしまう。
オールド・タウンでの商売を諦めたゲイルは、敵対するギャングのマヌート(マイケル・クラーク・ダンカン)に襲われる。
マヌートは街を明け渡すようゲイルに要求し、ドワイトが殺されたことを伝える。
その頃、受けた銃弾が警察バッジに当たったため生き延びたドワイトは、現れた傭兵4人を殺す。
しかし、手榴弾により爆破された車と共にタール抗に落ちたドワイトは、ギャングのブライアン(トミー・フラナガン)がジャッキー・ボーイの首を奪ったのを確認する。
諦めてタールの中に沈んだドワイトはミホに助けられ、ゲイルが捕えられたことを知り、街にスパイがいて裏切られたことを女達に伝える。
ギャングの車に突っ込んだドワイトは、ジャッキー・ボーイの首を奪うことができず、それを拾って逃げたブライアンを追い下水に向かう。
ブライアンに爆弾で吹き飛ばされそうになったドワイトは、再びミホに助けられ、二人は今後の殺戮計画についてを話す。
ベッキーが裏切ったことを知ったゲイルは、彼女の首に噛みつくもののマヌートに殴られる。
マヌートは、手下のシュッツ(クラーク・ミドルトン)にナイフを持ってくるよう伝え、スツーカ(ニッキー・カット)にベッキーを殺すよう指示する。
ミホが放った矢はスツーカの腹部を貫き、それに添えてあったメモには、ジャッキー・ボーイの首とゲイルの交換が記されていた。
ドワイトは、現れたマヌートにジャッキー・ボーイの首を見せ、ゲイルは解放される。
首を受け取ったマヌートは、ドワイトとゲイルを殺そうとする。
ドワイトは首に仕掛けていた爆弾を爆破し、マヌートらは女達の銃弾を浴びて皆殺しにされるが、ベッキーはその場を逃れる。
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治療を受けたハーディガンは、息子を傷つけられたロアーク上院議員(パワーズ・ブース)に脅され、回復後は刑務所行きとなることを知らされる。
少女ナンシーはどうすることもできずに心を痛め、名前を変えて手紙を出すことを約束する。
獄中のハーディガンは、ナンシーからの手紙を唯一の楽しみにしていた。
8年後。
ナンシーの手紙が途絶え、失意のハーディガンは現れた異様な男イエロー・バスタード(ニック・スタール)に殴られる。
その後、ナンシーが使っていた封筒に入れられた、切断された指を確認したハーディガンは、彼女が捕えられたと考える。
ナンシーのために仕方なく自白したハーディガンは出所し、迎えに来たボブと和解する。
ハーディガンは、別れた妻が再婚したことをボブから知らされ、二人の車をイエロー・バスタードが追う。
ナンシーの家で手掛かりを掴み、あるクラブに向かったハーディガンは、ウエイトレスのシェリーに、ステージで踊っているのがナンシーだと言われる。
想像とかけ離れたナンシーを見つめながら、ハーディガンは
、これが彼女を見つけ出すための罠だと言うことに気づく。
その場にいたイエロー・バスタードには、まだナンシーのことを知られていないと考えたハーディガンは、彼を外に誘き出して殺そうとする。
しかし、自分に気づいたナンシーに抱き付かれたハーディガンは、彼女の車でその場を離れる。
追ってきたイエロー・バスタードが銃撃してくるのに対抗したハーディガンは、狙いを定めて相手を仕留める。
横転した車を調べたハーディガンは、イエロー・バスタードの死体を見つけられずにナンシーとモーテルに向かう。
車にイエロー・バスタードが潜んでいることも知らぬまま、ハーディガンは自分を8年間待っていたと言うナンシーに迫られる。
それを受け入れられるはずのないハーディガンは、シャワーを浴びている際にイエロー・バスタードに襲われ、彼が変わり果てた姿になったロアーク・ジュニアであることを知る。
父の財力で名医により性器を再生されたものの、副作用でこの姿になったことをロアーク・ジュニアはハーディガンに話す。
ロープで吊るされたハーディガンは何んとか拘束を逃れ、現れたロアーク・ジュニアの仲間を締め上げて、ロアーク家の農場に向かう。
手前で車を止めたハーディガンは、農場に向かう途中で胸の痛みを感じて吐血する。
死を恐れないハーディガンは見張りを殺害し、ロアーク・ジュニアに痛めつけられているナンシーを助けようとする。
ハーディガンは腕を銃撃してきた二人を殺し、ナンシーにナイフを向けて現れたロアーク・ジュニアに銃を向けようとするものの倒れ込む。
ハーディガンは、近づいて来たロアーク・ジュニアの腹部にナイフを付き差し、性器を引きちぎって殴り殺す。
ロアークの悪事を暴き刑務所送りにすることを伝え、ナンシーを家に向かわせたハーディガンは、愛する彼女に嘘をついたことを心の中で謝罪する。
ハーディガンは、ロアークを刑務所送りにすることが不可能であることを悟り、息子を殺した今、自分が生きている限りナンシーに危険が及ぶと考える。
そしてハーディガンは、ナンシーのことを考えながら自殺する。 __________
難を逃れたベッキーは病院で治療を受け、電話で母親と話しながらエレベーターに乗る。
その場にいた医師に扮するザ・セールスマンは、ベッキーに声をかけてタバコを勧める。
驚いたベッキーは電話を切る・・・。