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孤児を引き取り幸せが訪れたかに思えた夫婦の苦悩を描く、監督ウォルター・ラング、主演ジョン・ペイン、モーリン・オハラ、ウィリアム・ベンディックス、セドリック・ハードウィック他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督：ウォルター・ラング
製作：ウォルター・モロスコ
原作：ネリア・ガードナー・ホワイト”The Little Horse”（Good Housekeeping）
脚本
エリザベス・ラインハート
サミュエル・ホッフェンスタイン
撮影：ノーバート・ブロダイン
編集：J.ワトソン・ウェッブJr.
音楽：シリル・J・モックリッジ
出演
ウィリアム”ビル”O・ウェザリー：ジョン・ペイン
ジュリー・ベック・ウェザリー：モーリン・オハラ
”ドン”ドネリー：ウィリアム・ベンディックス
ジム・ミラー医師：セドリック・ハードウィック
メヒタベル”ヒティ”ウェザリー：コニー・マーシャル
ジャドソン：グレン・ランガン
グレゴリー・ペトロヴィッチ・ロゴジン：ミシャ・オウア
ウォルト・ウィルソン：カート・クルーガー
ルース：トゥルーディ・マーシャル
マーサ：ドロシー・アダムス
ディーン：オリーブ・ブレイクニー
ベンソン：リリアン・ブロンソン
マクマスターズ夫人：ルース・ネルソン
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1946年製作 94分
公開
北米：1946年3月6日
日本：1948年3月16日
■ ストーリー ■
ブロードウェイのプロデューサー、ウィリアム”ビル”O・ウェザリー（ジョン・ペイン）は、女優である妻ジュリー（モーリーン・オハラ）とアシスタントの”ドン”ドネリー（ウィリアム・ベンディックス）と共に成功していた。
病気を抱えているジュリーは、主治医のジム・ミラー（セドリック・ハードウィック）から休養をとることを勧められそれに従う。
ある日、浜辺を散歩していたジュリーは、孤児院の少女メヒタベル”ヒティ”（コニー・マーシャル）に出会う。
2人は運命を感じながら別れるのだが、ジュリーはヒティを養子ににすることを考え、ビルに相談して孤児院に向かう。
院長のマクマスターズ夫人（ルース・ネルソン）と話をしたビルとジュリー人は、ヒティを連れて帰宅し3人の生活は始まる。
その後、ヒティを溺愛するジュリーは、彼女が望むことを好きなようにさせる。
素直で礼儀正しいヒティだったが、彼女のことを最優先するジュリーの言動に、ビルは疑問を感じ始める。
それに気づいたジュリーは悩み、ヒティを孤児院に戻さなければ夫婦の関係が壊れるとミラー医師に助言される。
ミラーの指示に従おうとしたジュリーはヒティと話をするのだが、体調が悪化し、彼女にビルの世話を頼み息を引き取る。
ショックを受けたビルは数日間、家に戻らず、対処方法が分からないヒティは苦悩する。
そして、目の前に現れたジュリー（幻覚）から、再びビルのことを頼まれたヒティは、彼のために尽くそうとするのだが・・・。
1944年に女性雑誌”Good Housekeeping”に掲載された、ネリア・ガードナー・ホワイトの物語”The Little Horse”を基に製作された作品。
ウォルター・ラングが監督し、ジョン・ペイン、モーリン・オハラの共演も話題になった作品。
＊ジョン・ペインとモーリン・オハラは、「トリポリ魂 海兵隊よ永遠なれ」（1942）、「三十四丁目の奇蹟」（1947）、「大城塞」（1950）でも共演している。
孤児を引き取り幸せが訪れたかに思えた、ブロードウェイのプロデューサーと女優夫婦の苦悩を描くドラマ。
1958年にローレン・バコールとロバート・スタック共演により、「愛の贈物」としてリメイクされた。
ブロードウェイで成功しているプロデューサーと女優の夫婦の愛のドラマが、孤児を養子をして妻が病死した後に、ファンタジックな物語に展開していくところが興味深い。
主題歌として流れメロディの”センチメンタル・ジャーニー”と共に、切ない雰囲気が常に漂い、やや押しつけがましく涙を誘おうとしているようなシーンが多いことが気になる。
主演のジョン・ペインは、ブロードウェイでは成功しているものの、精神的には大人になり切れない男性を演じ、ドラマ半ばで病死するものの、養子と夫の心の支えになろうとして幻覚として登場するモーリン・オハラの美しさが際立つ。
主人公の友人であるアシスタントのウィリアム・ベンディックス、ヒロインの主治医セドリック・ハードウィック、主人公夫婦に引き取られる孤児を好演するコニー・マーシャル、主人公らの友人である俳優グレン・ランガン、ミシャ・オウア、カート・クルーガー、トゥルーディ・マーシャル、主人公の家の家政婦ドロシー・アダムス、家庭教師のオリーブ・ブレイクニーとリリアン・ブロンソン、孤児院の院長ルース・ネルソンなどが共演している。
