その後ヴェイルは、自分を観察するために連れて来られた人々の前で取り乱す。
暫くして落ち着いたヴェイルは、ルースに話しかけられる。
警備保障会社コンセック。
スキャンの実験を受けたダリル・レヴォック(マイケル・アイアンサイド)は、係官の頭部を超能力で破裂させてしまう。
連行されるレヴォックは、薬物(スキャン鎮静剤エフェメロル)を注射をしようとする医師の行動を超能力で阻止する。
車で移動するレヴォックは、先導車のドライバーを超能力で制御し事故を起こす。
男に銃を向けられたレヴォックは超能力を使い、仲間を射殺させて男は自殺する。
一連の事件を重視したコンセックの会長カーティス・トレベリアン(メイヴァー・ムーア)は、ブレードン・ケラー(ローレンス・デイン)を警備責任者に任命する。
ケラーは、会議に出席していたルースに、スキャナー計画の即時打ち切りを指示する。
昨夜、事件を起こして6人を殺害した男が超能力者だと思われることをケラーに確認したルースは、誰かが計画を妨害していると考える。
国内にスキャナーの地下組織があると言うルースに、 同種が集まるだけで異常事態になるはずだとケラーは反論する。
組織のリーダーはレヴォックであり、敵をつぶすことを考えるルースは、知られていないスキャナーを、自分達の味方として組織に潜入させるっことケラーに伝える。
スキャナーを信じることができないケラーは意見するが、トレベリアンはルースの考えに興味を持つ。
ケラーから、スキャナーが残っていないはずだと指摘されたルースは、誰にも知られていない者が一人いると伝える。
その後、ヴェイルから”スキャナー”と呼んだ理由を聞かれたルースは、特殊能力のテレパシーを持つ存在であることなどを話す。
そのようになった理由は不明だと言うルースは、自分は精神薬理学者でありスキャナーを研究していると伝えて、カフェで女性にしたことをヴェイルに尋ねる。
自分は何もしていないと言うヴェイルは、女性が自分に興味を持ったことを感じたとルースに伝えて、この場に人が集まった時も人々の頭の中の声が聴こえたと話す。
その様子を見ていたケラーは、ある考えが浮かぶ。
ルースから、頭の中にいる人々を出そうとして眉間に穴をあけた22歳の時のレヴォックの映像を見せられたヴェイルは、自分と同じだと思う。
かつては自己破壊的だったレヴォックは、35歳の現在はすべてに破壊的だと言うルースは、君の敵だとヴェイルはに話す。
ヴェイルは、スキャナー全員のリストを手に入れたレヴォックが自分のことも知っているため、社会崩壊を考える組織に引き入れると言われる。
レヴォックに従わない者は抹殺されるため、計り知れない栄光をもたらすことができる君達の能力を使いレヴォックを滅ぼさなければならないと、ルースはヴェイルに伝える。
地下鉄のホームである男に会ったケラーは、ヴェイルの存在とその能力は弱いと伝える。
訓練所に向かったヴェイルは、ルースから、ヨガの達人であり精神鍛錬の相手役であるドーズを紹介される。
ヴェイルは、ドーズの心を難なくコントロールして乱して見せる。
精神犯罪者の受刑者であるベンジャミン・ピアース(ロバート・シルヴァーマン)についての説明を受けたヴェイルは、レヴォックと接触可能な唯一のスキャナーであることをルースから知らされる。
10歳の時に家族を殺そうとしたピアースは、”芸術による精神療養所”に移されたということだった。
ピアースの作品が展示されているギャラリーに向かったヴェイルは、オーナーのクロスと話す。
クロスからピアースの居場所を聞き出せないヴェイルは、彼の考えをスキャンする。
クロスの異変に気付いた女性キム・オブリスト(ジェニファー・オニール)は、彼と話していたヴェイルの様子を気にする。
ピアースの家に向かったヴェイルは、レヴォックのことを聞き出すために、自分もスキャナーだと伝える。
それを信じないピアースは、何者かに襲われて銃撃される。
男達を超能力で倒したヴェイルは、瀕死のピアースから、他にもスキャナーがいることを知らされる。
それが”キム・オブリスト”だと知ったヴェイルは、ホテルに戻り小包を受け取る。
受け取ったスキャン鎮静剤エフェメロルを打ったヴェイルは、ベッドで休む。
暫く休んだヴェイルはキムに会いに行き、迎えてくれたスキャナーは、ピアースが死んだことを知る。
キムと話したヴェイルは、ギャラリーで見かけたと言う彼女がピアースを捜していたことを知る。
その場を監視していたレヴォックは、二人の男に襲撃させる。
互いにスキャンし合って話をしていたヴェイルらは襲われるものの、キムが超能力で二人を倒し、その場は出火する。
キムらと共に車で逃げたヴェイルは、仲間が死んだことで責任を追及され、コンセックに拾われたスキャナーであることを伝える。
レヴォックを捜して殺すつもりだと伝えたヴェイルは、君達のことは知らなかったと伝えて納得させようとする。
その時、ヴェイルらは並走するバンに襲撃され、車は店に飛び込む。
キムとヴェイル以外は殺され、二人はその場から逃げる。
それを追う男は、武器を手にして二人を追う。
レヴォックは倒せないと言うキムに、力を合わせれば何とかなると伝えたヴェイルは、現れた男に銃を向けられる。
それを超能力で制止したヴェイルは、レヴォックを捜す手がかりとなる、男が持っていた薬物(エフェメロル)を手に入れる。
生化学研究所。
その場に侵入したヴェイルは、レヴォックがいることを確認し、そこで製造されているエフェメロルがコンセックの”ライプ”プログラムのために出荷されることを知る。
”ライプ”について調べようとしたヴェイルだったが、何も分からなかった。
ルースに電話をしたヴェイルは、レヴォックの手がかりをつかみ、情報提供者を連れて向かうことを伝える。
レヴォックに会ったケラーは、ヴェイルが裏切り者を連れてコンセックに来ることを知らせる。
二人のどちらかが自分達のことを知っているとケラーから言われたレヴォックは、情報提供綾を尋問し、ルースが何か知った場合は殺すようにと指示する。
コンセックに到着したヴェイルとキムは、エフェメロルを注射される。
ケラーがキムを尋問して、ルースはヴェイルと話す。
生化学研究所で知った”ライプ”プログラムのことをルースに尋ねたヴェイルは、そこを設立したのは自分だと言われる。
研究所はコンセックに売却し、その後のことは知らないものの、ルースは、化学兵器の製造をしていると思うと話す。
レヴォックの指揮下でエフェメロルを製造していると言われたルースは、信じることができなかったが、タンカーで運び出されていることを知る。
疑問に思うルースは、それを解く鍵はコンピューターの中にあるデータで、コードは”ライプ”であり、コンセックにレヴォックの手下である裏切り者がいると言われる。
自分がプログラムにはアクセスできないことをヴェイルに伝えたルースは、スキャナーの能力でアクセスしてほしいとヴェイルに伝える。
キムを尋問したケラーは、レヴォックを裏切ったように見せかける彼女を脅して、目的を聞き出そうとする。
ケラーに銃を向けられたキムだったが、超能力を使い彼の行動を制御し、その場から逃げる。
その直後にケラーが警報を鳴らし、ヴェイルはキムを捜す。
ルースは、”ライプ”を探るのは過去を見ることだと考える。
警備員を呼んだケラーは、スキャナーを見つけ次第、殺すよう指示する。
”ライプ”の冷酷さを考えるルースは、現れたケラーに背後から射殺される。
キムを見つけたヴェイルは、現れた警備員の行動を超能力で制御してその場から逃亡し、ケラーはそれを知る。
車で逃げる途中、公衆電話からコンセックに電話をしたヴェイルは、超能力を使いコンピューターの”ライプ”プログラムにアクセスする。
エンジニアから”ライプ”プログラムにアクセスできないと言われたケラーは、何者かがそれを封じ込めたことを知る。
電話回線を使ってアクセスしていることを知ったケラーは、それがヴェイルだと気づき、プログラムとつながっている彼の神経を破壊するようエンジニアに指示する。
非常自壊システムをオンにすれば、機密漏洩を防ぐために回路を破壊できると言われたケラーは実行させようとする。
エンジニアから、すべでのデータが消滅するために会長の許可がなくてはできないと言われたケラーは、彼に銃を向けて実行させる。
コンピューターにアクセスしているヴェイルは苦しみ、電話線が焼き切れ、付近のガソリンスタンドに引火して爆発する。
コンセックのコンピューター室も破壊され、爆破の勢いでエンジニアは吹き飛ばされケラーも死亡する。
その場から逃れたヴェイルは、スキャンして入手したプログラムのを手掛かりに、キムと共にフレイン医師を訪ねる。
ヴェイルはフレインを探し、待合室にいたキムは、妊婦を見ながら異変を感じる。
診療中のフレインは、現れたヴェイルからエフェメロルを見せられ、患者に投与しているはずだと言われたために部屋の外で彼と話す。
フレインから、エフェメロルをどこで手に入れたのかと訊かれたヴェイルは、キムの元に戻り、彼女がスキャンされたことを知る。
妊婦のお腹の子にスキャンされたと話すキムは、それが”ライプ”プログラムで、医師達が妊婦にエフェメロルを投与していることをヴェイルから知らされる。
ヴェイルから、エフェメロルが新たなスキャナーを生み出すと言われたキムは、背中を麻酔銃で撃たれてしまう。
ふらつくキムを連れてその場から逃れたヴェイルは、外にいたレヴォックに捕らえられる。
生化学研究所。
目覚めたヴェイルは、その場にいたレヴォックにケラーのことを尋ねて、コンピューターと共に吹き飛んだと言われる。
ケラーはルースを殺したので死んで当然だと話すヴェイルは、ルースを軽蔑するレヴォックに、博士は偉大な人物であり自分を救ってくれたと伝える。
救うのは自分であり、何年も捜していたと言うレヴォックは、両親や子供時代のことをヴェイルに尋ねる。
記憶がない自分は監視され続け、必要になったために正体を知らされたと言われたヴェイルは、監視していたのは父親のルースで、自分達の父親であることをレヴォックから知らされる。
それを信じないヴェイルは1947年の”LIFE”に掲載された、新製品である妊婦用に作られた睡眠薬”エフェメロル”の広告を見せられる。
エフェメロルは完ぺきではなく、胎児に副作用があったと言われたヴェイルは、それがスキャナーを生み出したことに気づく。
研究者は興味を持ち、同じ考えのコンセックが研究に出資して、すべてを売却したのがルースだと知ったヴェイルは、レヴォックから、自分達が最初の実験台だと言われる。
そのために他の者達は年下で、パワーもはるかに落ちると言われたヴェイルは、コンセックのシステムを利用するために、未来を見ていたケラーと組んだことをレヴォックから知らされる。
すべてを破壊したのに話が矛盾すると言われたレヴォックは、数か月で生まれる何万ものスキャナーを、自分達のように強く育てて世の中を支配するとヴェイルに伝える。
同じ考えであるルースの生まれ変わりのようだと言われたレヴォックは苛立つものの、ヴェイルに協力を求める。
それを拒んだヴェイルは置物でレヴォックを殴り、二人は互いにスキャンし合う。
目覚めたキムは隣の部屋に向かい、朽ち果てているレヴォックを確認する。
ヴェイルを捜したキムは、部屋の隅にいた彼の声に気づく。
ヴェイルの声を発するレヴォックは、”自分達は勝った”とキムに伝える。