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ソウ6 Saw VI (2009)

サイコ・スリラー「ソウ」シリーズ第6作。
殺人鬼ジグソウ/ジョン・クレイマーの後継者となった刑事がもう一人の共犯者と対決しながら”死のゲーム”を続ける姿を描く、製作総指揮ジェームズ・ワンリー・ワネル、監督ケヴィン・グルタート、主演トビン・ベルコスタス・マンディロアマーク・ロルストンベッツィ・ラッセルショウニー・スミスピーター・アウターブリッジ他共演のサイコ・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ケヴィン・グルタート

製作
マーク・バーグ
グレッグ・ホフマン
オーレン・クールズ
製作総指揮
ダン・ヘフナー
ピーター・ブロック
ジェイソン・コンスタンティン
ステイシー・テストロ
ジェームズ・ワン
リー・ワネル
原案
ジェームズ・ワン
リー・ワネル
脚本
パトリック・メルトン
マーカス・ダンスタン
撮影:デヴィッド・A・アームストロング
編集:アンドリュー・クーツ
音楽:チャーリー・クローザー

出演
ジグソウ/ジョン・クレイマー:トビン・ベル
マーク・ホフマン:コスタス・マンディロア
ダン・エリクソン:マーク・ロルストン
ジル・タック:ベッツィ・ラッセル
アマンダ・ヤング:ショウニー・スミス
ウィリアム・イーストン:ピーター・アウターブリッジ
パメラ・ジェンキンス:サマンサ・レモール
デビー:キャロライン・ケーブ
ハンク:ジェリー・メンディシーノ
アディ:ジャネル・ハチソン
アレン:ショーン・アーメッド
アーロン:ジェームズ・ギルバート
エミリー:ラリッサ・ゴメス
ジーナ:メラニー・スクロファーノ
デイヴ:ダライアス・マクラリー
シェルビー:カレン・クリシェ
ジョシュ:ショーン・マシーソン
ハロルド・アボット:ジョージ・ニューバーン
ブレント・アボット:デヴォン・ボスティック
タラ・アボット:ショーナ・マクドナルド
リンジー・ベレーズ:アシーナ・カーカニス
セシル・アダムズ:ビリー・オーティス
シモーネ:タネドラ・ハワード
エディ:マーティ・モロー
リン・デンロン:バハー・スーメク
ジェフ・デンロン:アンガス・マクファーデン
コルベット・デンロン:ニーヴ・ウィルソン

アメリカ 映画
配給 Lionsgate Films
2009年製作 90分
公開
北米:2009年10月23日
日本:2009年11月6日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $27,693,290
世界 $68,233,630


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
監禁拘束され、頭に装置をはめられた悪徳闇金融業者のシモーネ(タネドラ・ハワード)とエディ(マーティ・モロー)は、モニターに映った人形から、ゲームをしようと言われる。

一つしかない脱出する道を通れるのは多くの肉を捧げた者だと言われたシモーネとエディは、タイマーが動き出し、こめかみのボルトが締まり始めたため激痛に苦しむ。

二人は肉を削ぎ腕を切断して、秤にそれを乗せる。

そして、エディの装置のボルトはこめかみを貫通する。

ジグソウ/ジョン・クレイマー(トビン・ベル)に協力し後継者となり”死のゲーム”を続けたマーク・ホフマン警部補(コスタス・マンディロア)は、FBI捜査官のピーター・ストラム(スコット・パターソン)を罠にかけて殺し、押しつぶされた死体を確認する。
...全てを見る(結末あり)

アンブレラ保険会社。
重役のウィリアム・イーストン(ピーター・アウターブリッジ)は、法務責任者のデビー(キャロライン・ケーブ)と裁判に備える。

イーストンは、保険加入者のハロルド・アボット(ジョージ・ニューバーン)が病歴を隠していたことで、保険金支払いに応じることができなかったため、彼の恨みを買った。

隣の部屋ではアーロン(ジェームズ・ギルバート)、エミリー(ラリッサ・ゴメス)、ジーナ(メラニー・スクロファーノ)、デイヴ(ダライアス・マクラリー)、シェルビー(カレン・クリシェ)、ジョシュ(ショーン・マシーソン)の6人が、保険加盟者の違反行為を調べ上げていた。

エディの殺害現場の捜査が始まり、それを担当したFBI捜査官のダン・エリクソン(マーク・ロルストン)はホフマンを呼び、部下ストラムの指紋が検出されたことを伝える。

その場に、死亡したはずのストラムの同僚リンジー・ベレーズ(アシーナ・カーカニス)がいたために驚いたホフマンは、クレイマーの共犯者が見つかるまで、彼女の生存を伏せておいたことをエリクソンから知らされる。

密室で首枷に繋がれていた5人の事件にも気づいていたストラムと共に、彼らの放火事件を捜査していたこともペレーズから知らされたホフマンは、唯一の証人が消えたために告訴は見送られたと言われる。

5人を許せなかったストラムが、彼らに罠を仕掛けたと考えるエリクソンは、ペレーズと共にホフマンと協力して捜査を進めることになる。

病院に向ったホフマンは、一連の事件を大袈裟に報道するジャーナリストのパメラ・ジェンキンス(サマンサ・レモール)から声をかけられ、クレイマーが、元妻ジル・タック(ベッツィ・ラッセル)に遺品の入った箱を遺したことを知らされる。

ジルに会わせてほしいと頼まれたホフマンは、考えておくとパメラに伝える。

腕を失ったものの助かったシモーネと話したホフマンは、現場で罪の深さを学べと言われたという彼女に、それを学んだかを問う。

腕を失う以上に何を学ぶのかと、去って行くホフマンに苦しみを訴えるシモーネは興奮する。

クレイマーとの想い出に浸っていたジルは箱の中身を取り出し、そこには、数字が書かれた6通の封筒が入っていた。

その時パメラからの電話があり、メッセージが録音され、クレイマーの死に関する情報があるため会いたいと言われたジルは、”2”の封筒の中の写真が彼女であることを確認する。

死体安置所に向かったホフマンは、ジグソウ・ピースの傷跡を見せられ、エディの場合は先がギザギザのナイフを使用したと思われるが、他の遺体はメスのようなものだと言われる。

一度だけ、ホフマンの妹を殺したセス・バクスターの時にギザギザのナイフが使われたと指摘するペレーズとエリクソンは、テープレコーダーが見つかっていないことも話し、傷を切った人間が違うなら別人かもしれないとホフマンに伝える。

ストラムの可能性があると言うエリクソンとペレーズは、もし彼の声なら決定的な証拠だと考える。

麻薬更生施設で院長のジルに会ったホフマンは、実は共犯者だった彼女に、箱のことを知っている者がいることを伝える。

計画を変更して今夜ゲームを開始すると言うホフマンは、今後は自分が支配することをジルに伝える。

クレイマーの意志とは違うと言われたホフマンだったが、封筒をよこすように命ずる。

5通の封筒を受け取ったホフマンは、今後は自分一人でやると言って、二度と会うことはないとジルに伝えてその場を去る。

ジルは、試練に勝った薬物中毒患者だったアマンダ・ヤング(ショウニー・スミス)をクレイマーが連れて来た時のことを思い出す。

オフィスにいたイーストンは、人の気配を感じて発砲してしまい、相手が警備員と気づきながら、何者かに襲われる。

拉致拘束されたイーストンは密室で目覚め、関係があったクレイマーが語り掛けるモニターのビデオを確認する。

4つのテストを受けることを知らされたイーストンは、拒否すれば手足の装置が爆発し、60分で完了すれば生き残れると言われる。

閉じ込められていたハロルドの息子ブレント(デヴォン・ボスティック)と母親のタラ(ショーナ・マクドナルド)は、モニターに映るイーストンを確認する。

会社の用務員ハンク(ジェリー・メンディシーノ)も同じ装置に拘束されていることを知ったイーストンは、クレイマーから、息をする度に両脇の金具が締まり、それを続ければ上半身が砕かれることを知らされる。

何とか呼吸を止めた二人だったが、ハンクは耐え切れずに大きく呼吸をしたため、胴体は砕かれて息絶える。

拘束を解かれたイーストンは、矢印に従い移動する。

その様子を見て動揺するタラとフレッドは、設置されていた体を溶かすフッ化水素酸とタイマーに気づく。

ジルを訪ねたパメラは、クレイマーが死亡した場所で見つけた用紙を渡すものの、興味を示してもらえなかった。

それをドアの下に置いて立ち去ったパメラは、何者かに襲われて拘束される。

腕に書かれたパーティーの文字に気づいたイーストンは、かつてジルの施設の資金援助をした際、クレイマーから感謝されたことを思い出す。

ある場所に向かったイーストンは、レバーを引くよう指示され、現れた人形から、うしろの台にいる会社の文書整理員アレン(ショーン・アーメッド)と秘書のアディ(ジャネル・ハチソン)のどちらかを助けられると言われる。

どちらのレバーを離すか迷ったイーストンは、アディを助ける。

感謝するアディに出口を見つけるよう指示したイーストンは、鍵を見つけて腕の装置を外す。

鏡が気になるブレントは、向こう側に人がいるように思えるとタラに話す。

目覚めたパメラもフッ化水素酸のタンクに気づき、置いてあったテープレコーダーを再生し、クレイマーの情報を大袈裟に報道したことを非難される。

パメラらの写真や資料を壁に貼り計画を進めるホフマンは、エリクソンからの電話を受けて、セスのテープが見つかったため話しがあると言われて呼ばれる。
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車椅子生活になり、医師のリン・デンロン(バハー・スーメク)を連れて来るようアマンダに指示したクレイマーは、ジルから、計画を中止するべきだと言われるものの、それを拒みある鍵を渡す。(遺言の箱の鍵)
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聖ユースタス病院。
あるオフィスに向かったジルは、箱に入っていた封筒をドアから入れる。

先に進んだイーストンは、腕に書かれた”最後の決断”という文字を確認しながら、保険加盟者だったクレイマーのことを思い出す。
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自分のガンの治療法を見つけたものの、保険金の請求が却下されたために、その理由をイーストンから聞いたクレイマーは、この国の医療制度や、保険会社が全てを決めている仕組みをなどを批判する。

末期ガンでは手術をしても無駄だと言われたクレイマーは、人の命を軽く見るイーストンを軽蔑してその場を去る。
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その後、デビーも拘束されて、脳を貫く装置を付けられていることを知ったイーストンは、迷路のようになっている場所を抜ける彼女に手を貸す。

何とか近くに来たデビーから、体の中に鍵があるはずだと言われたイーストンは、脇腹の傷にそれが埋め込まれていることに気づく。

丸ノコを持ってイーストンに襲い掛かり鍵を奪おうとしたデビーは、時間切れとなり脳を貫かれて死亡し、階下に落下する。

その場を離れたイーストンは、鍵を見つけてドアを開ける。

パメラは、モニターで他の部屋の様子を確認する。

誰かが、自分達がどう決断するか監視していると言うブレントは、その場のレバーを”生存”とか開いてある方に引こうとするものの、タラに止められる。

エリクソンとペレーズの話を聞いたホフマンは、ストラムの指紋から、既に製造が中止されている”ハロメタンR-12”(フロン)が検出され、セスのテープはクレイマーの声ではなく加工されたものだと知らされる。

解析して元の声を取り出すとペレーズから聞いたホフマンは、それを行っている担当者の電話を受けたエリクソンらと共にその場に向かう。

箱からテープレコーダーとホフマンには渡さなかった”6”の封筒を取り出したジルは、被験者が拘束されている場所に向かう。

扉の向こうから聴こえた声がシェルビーだと気づいたイーストンは、同僚の5人と共に閉じ込められていると言われる。

その中に入ったイーストンは、拘束されている6人を確認し、モニターの人形から、2人だけしか助けられないと言われる。

回転する6人にはショットガンが向けられ、2人を救うにはその場のボタンを押すしかないのだが、押す度に自分が犠牲を払うことをイーストンは知らされる。

回転が止まりアーロンが射殺され、次のエミリーは、イーストンが痛みに耐えながらボタンを押したために助かる。

ジーナとデイヴは救うことができずに射殺され、イーストンはボタンを押してシェルビーを助ける。

イーストンを罵るジョシュも射殺されて、装置の回転は止まる。

その場を離れたイーストンは、次の鍵を見つけて移動する。

テープの声を解析をしている場所に向かったホフマンは、5年間も行動を共にしたストラムが犯人だということに疑問を感じるペレーズと、指紋が死亡後のものだと指摘するエリクソンの話を聞く。

解析が終り、自分の声が聴こえた瞬間、ホフマンはエリクソンの首を刺し、分析官を射殺し、全員が自分のことを知っていると言うペレーズを刺殺する。

保存してあったストラムの手の指紋を残したホフマンは、その場に火を放つ。

監禁現場に向かったジルは、パメラから受け取った用紙を持参していた。

限界に達したブレントは、レバーを引くものの、何も起きなかった。

現場に戻ったホフマンは、自分がアマンダに渡した”ジルが流産した夜、アマンダがセシルといた”と書かれたコピーが置かれて入ることに気づく。

ホフマンはそれを封筒に入れて引き出しに入れ、内容を読んだアマンダは、言いなりにならなければバラすと脅され、医師リンを殺したのだった。

その場に現れたジルは、スタンガンでホフマンの体の自由を奪う。

時間ギリギリで脱出できたと思ったイーストンだったが、扉が開いた隣の部屋にはブレントとタラがいた。

更にイーストンは、妹のパメラも拘束されていたことを知る。

モニターのクレイマーから、夫を殺した男とも言えるイーストンに、生きるチャンスを与えるかを問われたタラは、許しを乞う彼を救うか迷う。

箱の中に入っていた装置を持参していたジルは、それをホフマンの頭部に取り付け、クレイマーからの6つ目の封筒は自分宛だったと言って、ホフマンの写真を見せてこれがクレイマーの遺志だと伝える。

自分の夫のことではなく、これからも多くの人を苦しめることが許せないとイーストンに伝えたタラは、レバーを引こうとするもののできなかった。

父の命を奪ったことは許せないと言ってブレントはレバーを引き、イーストンは胴体にパイプが突き刺さり、フッ化水素酸が注入され、下半身がもぎ取れる。

それと同時にホフマンの装置も作動し、何んとかそれを外した彼は、顔面を引き裂かれて叫び声をあげる。
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拘束されているコルベットの元に向かったアマンダは、助けてくれる人を信じてはダメだと伝える。

その後、コルベットはホフマンに救い出される。


解説 評価 感想

参考:
・「ソウ」(2004)
・「ソウ2」(2005)
・「ソウ3」(2006)
・「ソウ4」(2007)
・「ソウ5」(2008)
・「ソウ6」(2009)
・「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010)
・「ジグソウ:ソウ・レガシー」(2017)
・「スパイラル:ソウ オールリセット」(2021)

*(簡略ストー リー)
殺人鬼ジグソウ/ジョン・クレイマーの後継者として”死のゲーム”を続けていたホフマン警部補は、自分を疑ったFBI捜査官のストラムを罠にはめて殺害した。
ストラムの上司エリクソンは、新たな犯行現場から検出されたストラムの指紋などから、彼がクレイマーの共犯者だと考える。
その後ホフマンは、実は生きていたストラムの同僚ペレーズとエリクソンの捜査に協力することになる。
一方、クレイマーから遺品の箱を受け取った元妻のジルは、ある秘密と共に指示に従い行動を開始しようとする。
その頃、保険会社の重役であるイーストンは拉致監禁され、社員6人もと共に”死のゲーム”の被験者となる・・・。
__________

前作で登場した、殺人鬼ジグソウ/ジョン・クレイマーの遺品である、元妻に渡された箱が重要なポイントで、その中身に隠された秘密と新たな共犯者など、多くの謎が解けていく内容となっている。

過激な惨殺場面などはエスカレートし、見るに堪えないような残虐シーンが登場する。

そのためか、マンネリ感がマイナスとなったのか、興行収入は他作に比べて極端に低い結果となってしまい、北米では約2800万ドル、全世界では約6800万ドルに終わった。

前作に続き登場場面は少ないが、関係者などに大きな影響を与える存在自体が強烈に印象に残る、主人公のジグソウ/ジョン・クレイマーを演ずるトビン・ベル、その後継者である警部補のコスタス・マンディロア、彼を追い詰めるものの殺害されるFBI捜査官のマーク・ロルストン、重要な存在として秘密が明らかになる主人公の元妻ベッツィ・ラッセル、彼女や共犯者との複雑な関係が明らかになる主人公の後継者ショウニー・スミス、”死のゲーム”の被験者となる保険会社の重役ピーター・アウターブリッジ、その妹であるジャーナリストで、同じく被験者となるサマンサ・レモール、被験者である保険会社の従業員キャロライン・ケーブジェリー・メンディシーノ、ジャネル・ハチソン、ショーン・アーメッド、ジェームズ・ギルバート、ラリッサ・ゴメス、メラニー・スクロファーノダライアス・マクラリーカレン・クリシェ、ショーン・マシーソン、保険金請求を却下される男性ジョージ・ニューバーン、その息子デヴォン・ボスティック、その母親ショーナ・マクドナルドFBI捜査官のアシーナ・カーカニス、麻薬患者ビリー・オーティス、ゲームの被験者として腕を失いながらも生き残るタネドラ・ハワード、同じゲームで命を落とすマーティ・モロー、末期ガンの主人公を治療する医師バハー・スーメク、その夫アンガス・マクファーデン、その娘ニーヴ・ウィルソンなどが共演している。


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