サイコ・スリラー「ソウ」シリーズ第5作。 死亡した殺人鬼ジグソウ/ジョン・クレイマーの協力者である刑事が再び行う”死のゲーム”の恐怖を描く、製作総指揮ジェームズ・ワン、リー・ワネル、監督デヴィッド・ハックル、主演トビン・ベル、コスタス・マンディロア、スコット・パターソン、マーク・ロルストン、ジュリー・ベンツ他共演のサイコ・スリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・ハックル
製作
マーク・バーグ
グレッグ・ホフマン
オーレン・クールズ
製作総指揮
ダン・ヘフナー
ピーター・ブロック
ジェイソン・コンスタンティン
ステイシー・テストロ
ジェームズ・ワン
リー・ワネル
原案
ジェームズ・ワン
リー・ワネル
脚本
パトリック・メルトン
マーカス・ダンスタン
撮影:デヴィッド・A・アームストロング
編集:ケヴィン・グルタート
音楽:チャーリー・クローザー
出演
ジグソウ/ジョン・クレイマー:トビン・ベル
マーク・ホフマン:コスタス・マンディロア
ピーター・ストラム:スコット・パターソン
ダン・エリクソン:マーク・ロルストン
ブリット:ジュリー・ベンツ
チャールズ:カルロ・ロタ
マリック:グレッグ・ブリック
アシュリー:ローラ・ゴードン
ルバ・ギブス:ミーガン・グッド
ジル・タック:ベッツィ・ラッセル
セス・バクスター:ジョリス・ジャースキー
アマンダ・ヤング:ショウニー・スミス
リン・デンロン:バハー・スーメク
ジェフ・デンロン:アンガス・マクファーデン
コルベット・デンロン:ニーヴ・ウィルソン
パメラ・ジェンキンス:サマンサ・レモール
警察署長:アル・サピエンザ
フィスク:マイク・リアルバ
ダニエル・リッグ:リリク・ベント
アンジェリーナ・ホフマン:サラ・パワー
アメリカ 映画
配給 Lionsgate Films
2008年製作 92分
公開
北米:2008年10月24日
日本:2008月11日28
製作費 $10,800,000
北米興行収入 $56,746,770
世界 $113,864,060
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
拘束されていた殺人犯のセス・バクスター(ジョリス・ジャースキー)は、モニターに映し出された人形からゲームをしようと言われる。
振り子の刃で体が真っ二つになるか、それを阻止するために人を殺した凶器である手を潰すかの選択を迫られたセスは、両側の装置に手を入れてスイッチを押せば骨が粉々に砕けると言われる。
振り子が動き始め、手を入れてスイッチを入れたものの、セスの胴体は二つに引き裂かれる。
その場にいる何者かの目を見つめながら、指示に従ったと呟くセスは息絶える。
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殺人鬼ジグソウ/ジョン・クレイマー(トビン・ベル)が死んでいる場所で、ジェフ・デンロン(アンガス・マクファーデン)を射殺したFBI捜査官のピーター・ストラム(スコット・パターソン)は、扉が閉められて明かりが消えたために警戒する。 テープレコーダーを見つけたストラムは再生し、この場が避難所になるか墓場になるかは自分次第だと言われる。 壁の奥に向かったストラムは、何者かに襲われる。 拘束されて目覚めたストラムは、頭部だけをケースに入れられていた。 装置が動き始め、ケースに水が注ぎ込まれて充満したため、ストラムは、ペンを食道に突き刺して何とか呼吸をする。 ジェフの娘コルベット(ニーヴ・ウィルソン)を救い出したマーク・ホフマン刑事(コスタス・マンディロア)は、部下のフィスク(マイク・リアルバ)からからSWATの隊長ダニエル・リッグ(リリク・ベント)のことを訊かれ、誰一人、助からなかったと答える。 ホフマンは、救い出されたストラムが、救急車で運ばれる様子を見つめる。 クレイマーの死は大きく報道され、弁護士に呼ばれた彼の元妻ジル・タック(ベッツィ・ラッセル)は、自分に宛てた遺言ビデオを見せられる。 ある箱を遺すというクレイマーの言葉に従う弁護士から箱を渡されたジルは、ネックレスの鍵を使いそれを開ける。 中味を見たジルは、動揺して蓋を閉じてしまう。 記者会見で”ジグソウ殺人”の終結を伝えた警察署長(アル・サピエンザ)は、殉職した警官達に敬意を表し、事件を解決して昇進したホフマン警部補を称える。 オフィスに戻ったホフマンは、デスクに置いてあった封筒に気づき、”正体は分かっている”というメモを確認する。 証拠保管庫に向かったホフマンは、ストラムの携帯電話を持ち出し、亡くなったペレーズFBI捜査官の件で病院に向う。 病室で同僚ペレーズの死を悼むストラムは、現れたホフマンに、彼女が最後に”ホフマン刑事”と名を呼んだと伝える。 クレイマーはミスを犯さないと考えるストラムは、なぜホフマンだけが生き残ったのかを疑問に思う。 余計なことは考えずに手を引くようにとストラムに伝えたホフマンは、その場を去る。 現れた上司のダン・エリクソン(マーク・ロルストン)から、医療休暇とるよう指示されたストラムは、多くの犠牲者などを出したために捜査から外すと言われる。 新たなゲームを始めるため、不動産開発会社副社長のブリット(ジュリー・ベンツ)、ヘラルド社調査報道部の記者チャールズ(カルロ・ロタ)、富豪の息子である麻薬常用者のマリック(グレッグ・ブリック)、元火災調査員のアシュリー(ローラ・ゴードン)、都市計画局職員のルバ・ギブス(ミーガン・グッド)を拉致して密室に閉じ込めたホフマンは、計画を実行する。 ブリットら5人には、セットされたV字型の刃と首輪がケーブルで繋がれていた。 モニターの人形から、目の前のケースにある鍵で首枷を外せるが、一人が取りに行けば60秒のタイマーが全員に作動するため逆の方法を選べと言われ、ゲームが始まる。 15分のカウントダウンが始まり、それが爆発する壺に繋がり、中には大量の釘が入っていた。 チャールズが火災調査員であるアシュリーのことを知っていたため、全員の共通点を探そうとしたブリットらだったが、動揺するマリックがチャールズから意見されてワイヤーを引いてしまう。 タイマーが作動し、5人はそれぞれがケースの鍵をとろうとして必死になり、アシュリーだけが失敗して首が切断される。 直後に扉が開き、4人はその場から離れる。 ストラムの行方が分からなくなったホフマンは、FBIに連絡を入れてエリクソンにメッセージを残す。 同じ頃、FBI支部に向かい、ホフマンのことを調べたストラムは、彼の妹アンジェリーナ(サラ・パワー)が、セス・バクスターに惨殺されたことを知る。 そのセスは、”ジグソウ”の犯行に似た方法で殺されていることも知ったストラムは、エリクソンと出くわし、忠告通りに休暇をとることを伝える。 セスの殺害現場に向かったストラムは、その場を調べる。 死に至ったセスの腹部の皮膚をジグソウ・ピース型に剥ぎ取ったホフマンは、翌日、フィスクと供に事件現場に向かう。 ホフマンは、セスが妹の恋人だったことをフィスクに話す。 現場を調べた結果、ストラムは、ホフマンがセスを殺しクレイマー”ジグソウ”に見せかけたと考える。 別の部屋に向かったブリットらは、その場にもタイマーがあることを確認し、自分達の共通点を考える。 アシュリーが1か月前に消防署を解雇されたことを知っていたチャールズは、都市計画局職員のルバに関することなども話し、ヘラルドの調査報道部の記者であることを伝える。 天井のガラス瓶が爆発する前にこの場から出た方がいいと考えるチャールズだったが、扉が閉まる。 4人は、モニターの人形から、周囲にある4つの空間は安全な場所で、入るには鍵が必要なのだが、有効な鍵は3つしかないと言われる。 鍵は天井から下がるガラス瓶に入っていると言われた4人は、タイマーが切れると釘爆弾が爆発することを知らされる。 ガラス瓶を割り始めたマリックを叩きのめし、生き残りゲームだと言うチャールズは、ルバに殴られて逃げ遅れる。 ホフマンが、セスの件以後も全ての事件に関わっていることに気づいたストラムは、彼がいつジグソウと出会ったのかを考える。 クレイマーに拉致されたホフマンは、常に監視して妹アンジェリーナのことも知っていたと伝える。 たった一人の家族である最愛の妹をセスに殺され復讐を果たしたホフマンの全てを知るクレイマーは、自分を追い逮捕すれば、自らの人生も終わると伝える。 クレイマーが死ねば全てが公開されることを知らされたホフマンは選択を迫られ、協力者となったのだった。 エリクソンからの連絡を受けたホフマンは、アマンダの他にクレイマーに協力する者がいると考えているストラムの居場所を捜していることを伝える。 保管庫に向かったエリクソンは、クレイマーの資料が持ち出されていることに気づく。 部屋に戻ったブリットとルバ、そしてマリックは、チャールズが死んだことを確認する。 ある犯行現場を調べたストラムは、クレイマーとホフマンの犯行の手口を探る。 バスタブが置かれた部屋に入ったブリットは、マリックが多くの者達を死に追いやり、ルバが賄賂を受け取っていることを知り、自分は、開発のために人々に立ち退きを強要していることを話す。 最低の人間が集まった訳だが、他にも共通点があると考える3人は、ドアを閉めて次のルールを聞く。 扉にある5つの鍵を開けるには、それぞれの電極に電流を通さなくてはならず、バスタブの水に5本のコードを繫ぐよう指示される。 3分後には部屋中に電流が通り、永久に扉は閉ざされると言われた3人は、タイマーが作動したために焦る。 コードがバスタブに届かないために、マリックに水に入るよう脅したルバだったが、ブリットに首を刺されて死亡する。 ルバをバスタブに入れてコードを繫いだブリットとマリックは、開いた扉から外に出る。 訪ねてきたジルの話を聞いたエリクソンは、彼女がFBIに尾行されていることを知る。 それがストラムだと知ったエリクソンは、ジルからその理由は分からないと言われる。 その頃ストラムは、クレイマーが殺された場所を調べていた。 末期ガンに苦しむクレイマーは、ホフマンにはアマンダにはない匿名性があると考え、ゲームを仕掛けることを指示する。 ストラムは、全員が死ぬはずだったにも拘らず、ホフマンが生き残り英雄になったことに気づく。 ホフマンは、ストラムの携帯電話を使いエリクソンに電話をして、彼が出た瞬間に切る。 エリクソンは、ストラムの電話が発信された場所を特定するよう、部下に指示を出す。 その後、ホフマンは、ブリットとマリックが次の部屋に向かったことをモニターで確認する。 ブリットとマリックは、その場にある装置には刃があり、ビーカーに自分達の血が溜まると扉が開くことに気づく。 最初の部屋の鍵を試すものの、ブリットは扉を開けることはできず、マリックは、装置に穴が5つあることを疑問に思う。 ストラムの位置を知ったエリクソンは、その場に向かう。 全てが同じ鍵だったため、どのゲームも5人でやるべきだったということに気づいたブリットは、それをマリックに伝える。 モニターの人形の指示を受けたブリットとマリックは、15分のタイマーが作動したため、5リットルの血を二人で溜めれば生き残れれるかもしれないと考える。 現場に着いたホフマンを尾行していたストラムは、彼を追って建物に入る。 チャールズのことは知っていたというマリックは、売人からヤクを受け取った代わりにビルを燃やし、8人を殺してしまったことをブリットに話す。 自分達の共通点が、その放火事件に関係していたことだと分かった二人は、血を溜める覚悟を決める。 ストラムは、ある部屋の床の扉から地下に向かい、現場に到着したエリクソンも建物に入る。 手を入れたブリットとマリックは、激痛に耐えながら血液をビーカーに溜める。 ある場所でテープレコーダーを見つけたストラムは、それを再生して、生き残るチャンスは、目の前にあるガラスの箱に入ることだと言われる。 扉は開くものの、ブリットは、マリックの腕が深く裂けていることに気づく。 ホフマンもガラスの箱の場所に着き、エリクソンは、監視モニターとゲームが行われる部屋の模型を確認して、その場に温かいコーヒーカップが置いてあることに気づく。 現れたストラムに襲われ格闘となったホフマンは、ガラスの箱に閉じ込められる。 その場に入って来たブリットに気づいたエリクソンは救急車を呼び、ストラムの携帯電話を見つけて、彼を犯人だと思い、自分の資料もあることに気づく。 扉が閉まり閉じ込められたストラムは、その開け方をホフマンから聞き出そうとする。 しかし、ホフマンが入ったケースは移動し始め、壁が動き始めたため、ストラムは押し潰されそうになる。 部下に連絡をしたエリクソンは、ストラムを指名手配するよう指示する。 ホフマンが入った箱は床下に移動し、ストラムは、叫び声を上げながら壁に押し潰される。
...全てを見る(結末あり)
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参考:
・「ソウ」(2004)
・「ソウ2」(2005)
・「ソウ3」(2006)
・「ソウ4」(2007)
・「ソウ5」(2008)
・「ソウ6」(2009)
・「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010)
・「ジグソウ:ソウ・レガシー」(2017)
・「スパイラル:ソウ オールリセット」(2021)
*(簡略ストー リー)
殺人鬼ジグソウ/ジョン・クレイマーの協力者だった刑事のホフマンは、事件を解決して英雄視される。
拘束を逃れ救出されたFBI捜査官のストラムは、事件の唯一人の生き残りであるホフマンを疑う。
上司のエリクソンから休暇をとるよう指示されたストラムだったが、独自の捜査を始める。
その頃、密室に閉じ込められたブリットら5人は、”死のゲーム”の被験者となる
ホフマンの妹を惨殺した犯人が、クレイマーの犯行と思わせる方法で殺されたことを知ったストラムは、ホフマンの行動を追うのだが・・・。
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殺人鬼ジグソウ/ジョン・クレイマーの死後に、その協力者だった事件の担当刑事の正体が分かる前作から、新たな”死のゲーム”が始まり発展していく内容となっている。
犯人である刑事を疑い証拠を掴もうとするFBI捜査官の捜査と共に、同時進行する残虐なゲームが進行していく緊迫感が見所の作品。
ジグソウ/ジョン・クレイマーの遺品が元妻に渡されるものの、本作ではそれが何かは明らかにされず、主人公の登場場面が少ないため、やや物足りない感じはするものの、ゲームの仕掛けやアイデアに工夫は凝らされている。
北米興行収入は約5700万ドル、全世界では約1億1400万ドルのヒットとなった。
死して元妻に遺品を遺し、後継者に”死のゲーム”を続けさせるジグソウ/ジョン・クレイマーを演ずるトビン・ベル、その協力者としてゲームを実行する刑事のコスタス・マンディロア、彼を疑うFBI捜査官のスコット・パターソン、その上司で事件に関わるマーク・ロルストン、”死のゲーム”の被験者となる不動産開発会社副社長のジュリー・ベンツ、ヘラルド社調査報道部の記者カルロ・ロタ、富豪の息子である麻薬常用者のグレッグ・ブリック、元火災調査員のローラ・ゴードン、都市計画局職員のミーガン・グッド、主人公の元妻ベッツィ・ラッセル、ホフマン(コスタス・マンディロア)の妹(サラ・パワー)を殺害した冒頭の犠牲者ジョリス・ジャースキー、主人公の後継者ショウニー・スミス、彼女に拉致される医師バハー・スーメク、その夫アンガス・マクファーデン、二人の娘ニーヴ・ウィルソン、ジャーナリストのサマンサ・レモール、警察署長のアル・サピエンザ、ホフマンの部下マイク・リアルバ、SWAT隊長のリリク・ベントなどが共演している。