旧友を救うため退役間近の弁護士でもある大佐が国家と軍の権力に立ち向かう姿を描く、監督ウィリアム・フリードキン、主演トミー・リー・ジョーンズ、サミュエル・L・ジャクソン、ガイ・ピアース、ベン・キングズレー他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・トミー・リー・ジョーンズ / Tommy Lee Jones / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・フリードキン
製作総指揮
アダム・シュローダー
ジェームズ・ウェッブ
製作
リチャード・D・ザナック
スコット・ルーディン
脚本:スティーヴン・ギャガン
撮影
ニコラ・ペコリーニ
ウィリアム・A・フレイカー
編集:オウジー・ヘス
音楽:マーク・アイシャム
出演
トミー・リー・ジョーンズ:ヘイズ・ローレンス・ホッジス大佐
サミュエル・L・ジャクソン:テリー・L・チルダーズ大佐
ガイ・ピアース:マーク・ビッグス少佐
ベン・キングズレー:モーリン大使
ブルース・グリーンウッド:ウィリアム・ソーカル大統領補佐官
アン・アーチャー:モーリン大使夫人
フィリップ・ベイカー・ホール:ホッジス将軍
デイル・ダイ:ペリー少将
マーク・フォイアスタイン:トム・チャンドラー大尉
ブレア・アンダーウッド:リー大尉
アミドウ:アマール医師
バオアン・コールマン:カオ大佐
フランク・ウェルカー:ラジオ・アナウンサー
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2000年製作 126分
公開
北米:2000年3月31日
日本:2000年8月12日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $61,322,860
世界 $71,732,300
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1996年、ノース・カロライナ州、キャンプ・ルジューン。
32年の隊役を終えようとするヘイズ・ローレンス・ホッジスアメリカ海兵隊大佐(トミー・リー・ジョーンズ)は、ベトナム時代からの旧友テリー・L・チルダーズ大佐(サミュエル・L・ジャクソン)の祝福を受ける。
ベトナムで負傷して以来28年、戦場を離れていたホッジスは、未だ戦地の指揮官として第一線で活躍するチルダーズを羨ましく思う。
イエメンのアメリカ大使館でデモが起き、チルダーズは侵攻部隊を率い大使館の警護に向かう命令を受ける。
インド洋。
護衛空母のヘリコプターで飛び立ったチルダーズの部隊は、イエメンの首都サヌアに向かう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
アメリカ海兵隊指揮官のチルダーズ大佐は、デモで暴徒化した群集から、イエメン大使家族の救出を命ぜられる。
首都サヌアに向かったチルダーズの部隊は現地に到着し、大使モーリンと妻ら家族を救出し脱出させる。
その後、チルダーズは部下を殺され、発砲してきた群集に対し攻撃を命じ、一般人を大量に射殺してしまう。
アメリカ政府は国際的非難を浴び、国家安全保障局補佐官ソーカルは、チルダーズに罪を被せようと、大使館監視カメラのテープ隠そうとする。
軍法会議にかけられるチルダーズは、弁護士でもある、旧友ヘイズ・ローレンス・ホッジス大佐に弁護を頼むが、軍側は、優秀なビックス少佐を検事に指名する。
弁護に躊躇するホッジスだったが、ベトナムでチルダーズに命を助けられたことがある彼は、旧友のために力を尽くす決断をする・・・。
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1970年代「フレンチ・コネクション」(1971)、「エクソシスト」(1973)で、立て続けに映画史上に残る傑作を世に送り出した、アカデミー賞受賞監督であるウィリアム・フリードキンと、ハリウッドでも屈指の演技派トミー・リー・ジョーンズ、そして個性派のサミュエル・L・ジャクソン共演が話題になった作品。
盟友である2人の兵士の友情と闘いを描いた、法廷ドラマとして骨太な仕上がりを見せている。
最前線で、国や戦友のために戦う兵士にとっての規律(軍規)は、無意味に近いものだと声を上げる指揮官の姿に、英雄としてのプライドと義務感を力強く感じる。
また、アラブ人に対する差別的偏見に満ちた作品と、多くの批判を受けた作品でもある。
軍人としての家系に恵まれながらも、進みたい軍歴を歩めなかった主人公のトミー・リー・ジョーンズが、自信のないまま法廷に立ち、次第に検事や陪審員の心を揺さぶる、逞しい存在になっていく姿や、家族も持たず、軍に全てを捧げる男の魂を伝える、サミュエル・L・ジャクソンの勇ましさは胸を打つ。
隙のないエリート検事役のガイ・ピアース、英雄を裏切る大使ベン・キングズレー、妻のアン・アーチャー、国家、軍のために証拠を隠す国家安全保障局補佐官ブルース・グリーンウッド、元将軍で主人公の父親役フィリップ・ベイカー・ホール、被告人の上官で、退役軍人、本作の軍事アドバイザーでもあるデイル・ダイ、弁護人助手マーク・フォイアスタイン、被告人の部隊の副官ブレア・アンダーウッド等が共演している。